ジャガー・ルクルトの「メイド・オブ・メーカーズ」プログラムの新しい芸術的コラボレーション~ストリート・ライトペインター、ロイ・ワン作「ザ・ドラゴン・オブ・タイム」

 From : JAEGER-LECOULTRE (ジャガー・ルクルト )





ストリート・ライトペインター、ロイ・ワン作「ザ・ドラゴン・オブ・タイム」 ~精度という芸術を称える、ジャガー・ルクルトの「メイド・オブ・メーカーズ」プログラムの新しい芸術的コラボレーション




• 光と写真を融合し、古来の伝統を現代的に解釈
• 実験的な写真作品3点とストップモーションビデオ1点をライトペインティングで制作

• 小型化に挑戦し、腕時計サイズを実現


ジャガー・ルクルトが取り組む「メイド・オブ・メーカーズ」プログラムで、新たなコラボレーションが実現し、中国出身のストリート・ライトペインター、ロイ・ワンが手掛けた連作が披露されます。グランド・メゾンと呼ばれるジャガー・ルクルトが、その創業以来約200年にわたって価値観の中心としてきた精度の追求に敬意を表し、ライトペインティング写真3点とストップモーションビデオ1点が制作されました。作品はドバイで5月7日から19日にかけて開催される「精度のパイオニア」展のオープニングで公開されます。


• 龘(dá –飛龍):アイコニックなレベルソに敬意を表して


時計製造とアートの対話を拡大
時計製造以外の分野のアーティスト、デザイナー、職人たちとのコラボレーション シリーズを通じて、「メイド・オブ・メーカーズ」は時計製造とアートの間にある対話を追求し、拡大しています。このプログラムは、ジャガー・ルクルトの創造性、専門技術、精度などの価値観を共有し、様々な素材や媒体、時には予期せぬ素材や媒体を通じて、芸術表現の新しい形を探求しているアーティストたちにフォーカスします。ジャガー・ルクルトの時計職人のように、アーティストや革新者たちも、彼らの創造の基盤や先駆的な作品の出発点として、過去に深い敬意を払っています。今日までに、メイド・オブ・メーカーズ コミュニティには、アーティストのザイムーン(スイス)、マイケル・マーフィー(米国)、ギヨーム・マルマン(フランス)、レタリングアーティストのアレックス・トロシュート(スペイン/米国)、パティシエのニーナ・メタイエ(フランス)、ミクソロジスト(バーテンダー)のマティアス・ジルー(フランス)、デジタルメディアアーティストのイーユン・カン(韓国)、ミュージシャンのTØKIO M¥ERS(英国)、マルチメディアアーティストのブレンディ・ワイディンガー(米国)が登場し、現代アート、ガストロノミー、音楽の世界を展開してきました。そして2024年、シェフのヒマンシュ・サイニ(インド)とロイ・ワン(中国)が登場します。


ストリート・ライトペインター:一瞬の時を捉え、未来に残す
人々の目を惹きつけるダイナミックな作品によって、国際的な注目を急速に集めているロイ・ワンは、光と動きを使った写真で新たな世界を切り拓いています。北京に生まれたロイ・ワンは、2009年に大学を卒業すると中国を離れ、プロのラグビー選手として来日。その異例のキャリアがもたらした経験が作品へとつながっています。日本という新たな国での旅を通じてカメラを持ち歩くようになった彼は、試行錯誤を重ね、独学で撮影技術を身に付けました。



ある時、1949年にパブロ・ピカソと『ライフ』誌の先駆的な写真家ジョン・ミリが共同制作したモノクロ写真を目にします。それはピカソが小さなフラッシュライトを使って空中にスケッチを描き、それをミリがスローシャッターで撮影したものでした。ロイ・ワンはこの写真に衝撃を受け、その日の夜のうちにフラッシュライトを持って出掛け、初のライトペインティングを試みました。
従来の写真や具象芸術が物体を照らす光の効果を捉えようとするのに対し、ロイ・ワンは光を媒体として扱い、何もない闇の中に物体を生み出します。彼のライトペインティングはその多くが都市を舞台に行われ、中国の文化と神話へのオマージュに、ポップカルチャーのイコノグラフィーやカリグラフィーの要素が重ね合わされています。


テクノロジーとアートが交差する場所で、未知なるものを追求
古来より、人は暗い夜空を照らす光に魅了され、焚火の中から燃えさかる小枝を拾い上げては虚空に模様を描いてきました。しかし、それがこのような芸術作品として形を残せるようになるには、写真の発明を待たねばなりませんでした。ライトペインティングとは、動く光を使ってイメージの「ドローイング」を行い、その過程を1回の長時間露光で撮影するアートです。露光時間は通常、1分かそれ以上に設定されます。

夜の中でロイ・ワンは、暗闇をキャンバスに、光を絵筆にして、カメラの前で何も見ずに、空中にイメージを描いていきます。(自分が何を描いたのか、それは撮影された写真でしかわかりません。)頼るのは、空間記憶と身体が覚えている感覚、イマジネーション。プロのスポーツ選手としての経験が、作品をつくる上での鋭敏な身体感覚を養う助けになっていると語ります。周囲の闇に溶け込み、出来上がったイメージに姿を残さないよう、彼は黒い服を身に着けて撮影に臨みます。


