Czapek & Cie.チャペックが光の街パリへ帰還~ Back to Paris, the City of Lights

 From : Czapek (チャペック)



Czapek & Cie. Back to Paris, the City of Lights チャペック光の街パリへの帰還

2023年、パリ - 歴史にはいたずらがつきもので、時には壮絶な紆余曲折が起こります。チャペックも同様で、150年ぶりにフランスの首都、パリのBucherer内にブティックをオープンします。



1811年、ボヘミアで生まれた優秀なウォッチメーカー、フランソワ・チャペックは当初、ロシア占領に対する蜂起の失敗後、彼と同じくスイスに移住した同じポーランド人のアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックと関係を持っていました。6年間の契約が終了すると、二人は別々の道を歩むことになります。1845年5月1日にフランソワ・チャペックはCzapek& Cie.(チャペック時計会社)を設立し、同社はすぐにウォッチメイキングの世界における名門ブランドとしての地位を確立しました。あらゆる古典的なテクニックを採り入れ、見事なフランケ・エナメルや崇高なギョーシェ装飾を施したオリジナル・デザインの素晴らしい作品を提供することで、何世紀にもわたるハンドクラフトの作品に革命を起こしました。

当時のエリートには広く知られ、高く評価されていたこの起業家精神にあふれたウォッチメーカーは、同じくポーランド人のパートナーとともにジュネーブのブティックに加えて、2つのブティックをオープンしました。最初の販売拠点がワルシャワに開設されました。これによりポーランド国外移住者の二人は祖国とのつながりを保つことができました。二つ目の拠点は、当時ロンドンと並んで繁栄するためには欠かせない場所の一つであったパリのヴァンドーム広場25番地に設立されました。

製作された時計の多くは第二帝政下の貴族の注目を集め、1858年12月11日付のLe Monde Illustré(ル・モンド・イリュストレ)の記事には、チャペックがナポレオン3世お抱えの時計師になったと記されています。このことが間違いなく1860年ころ、フランソワ・チャペックをジュネーブからパリに向かわせた要因にもなりました。社は発展し続けましたが、その後1870年の戦争でのパリ封鎖、そして1871年の「パリ・コミューン」の血なまぐさい暴動が、今日でも主要なコレクターたちによって高く評価される時計を製造していたこの名門企業に影響を与えました。

Czapek& Cie.は、2015年、このブランドが真のウォッチメイキングにおける宝の山であると確信した3人の起業家によって復活し、現在では数々の名門ブランドの中で自らの未来を創造しています。



2023年が終わりに近づく中、Czapek& Cie.は過去とのつながりを新たにし、再びパリにブティックをオープンしました。ただし今回は、第二帝政時代の社交界の頂点であったマドレーヌ寺院とオペラ座の間、カプシーヌ大通り12番地にあるスイスの高級時計販売専門店Maison Bucherer(メゾン・ブヘラ)内でのショップです。

最高のブランドが集まるこの「時の神殿」でCzapek& Cie.は時を計測するという芸術の中心舞台に立っています。専用のスペースは、人間が常に物語の中心にいる驚異の部屋(Cabinet of curiosities)のスピリットでデザインされています。ブランドのモットーである「We collect rare people(私たちはレアな人々を集結させます)」に沿って、曲線を生かした高貴な木材とミッドナイトブルーのアルカンターラが特徴です。この温かい場所は、訪れる人、誰でも歓迎し、コレクションだけでなく、100年以上の歴史を持つこのブランドの驚くべき事実を知るのに最適な場所です。





[Czapek & Cie.社]
チャペックは、19世紀のチェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカー、フランソワ・チャペック(François Czapek)の精神を受け継いだ現代のウォッチ・メゾンです。1832年にチャペックは、ワルシャワでの政治的混乱から逃れ、ジュネーブに亡命しました。そして1830年代に数々のビジネスを創業しました。1845年にCzapek& Cie.(チャペック時計会社)を設立したのち、彼はナポレオン3世の宮廷時計師となり、パリのヴァンドーム広場に最初期の時計ブティックを開きました。
チャペックの名前は、2015年にメゾンの歴史とクラフトマンシップを再興しようとする時計愛好家のグループによって復活しました。1850年代のチャペック製ポケットウォッチからインスピレーションを得た、ファースト・コレクションである「ケ・デ・ベルク 33bis」は、2016年のGPHG(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)でパブリック・プライズを受賞しました。2020年同社は、初の自社製ムーブメントを搭載したスポーツシックなコレクションである、アンタークティックを発表しました。現在、チャペックの時計は、独特なデザイン、高品質の職人技、限定生産で知られています。ジュネーブに本社を置き、ラ・ショードフォンに自社工房を構えるチャペックは、”etablissage”(エタブリサージュ -水平分業)というコンセプトを現代的な方法で徹底的に守っています。
#wecollectrarepeople



[Bucherer]
1888年にルツェルンで設立されたブヘラ(Bucherer)は、ヨーロッパの時計および宝飾品業界で最も著名な企業のひとつです。人気ブランドの高級時計や精巧なジュエリーの幅広い品揃えに加え、ブヘラでは独自の「ブヘラ・ファイン・ジュエリー・コレクション」や「カール・F・ブヘラ」ウォッチも顧客に提供しています。「ブヘラ・エクスクルーシブ・シリーズ」で、このスイスの高級専門店は常に顧客にインスピレーションを与え、有名なパートナーと協力して革新的な傑作を何度も生み出しています。ブヘラは、最高品質で出所が保証され厳選された認定中古時計に関しても、この分野をリードしています。ヨーロッパにおいて、ブヘラは36を超える高級店舗を展開しています。スイスに15店舗、ドイツに12店舗、ウィーンとパリにそれぞれフラッグシップ・ストアがあり、コペンハーゲンに3店舗、ロンドンに4店舗があります。2018年にアメリカの高級時計ディーラーであるトゥルノー(Torneau)を買収したことで、ブヘラは世界最大の時計・宝飾品小売業者としての地位を確立し、現在ではニューヨークの旗艦店をはじめ、全米に17のブティックを構えています。2009年以来、CEOのグイド・ズンビュール(Guido Zumbühl)は、ブヘラ一家が3世代にわたって所有していた会社の経営を監督してきました。2023年8月末、ブヘラ・グループはロレックスに買収されました。ブヘラ・グループは世界中で2,000名を超えるスタッフを雇用しています。