ノモス、バーゼルワールド2019新作、注目は待望のブレス・モデル!

 By : KITAMURA(a-ls)


ノモスのバーゼルワールド2019新作の特筆すべき点は、多くのユーザが待ち望んでいたであろう、ブレス・モデルがついにラインナップされ、“スポーツ”としてシリーズ化されたことだ。そしてさらにいえば、昨年、満を持して発表した新型のネオマティックDUW 6101搭載モデルがフィーチャーされていること、まずはこの2点を押さえておこう。

DUW 6101はキャリバーの外周にデイト表示を備えているので、おのずと径が大きくなるため、薄型ながらスポーツ・ウォッチとしての押し出しと存在感を放つことに成功している。
今年は下の3モデルが発表されたが、今後も拡充されていく可能性は高い。

●ブレスモデルの新作、「タンジェント・スポーツ」(写真右と中央)と、「クラブ・スポーツ」(写真左)。

ま、このブレス仕様に関してだが、実はバーゼル前の段階で、ノモスが長く継続している「国境なき医師団支援」のための新たな作品として、タンジェント・ネオマティックのブレスモデルが発表されちゃってたので(笑)、だいたいの察しはついており、『待望のブレス仕様がついに出た!!』的な驚きはさほど感じず、意外とすんなり受け入れられたのだけどね。

なので、ブレス仕様としてのエポックメイキングな作品というと、むしろこちらの「国境なき医師団」モデルなので、その概要だけでも紹介しておこう。

タンジェント・ネオマティック(写真右・35mm径)と、タンジェント・ネオマティック39(写真左・38.5mm径)の2サイズでの発表
(ただし搭載キャリバーはともにネオマティック・キャリバーDUW 3001)。

どちらも限定250個で、この限定エディションのタンジェントが1本販売されるたびに、ノモス・グラスヒュッテと販売店より250ユーロが寄付される仕組みになっている。プレスリリースによれば、この金額は、たとえば『飢えに苦しむ11人の子供たちへの食費1ヵ月分、重傷者の麻酔10回分、何千人もの子供たちの麻疹の予防注射をカバーする金額』とのことだ。

さて、新しいタンジェント・スポーツとクラブ・スポーツに話を移そう。
前述のように、こちらは新しいネオマティックの日付つきキャリバーDUW 6101を搭載、3時位置に見やすいデイト・ウィンドウがデザインされている。
以下、バーゼルで撮影した実機写真で、ブレスの感じなども確認しつつ見て欲しい。




「タンジェント スポーツ ネオマティック 42 デイト」のホワイトシルバーメッキ文字盤。ケース径は42.0mm・厚さ 10.9mm。
ゆとりをもったプロポーションで視認性が高く、時表示と針にスーパールミノバが使われているので、暗闇でも視認性をキープ。しかも強化シーリング、サファイアクリスタルを使用した堅牢なケースによって、1,000フィート(30気圧防水)という極めて高い防水性能を実現。そのことは文字盤上にも赤字で明記されている。



145個ものステンレススチール製の駒を手作業でネジ止めして組み上げたというメタルブレスレットは、非常にスリムに仕上がっており、もちろんコマ調整も可能。さらにスプリングバーで微調整できるので、たとえば夏場に少し緩めたりもできる。社是ともいえるバウハウスを象徴するタンジェントにして、このブレスもまた、バウハウスの美意識というノモスらしい美観を備えていると感じる。


同じく「タンジェント スポーツ ネオマティック 42 デイト」の、こちらはマリーンブラック文字盤。
ともに5月発売予定。




【仕様】
ケース:ステンレススチール、2ピース、サファイアクリスタルガラス
ガラス:反射防止コーティングを内外に施したドーム型のサファイアクリスタルガラス
巻き:自動巻き
サイズ:直径 42.0mm・厚さ 10.9mm
防水性:約 30 気圧

文字盤:
(ホワイトシルバーメッキ文字盤)
亜鉛メッキ、白銀仕上げ、スーパールミノバ(サンドカラー)の時表示インデックス、6時位置に赤で1000ftの表記
針:ロジウムメッキ、スーパールミノバ(ダークブルー)のインレイを施した時針と分針