• 叒(ruò – 盛運):デュオメトルのキャリバーが持つ複雑性を称えて

「私のアートは未知なるものの追求だと思っています。自分がイメージしたものに向かって、描かなければなりません。そしてカメラがそれを捉えるまで、自分がどんなものを描いているのか見ることはできないのです」と語るロイ・ワン。「プロセスは一瞬で、1~2分しかかかりません。けれど、準備には長い時間を費やします。イメージを構想し、“ペイント”のための具体的な動きと、その動きが収まるよう目に見えない“フレーム”を考えなければなりません。そして、フレームとカメラに対する体の最適な位置と光源についても考えます。光の効果はその瞬間に消えていきますが、写真によって永遠に残ります。それがライトペインティングという魔法の一部なのです」


幻想的な4つのアートワーク:光が表現する時計製造の精度
ロイ・ワンはジャガー・ルクルトのために4つのアート作品を制作。ストップモーションビデオ1点と実験的な写真作品3点は、これまでにない挑戦となりました。時計製造の小さなサイズにまで作品を小型化するために、技術面で大幅な調整が求められたのです。まず、目指す細かさでパターンを描くために、小型化した照明ツールを新たに開発するところから始まりました。ツールの多くは、ムーブメントの部品の大きさにまで小型化されています。続いて、従来と大きく異なる動きを考案する必要がありました。腕を振ったり、全身で動いたりといった通常の動作とは異なり、手と手首を使う微細な動きの習得が求められました。時計職人のそれにも似た動きは、一つ一つが入念に計算され、正確にコントロールされています。緻密な準備に加え、この新しい動きを体に覚え込ませるまでに膨大な練習を必要としました。準備と精度、技術的な知識と芸術的な感性という点で、この創作のプロセスは多くの面においてジャガー・ルクルトのタイムピースと通じています。


• 燚(yì – 燃え盛る炎):ジャガー・ルクルトが19世紀に制作した懐中時計へのオマージュ


3つの写真とストップモーションビデオで、ロイ・ワンは中国の伝統に由来する要素と、ジュウ渓谷を訪れた際の自らの体験を結び付けています。マニュファクチュールで彼は時計製造の深淵に触れ、精度というものを様々な視点で捉えるに至りました。独自の作風でシェイプ、カラー、ダイナミックなラインを巧みに操り、ロイ・ワンは視覚に訴えかける唯一無二の作品を完成させています。


「ザ・ドラゴン・オブ・タイム(时光绘龙)」と題されたストップモーションビデオは、ライトペインティングとストップモーションのアニメーションを融合した作品。ストップモーションは、物体の位置を変えて撮影した写真を1/10秒以下のフレームにしてつなぎ、動いているかのように見せる技術で
す。「ザ・ドラゴン・オブ・タイム」にはロイ・ワンを象徴するモチーフの一つである龍が登場し、ジュウ渓谷にあるジャガー・ルクルトのマニュファクチュールを巡る幻想的な旅へといざないます。
「ロイ・ワンとそのライトペインティングは、『メイド・オブ・メーカーズ』プログラムに独創的でエキサイティングな一面をもたらしてくれました」と、ジャガー・ルクルトCEOのカトリーヌ・レニエは述べています。「分野と文化の垣根を超えてクラフツマンシップを融合するという信念に基づき、『メイド・オブ・メーカーズ』は芸術の世界とメゾンの強い親和性を称えています。アーティスティックなビジョンを開拓し続けるロイ・ワンのようなアーティストとのコラボレーションは、精度と創造性、情熱が交差する未知の領域を探究する機会となりました」


[ロイ・ワン]
生まれ故郷の北京で現在活動するロイ・ワン(ワン・シボ)は、国際的な注目を急速に集めているライトペインティングアーティストです。2009年に大学を卒業後、プロのラグビー選手として来日し、そこで写真の魅力に出会います。ピカソと写真家ジョン・ミリが1949年に共同制作したライトドローイング写真を偶然目にしたことで、写真という表現手段に魅了され、情熱を注ぐこととなります。

何も見ず、夜の空間に向かってドローイングを行うロイ・ワンにとって、頼りとなるのは空間認識と身体感覚、イマジネーションのみ。暗闇をキャンバスに、光を絵筆に描き出した魅惑的な唯一無二のイメージを、カメラで捉えます。中国文化の要素に、ポップカルチャーのイコノグラフィーとカリグラフィーを重ね合わせた作品は、見る人を独創的な世界へといざないます。LichtFaktor、Frodo DKL、ダレン・ピアソンに影響を受け、フリーハンドで大規模なドローイングを行う独自のスタイルを確立させています。2023年には自身のギネス世界記録を破って世界最多人数による同時ライトドローイングを達成し、巨大なイメージをつくり上げました。




【お問い合せ】
ジャガー・ルクルト コンタクトセンター
TEL:0120-79-1833
営業時間:平日の月曜から金曜 11:00~19:00



[メイド・オブ・メーカーズ] 
「メイド・オブ・メーカーズ」プログラムは、時計製造以外の様々な分野のアーティスト、デザイナー、職人たちのコミュニティを一つにまとめます。時計製造とアートの間に存在する対話を拡大するこのプログラムは、創造性、専門性、精度といったジャガー・ルクルトを常に定義してきた基本原則を土台としています。このプログラムは、ジャガー・ルクルトの価値を共有し、様々に異なる、時には予期せぬ素材や媒体を通じて、表現の新しい形を探求する作品作りをしているワールドクラスのクリエイターたちにフォーカスしています。毎年、ジャガー・ルクルトが世界各地で開催する展覧会に、プログラムを通じて制作された新作が登場し、選ばれたテーマを発展させ、観客がアートや技巧、デザインに関する幅広い話題に加わる新しい機会を作り出します。
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