ライネの新シリーズ、 38mmケースの「V38」の実機レポート
By : CC Fanライネ(LAINE)から発表されたヴォ―シェ製マイクロロータームーブメントを搭載し、38mmケースを実現した新シリーズ「V38」、小さめの時計を好む日本のニーズにマッチしたのかニュースのアクセスも良く、注目されていると感じられる作品でした。
実機が入荷し、早速拝見してきたのでレポートします。
サーモンダイヤル、センタームーンフロスト、アウターフロスト、セコンドムーンフロストのモデル。
ライネの「キャラクター」を確立しつつあると感じる、手作業とCNC加工を適材適所で組み合わせて作られる金属文字盤。
ブレゲ数字はサイズに合わせて整えられ、スモセコの配置もユニタスのような「外側」ではなく中間位置に配されています。
LAINEの銘は6時位置に控えめ、主張しないデザインです。
似たコンセプトの我が無銘のカメレオンと比較…と思ったら忘れる痛恨のミス…
薄いスペースに納めながらも立体的な文字盤と針、数字の厚みもGelidusよりも厚く感じます。
細かいフロストと荒いムーンフロスト、金属色の数字とリングのコントラストによりどの角度でも視認性は非常に良いです。
新しいバージョンの手仕上げで仕上げられた針は厚め、ミラー仕上げでインデックス同様光を捉えて視認性は抜群です。
特に金属地金が露出している数字とリングは光を捉え、光り輝きます。
しかし、フロスト部分が抑えめなので「眩しい」と感じるほどでなく、あくまで視認性が優先されていると感じます。
光が余り当たっていなくても、金属地金とフロストのコントラストで視認性が確保されます。
プリントではなく、金属の地金と塗装を組み合わせた特性を活用しています。
ライネが模索した自社製による独自の文字盤表現が高いレベルで実を結んできたのではないでしょうか。
ムーブメントは最近採用例を見かけるようになった、ヴォ―シェ・マニュファクチュール・フルリエによるマイクロロータームーブメントVMF5401ベースです。
しかし、標準仕上げのVMF5401ではなく、ヴォ―シェの親会社であるパルミジャーニ・フルリエが使用しているものと並ぶ上級グレードの仕上げが施されたバージョンです。
標準のVMF5401を採用したカール・スッキー & ゾーネと比較します。
穴石の配置は同じですが、ブリッジの造形や面取り箇所が増えていることが分かります。
マイクロローターはブランドごとにカスタムで、ライネのものはカリグラフィのLを意匠化したもの。
Gelidusのユニタスベースムーブメントと。
38mmケースのコンパクトさが際立ちます。
磨き上げられたステンレススティールケース。
ベゼルとバックケースは加工難易度が高い凹形状で仕上げられ、触った感触は独特です。
ユニタス最高!ではあるものの、どうしても大きめになってしまったGelidusに対し、V38はお互いを補うような関係としてより広い層に受け入れられるのではないでしょうか。
これからも色々なことが予定されているそうで、展開に期待です。
関連 Web Site
Laine Watches - Independent watchmaker in Switzerland
https://www.lainewatches.com/
Noble Styling
http://noblestyling.com/
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