Daizoh Makihara、バーゼルワールド出展後にAHCI 準会員に!~祝・3人目の日本人会員誕生

 By : a-ls


スウォッチ・グループの離脱によって、出展ブース位置に大幅な変更があった今年のバーゼルワールドだが、ちょっぴり寂しくなった分、好ましかったのは、広大なプレスルームでいつでもフリードリンクがいただけたことと、Académie Horlogère Des Créateurs Indépendants (=独立時計師アカデミー/AHCI)のスペースが、とても行きやすい好位置に確保されていたことだ。

AHCIの今年の出展者は21組。
それぞれに賑わっていたが、その中でも常に観覧者がいて、アポ無しだとなかなか拝見できなかったのが、こちらのDAIZOH MAKIHARAだった。

現在、独立時計師アカデミーに参加している日本人時計師には、菊野昌宏、浅岡肇の両氏がおられるが、3人目の候補者として、牧原大造氏が今年のバーゼルワールドに作品を申請出展していたのである。


●DAIZO MAKIHARA WATCHCRAFT JAPAN出展作品「菊繋ぎ紋 桜」


●今年はapplicant(申請者)という扱いで出展した牧原大造氏(画像はAHCIのHPより)

この作品、「菊繋ぎ紋 桜」については、すでにカイロスさんが詳細を投稿済みだが、
(参照→ https://watch-media-online.com/blogs/1418/
やはりなんといっても素晴らしいのは、この作品の文字盤に採用されている江戸切子と裏面のエングレーヴィングの意匠が、日本の美意識を実に美しく反映している点だろう。



手作業ながら精緻な菊紋様を刻む華やかな江戸切子文字盤に透けて映る輪列の陰の、何ともはかなげな感じ、そしてムーブ裏に施された桜の花びらとの輝きの対比。



これほど日本の伝統美を活かした作品の実機を初めて拝見した時に抱いた印象は、どこか、日本刀の「鍔(つば)」と「目貫(めぬき)」の関係に似たものだった。切れ味鋭く生命のやり取りにつながる武器でありながら美術品として鑑賞の対象でもある日本刀の、刀身と柄とを分ける“鍔”にみられる彫金と、柄の中央部“目貫”に施される拵えと呼ばれる装飾。
そんな、厳しと美しさの狭間が、この作品には宿っているように感じられたのである。





ムーブはユニタス6498−1ベースの鬼仕上げ。
こういう段階の部品を・・・・


丁寧に研磨して…


ここまでに仕上げる!
そして彫金!!


AHCIに登録し、時計師としてそしてエングレーヴァ―として、我が国を代表する存在となるべき道を歩み始めた牧原氏。
Applicant(申請中)からCANDIDATES(準会員)への昇格は、バーゼルワールド後にメンバーの審査によって決まることになっていたのだが、その結果は・・・・

●(画像はAHCIのHPより)


見事、準会員になられたのだ!!



次は正会員を目指して、さらなる研鑽を積んだ作品作りに打ち込まれることになるだろう!
今後の活躍に期待大である。

なお、「菊繋ぎ紋 桜」は現在受注を受け付けている。
興味のある方は下記にアクセスを!!



www.daizohmakihara.jp