ライネ 2014年度ウォルター・ランゲ・ウォッチメイキング・エクセレンス・アワード最優秀賞の実力派が制作するベーシックウォッチ

 By : CC Fan
2019/4/24:価格情報を追加しました。

実機到着は2019年7月の予定!アップデートがありましたらお伝えします。


バーゼルでは"回し者"としてノーブルスタイリング葛西氏といくつかのブースを回らさせていただいた…と言うのはこれまでのレポートを見ればお分かりになるかもしれませんが、氏の素晴らしいキャリアとキャラクターによって培われたコネクションで、知り合いから予期せぬブランドを"ちょっと見ていってよ"と紹介されるという嬉しいサプライズも何度もありました。

今回は氏が"某ビッグカスタマーより紹介され、バーゼル会場で会うことになった"というライネ(LAINE)という時計師の作品を紹介します。

フィンランド出身のTorsti Laine氏、時計学校在学中の2014年度にランゲ&ゾーネが主催するウォルター・ランゲ・ウォッチメイキング・エクセレンス・アワードにて、最優秀賞を獲得した実力派です。
このアワードの詳細についてはa-ls氏のブログ記事も併せてご覧ください。





当時のランゲ&ゾーネCEOシュミット氏とウォルター・ランゲ氏から賞状を受け取るライネ氏。



この時のテーマはムーンフェイズ、氏が制作したのは地球からの見える月を文字盤側に、月から見える地球をケースバックに配したコンプリケーション。

その後、学校を卒業し時計師の資格を得た氏は自分のアトリエをル・ロックル(Le locle)に開業、現在は一人で時計作りを行っています。

今回拝見させていただいたのは三針のベーシックな時計、まずは手堅い作品を作っているようです。
後述するような充実した内容ながら、プライスはアンダー100万円の78万円スタート(カスタマイズにより都度見積)という驚くべき価格。



綺麗にまとまった文字盤は工房内で作っているそうです。



ムーブメントは汎用ムーブメント(だいたいわかるかと思いますが…)をベースに洋銀製プレートやブリッジを作り直したもの、エッジ部分の研磨やサンドブラストは丁寧に仕上げられています。
このムーブメントはローズゴールド仕上げ。



価格的にムーブそのままか、多少の化粧直しでもおかしくないのに、ここまで手を入れたムーブメントを搭載するのは素晴らしい。





ジャーマンスタイル…と思ったらちょっと違う独特のケース。



青色の文字盤も。

文字盤も一個作りなので、色のほか、数字(ローマン・ブレゲ・オリジナル)や数字以外のインデックス(バー・ドット)、配置なども細かくカスタムすることも可能!



ダイヤルのバリエーションとしてギロッシェ文字盤も。





こちらも自ら手彫りしているとのこと…



カラーを選択可能。



こちらのムーブメントはイエローゴールド仕上げ、このほかロジウム仕上げもあり、ダイヤルとは独立して選択可能です。





現在は販売していないというクロノグラフ。
"名刺代わり"として拝見させていただきました。



オールドムーブに制作した38個のインハウスパーツを組み込んだというムーブメント。

価格についても現在調整中とは言うものの、"そんな価格で大丈夫!?"というプライスを実現できそうとのこと。



経験を経てアワードの写真よりも貫禄が増したライネ氏。

カスタムの相談も歓迎という事なので、我こそはという方は是非!

関連 Web Site

Laine Watches - Independent watchmaker in Switzerland
https://www.lainewatches.com/

Noble Styling
http://noblestyling.com/