機械式時計のイノベーター~ローマン・ゴティエ氏来日イベントに、WMO読者をご招待

 By : KITAMURA(a-ls)

ローマン・ゴティエの時計製作の真髄に触れてみませんか?

WATCH MEDIA ONLINEでは、11月27日(月)に来日中のローマン・ゴティエ氏を招いて、実機はもちろんのこと、その時計作りのパネル展示などを交えたオープン・エキシビション(出入り自由のイベント)を開催します。
詳しくは、この記事の後半をご覧下さい。




10月初旬のこと、ローマン・ゴーティエ氏の工房に招かれた友人に便乗する形で、わたしはスイスにいた。

それまでのわたしは、「時計のどこに美しさを感じるか」と訊かれれば、間髪をいれずに「仕上げです」と答えてきた。しかし、今年のバーゼル、そして縁があって、このWATCH MEDIA ONLINEにおける初の読者参加型イベントとなった、「ローマン・ゴティエさんと集う会」などで、ゴティエ氏と直接話す機会を得て、その時計作りを知れば知るほど、時計作りにおいて設計ならびに機械技巧が果たしている繊細な位置づけ、それは実は、仕上げ以上に時計を美しく、かつ精緻にするのではないかと思うようになっていた。



そんな折、ローマン・ゴティエに惹かれ、すでにそれを手にしている友人たちがゴティエ工房を見学するという話聞き、自分の感じたことを確かめる意味もあって、ゴティエ氏の工房を訪ねた。エアチケット代を払っても、その時計作りを見学したいと欲したのである。


ゴティエ氏は、何も隠すことなく工房のすべてを見せてくれた。
ロジカル1の部品の97%を自作する工房も、


図面も


素材も


詳しいレポートは、徐々にまとめていくこととして、結論から言うと、ローマン・ゴティエの部品の精密さ、それはもう予想を超える凄いモノだった。

ローマン・ゴティエは時計師ではなく、エンジニアの出身であり、つまり機械のプロフェショナルである。
機械と言っても、たとえば電子レンジのようにボタンを押せば誰もが同じ結果を得られるものとはわけが違う。
時計製作において最も根幹となる機械、CNC旋盤とフライス盤、これらの基本的な機械を扱うにも、能力と経験と環境とが必要であり、それだけの才能を持った人材を集めるのは大変に困難なのだという。

ローマン・ゴティエには、あのシャネルが資本の一部を出資している。それは、シャネルがあのクォリティを維持するためにローマン・ゴティエのパーツ製作技術を必要したからに他ならない。

工房見学中に、とあるブランドの時計部品を、それも心臓部のパーツを見た。
その名は決して明らかにはできないが、その社内では作り切れなかった切削をローマン・ゴティエに依頼し、彼はそれを成し遂げたのだ。これもまさに第一級の“職人技”なのである。

ローマン・ゴティエの設計する時計は、その部品の製造精度が自らの最高の基準内にあることを前提としている。それはなんと1万分の4ミリ!!!



そうでなければ不具合が出るくらいの緻密な設計が、技術の粋を結集した緻密な部品のかみ合わせによって動いている。
これもまた、仕上げと同じくらいに美しい、機械式時計の“美しさの究極”なのだ!



そんなローマン・ゴティエ氏御本人を招いた、都内会場のオープン・エキシビションに
WATCH MEDIA ONLINE読者をご招待します。(人数に制限はありません)

ローマン・ゴティエ工房や時計製作のパネル展示のほか、もちろんローマン・ゴティエ本人に質問したり、意見したりも可能です。

日付: 平成29年11月27日(月)
時間:3時~6時
場所:都内会場にて



ブランドからのメッセージ
「世界の時計愛好家にご好評をいただいております。
スイス・マニファクチュールウオッチ至宝「ROMAIN GAUTHIER」
をこの時期にRomain Gauthier 氏とともに最新作などを交えて
皆々様と楽しいひと時を過ごしていただきたく、
WATCH MEDIA ONLINE読者のために会場を用
意させていただきました。
この機会に、是非皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。」


観覧希望の方は、この記事のコメント欄にメールアドレスをのこしてください。
折り返し、招待状をお送りします。



平日の昼間という、来づらい時間帯ではありますが、
機械式時計における、新しい方向性を感じることのできるローマン・ゴティエの作品に
ぜひ、自由に触れてほしく思います。
わたしa-lsも会場におりますので、10月の工房見学などで知り得たことを、出来る限りお話ししたく思います。

お時間のある方は、ぜひお越しください。