(マリーンブラック文字盤)
亜鉛メッキ、スーパールミノバ(ライトブルー)の時表示インデックス、6時位置に赤で1000ftの表記
針:ロジウムメッキ、スーパールミノバ(サンドカラー)のインレイを施した時針と分針

ストラップ:スポーツブレスレット
ラグ幅 :20mm

キャリバー:DUW 6101 – ノモス自社製ネオマティック日付機能付き自動巻きネオマティック・キャリバー
ムーブメント:高さ3.6mm・直径15 ½ ライン(35.2 mm)
パワーリザーブ:約42時間
特別な機能:青焼きヒゲゼンマイを用いたノモススイング システム、両側ネジ固定ノモス・バランスブリッジ、秒針停止メカニズム、ゴールドプレートエンボス加工付き両方向回転ローター、グラスヒュッテ3/4プレート、DUW制御システム、6つの位置で調整、27ジュエル、青焼きネジ、グラスヒュッテ・リブ付きノモス・ペルラージュ仕上げロジウムプレート加工表面、黄金の彫刻。
価格:626,400円

そしてさらに、ブレスモデルがもうひと型ある。
クラブ・ファミリーからの「クラブ・スポーツ・ネオマティック42デイト・ブラック」だ。


こちらもキャリバーDUW 6101を搭載しているので、径が大きめの 直径42mm。
ディープブラックの文字盤にも防水性能を示す「1000 ft」の記載がある。



リューズのねじ込みが甘いとチューブの赤い部分が見え、注意を促す仕組み。



【仕様】
ケース:ステンレススチール、2ピース、サファイアクリスタルガラス
ガラス:反射防止コーティングを内外に施したドーム型のサファイアクリスタルガラス
巻き:自動巻き
サイズ:直径 42.0mm・厚さ 10.2mm
防水性:約 30 気圧

文字盤:黒、亜鉛メッキ、 6時位置にゴールドで1000ftの表記
針:ロジウムメッキ、スーパールミノバ(白)のインレイを施した時針と分針
ストラップ:スポーツブレスレット・ラグ幅 20mm

キャリバー:DUW 6101 – ノモス自社製ネオマティック日付機能付き自動巻きネオマティック・キャリバー
ムーブメント:高さ3.6mm・直径15 ½ ライン(35.2 mm)
パワーリザーブ:約42時間
特別な機能:青焼きヒゲゼンマイを用いたノモススイング システム、両側ネジ固定ノモス・バランスブリッジ、秒針停止メカニズム、ゴールドプレートエンボス加工付き両方向回転ローター、グラスヒュッテ3/4プレート、DUW制御システム、6つの位置で調整、27ジュエル、青焼きネジ、グラスヒュッテ・リブ付きノモス・ペルラージュ仕上げロジウムプレート加工表面、黄金の彫刻
価格496,800円







続いて、もうひとつのブレス仕様。

昨年のDUW 6101 発表時から、搭載モデルの口径が大きくならざるを得ない点に関しては賛否があったのだが、今回のブレス・モデルに関しては、DUW3001を「クラブ・キャンパス」に搭載することで、39.5mm径と37.00mmという2つの別の選択肢を、なおかつ手ごろな価格帯で用意してくれている。



ラインナップは、「クラブ・ネオマティック39キャンパス」(写真中央・39.5mm径)、「クラブ・ネオマティック・キャンパス」(写真左37mm径)がメタルブレス仕様で、またブレスではなくテキスタイル・ストラップが好みの方に向けた「クラブ・ネオマティック39キャンパス・ミッドナイトブルー」(写真右・39.5mm径・青文字盤)の3種がある。



「クラブ・ネオマティック39キャンパス」はインデックスがブルーで、「クラブ・ネオマティック39キャンパス・ミッドナイトブルー」の青文字盤・白抜き文字と対をなすデザインとなっている。
価格398,000円・392,600円



そして、多くの日本人にとってのジャスト・サイズ、37.0mm径の「クラブ・ネオマティック・キャンパス」。価格381,800円



ブレスのタイプはタンジェントと異なり、これらには前述した「国境なき医師団」バージョンと同様のものが採用されているようだ。




これらブレスモデル以外にも、ノモスらしい軽快な新作が発表されているので、続報に続く






【問い合わせ先】
株式会社大沢商会 
https://nomos-glashuette.com/