グルーベル フォルセイ GMTスポーツ ”難解”なスポーツウォッチ
By : CC Fanこの記事が公開される1分前にニュースが投稿されているはずのグルーベル フォルセイ GMTスポーツ(GMT Sport)、大きさはともかく使い方としてはドレスウォッチに分類される時計を作り続けてきたグルーベル フォルセイとしては初となるスポーツウォッチです。
チタンで軽量なケース、ラグを最小化しケースに直接ラバーストラップを取り付けることで装着性を良くした構造、防水性も100m(10atm)を確保…とスポーツウォッチの”定石”は押さえており、グルーベル フォルセイを象徴するコンプリケーションのミニチュアの地球儀によるGMT表示も備えたピースで、魅力的なはずです。
…が、正直な話、写真を見たときには戸惑ってしまいました。

前衛(便利な言葉)が過ぎるのではないかと思ったのです。
これは、風防が単純な平面やドーム状ではなく、複雑な形状を持ったベゼルとサファイアクリスタルによって、「正面から見ると円形、サイドから見ると卵形に見える特殊な形状」になっており、斜めから見るとその両方の性質が混ざって見えることが大きな要因のようです。

正面から見ると、このように円形ですが、3時位置のリュウズから9時位置のプッシャーに至る風防がアーチ状になっていて斜めから見ると形状が変わって見える…構造です。

アーチで構成されるベゼルの形状がわかりますでしょうか?
アシンメトリック(非対称)ケースも写真で見ると、「なんだこれ…」と思いますが、実物を見るとかっこよかったのでこのケースも立体ありきの作りで写真では伝わりきらない…と言うことだと思っています。
また、ミニッツインデックスはケース側から立体的に突き出したピンがインデックスになっており、夜光塗料が埋め込まれて暗所の視認性も確保、5の倍数の大きなインデックスとそれ以外のインデックスで段差をつけることで視認性を良くする狙いもあるようです。
吊り下げブリッジで大きなルビーで支えられ、通常の構造よりも頑丈そうな針はムーブメント構造に沿って曲げられるすさまじい構造です。

「針と構造の間隔をあけて衝撃に強くする」と「針先とインデックスの視差をできる限り小さくする」を両立した構造ではないでしょうか。
上の写真からムーブメント自体が複雑な曲線形状に沿って曲がっていることがわかります。
ハンドメイドワンと一緒に実機が見たい!

いろいろ言ってきましたが、エクステリアについては実機を見ないと何とも言えない…と言うのが正直なところで、今の時点では推測と机上の空論でしかないの改めてレポートしたいと思います。
個人的に最も注目したのは、GMTコンプリケーションとして初めてプッシャーが2つに増えたことです。
今までのGMTはプッシャー一つで二つの機能を兼ね備えており、見た目はシンプルなのですが使い方がちょっとわかりにくいと思っていました。
そもそもGMTはどのような表示か?ということを今一度見直してみましょう。
使い方はある程度自由度がありますが、グルーベル フォルセイの担当者から伺った”一般的な”使い方と思ってください。
まずメインの時分針、これはホームタイム(通常生活しているタイムゾーンの時刻)を示します。
リュウズで調整することができ、特別な操作をしない限り、この針にすべての表示が連動します。
次に、小さなGMTダイヤル、これはGMTプッシャーで1時間づつ送ることができるローカルタイム(移動時の現地時間)かGMT(グリニッジ標準時)を表示します。
特別なケースを除き、時差は1時間単位なので時針しかありません。
そして、最後は地球儀とムーブメント側にある24時間リングと都市リングです。
これは24時間で一周し、ケースサイドの”窓”から光が当たる12時とその反対側の24時がそのまま地球の自転を表現します。
GMTプッシャーはGMTを1時間送る(-1)のほかに、押し続けるとGMTと地球儀とメインの時分針を切り離すという機能があります。
これにより、まずリュウズを回して地球儀と都市ディスクをあわせた後、プッシャーを押し続けて連結を切った状態でホームタイムの時間にあわせるという使い方になります。
また、GMTダイヤルよりも合わせる手間は増えますが、移動時にメインの時分針を合わせなおすことでメイン表示にローカルタイムを表示することもできます。

