ジャケ・ドロー 2019 NEW PRODUCT SPECIAL PRESENTATION レポート

 By : CC Fan

6月18日から、6月30日まで新作展示会を行うジャケ・ドロー(Jaquet Droz)。
それに先駆け、ニコラス・G・ハイエックセンター14F、シティ・ドゥ・タン ギンザにてプレゼンテーションが行われましたのでレポートします。

スイス本国からもCEOのクリスチャン・ラトマン氏や副社長が駆け付け、ブランドの世界観を共有しました。

まずはスウォッチグループジャパン代表取締役社長のクリストフ・サビオ氏からの挨拶。



スウォッチグループは20のブランドを擁し、日本国内では12ブランドが展開中だが、ジャケ・ドローは"最もポエティックで最もレア"なブランドであると紹介。
レアではありますが、世界観に共感するユーザーに受け入れられることで、徐々に成長しているとのこと。

続いてスイス本国CEOのクリスチャン・ラトマン氏からの挨拶。



熱が入りすぎて通訳のタイミングを待たずにしゃべり続ける…という一幕もありつつ、ポエティック、オートマタ、グランセコンドなどのブランドの世界観を大切にしながら、作品を作っていくと語りました。
その後、今年のフラグシップ、マジック・ロータス・オートマタのムービーが流されました。

個人的には機構に興味があったので色々伺ってきました。

プレゼンテーションの後はそれぞれの担当者をプレゼンするテーブルが3つ用意され、それぞれで実機を拝見することができました。
今回のプレゼンテーションは、販売店、プレス、ユーザーが招待されたようですが、非常に熱気を感じました。



まずはマジック・ロータス・オートマタを。
周りの川の流れが回転しながら、鯉が泳ぎ、蓮の花が流れます。
そして蓮の花の花弁の貴石がブルーサファイア、イエローサファイア、そしてルビーと変化するというオートマタです。
これは、生命の生まれ変わりが永遠に続く(輪廻転生)を回転する蓮の花と変化する貴石で表現しているとのこと。

編集長が撮影した動画も…


仕組みの解説は野暮かもしれませんが、石が回る仕組みはマルティーゼクロスを使ったジェネバ機構とのこと、おそらくですが回転させるポイントを決めるピンの取り付け位置がディスクとは別の周期で回転することで、ある程度のランダム性を持たせているようです。
この機構はメインの計時輪列とは完全に独立しており、計時用にダブルバレル、オートマタ用にダブルバレルを持ち、起動と停止はリュウズ同軸のプッシャーで行い、パワーリザーブは4分、巻き上げはリュウズを計時巻き上げとは逆に回して行います。

続いては新キャリバーを搭載したグラン・セコンド・クロノグラフ



ムーブメントの系譜としてはグラン・セコンド デッドビートの系譜で、特徴的なレトログラードカレンダーも踏襲されています。
カレンダー針の軌道内に秒積算計の軸があるため、順方向では回転することができず、31→1日はレトログラードで戻ります。
カレンダーと同軸に30分積算計、通常の時計の針はローズゴールド、クロノグラフ針はブルースティールと色分けすることで視認性を向上させています。
グラン・フー・エナメルダイヤルモデルは88本の限定、ダイヤルに限定番号を記載する(=各ダイヤルをユニークに作らなくてはいけない)困難な製法で、ジャケ・ドローの高いエナメル技術を証明しています。



レギュラーモデルはダイヤルを30度回転させたオフセンターダイヤル。
古典的なグラン・フー・エナメルダイヤルに比べ、より現代的な印象です。
また、非動作時の積算計が重ならないのも視認性がいいかもしれません。

新バリエーションが追加されたのは、グランセコンドのスケルトンとデュアルタイム



傷に強いセラミックケースでより使いやすくなったスケルトン。



デュアルタイムには新しく世界地図の意匠が加えられました。

最後はレディースピース



マザーオブパールとマラカイトの天然素材を使い、8の字を表現したレディ・エイト。

このほかにもコンプリケーションや工芸、天然石モデルが展示されるようです。







今回はちゃんとジャケ・ドローの時計でユーザとして参加…



グラン・ウール系の新作はまだみたいですね…

最後に会場の雰囲気が伝わるような写真を何枚か…














【お問い合わせ先】
ジャケ・ドロー ブティック銀座 03-6254-7288 
WEBSITE:www.jaquet-droz.com