構造を理解すればそんなに難しくはないとは思いますが、わかりにくい?と考えたのか、GMTスポーツではGMTダイヤルを1時間送るプッシャーと地球儀の連結を切るプッシャーの2つに分離しました。
分割することで、より操作の直交性が上がったと考えられます。

また、24時間リングと都市ディスクもムーブメント全体を覆う大型のものにされ、実用性がより向上しました。
グルーベル フォルセイ”らしい”地球儀によるGMT表示をスポーツに落とし込んだGMTスポーツ。

百聞は一見に如かず、で実機を見てみたいですね。
【グルーベル フォルセイに関する問い合わせ】
カミネ 旧居留地店
〒650-0036 兵庫県神戸市中央区播磨町49 旧居留地平和ビル1F
TEL.078-325-0088
OPEN.10:30~19:30(無休)
http://www.kamine.co.jp
✉kyukyoryuchi@kamine.co.jp
チタンで軽量なケース、ラグを最小化しケースに直接ラバーストラップを取り付けることで装着性を良くした構造、防水性も100m(10atm)を確保…とスポーツウォッチの”定石”は押さえており、グルーベル フォルセイを象徴するコンプリケーションのミニチュアの地球儀によるGMT表示も備えたピースで、魅力的なはずです。
…が、正直な話、写真を見たときには戸惑ってしまいました。

前衛(便利な言葉)が過ぎるのではないかと思ったのです。
これは、風防が単純な平面やドーム状ではなく、複雑な形状を持ったベゼルとサファイアクリスタルによって、「正面から見ると円形、サイドから見ると卵形に見える特殊な形状」になっており、斜めから見るとその両方の性質が混ざって見えることが大きな要因のようです。

正面から見ると、このように円形ですが、3時位置のリュウズから9時位置のプッシャーに至る風防がアーチ状になっていて斜めから見ると形状が変わって見える…構造です。

アーチで構成されるベゼルの形状がわかりますでしょうか?
アシンメトリック(非対称)ケースも写真で見ると、「なんだこれ…」と思いますが、実物を見るとかっこよかったのでこのケースも立体ありきの作りで写真では伝わりきらない…と言うことだと思っています。
また、ミニッツインデックスはケース側から立体的に突き出したピンがインデックスになっており、夜光塗料が埋め込まれて暗所の視認性も確保、5の倍数の大きなインデックスとそれ以外のインデックスで段差をつけることで視認性を良くする狙いもあるようです。
吊り下げブリッジで大きなルビーで支えられ、通常の構造よりも頑丈そうな針はムーブメント構造に沿って曲げられるすさまじい構造です。

「針と構造の間隔をあけて衝撃に強くする」と「針先とインデックスの視差をできる限り小さくする」を両立した構造ではないでしょうか。
上の写真からムーブメント自体が複雑な曲線形状に沿って曲がっていることがわかります。
ハンドメイドワンと一緒に実機が見たい!

いろいろ言ってきましたが、エクステリアについては実機を見ないと何とも言えない…と言うのが正直なところで、今の時点では推測と机上の空論でしかないの改めてレポートしたいと思います。
個人的に最も注目したのは、GMTコンプリケーションとして初めてプッシャーが2つに増えたことです。
今までのGMTはプッシャー一つで二つの機能を兼ね備えており、見た目はシンプルなのですが使い方がちょっとわかりにくいと思っていました。
そもそもGMTはどのような表示か?ということを今一度見直してみましょう。
使い方はある程度自由度がありますが、グルーベル フォルセイの担当者から伺った”一般的な”使い方と思ってください。
まずメインの時分針、これはホームタイム(通常生活しているタイムゾーンの時刻)を示します。
リュウズで調整することができ、特別な操作をしない限り、この針にすべての表示が連動します。
次に、小さなGMTダイヤル、これはGMTプッシャーで1時間づつ送ることができるローカルタイム(移動時の現地時間)かGMT(グリニッジ標準時)を表示します。
特別なケースを除き、時差は1時間単位なので時針しかありません。
そして、最後は地球儀とムーブメント側にある24時間リングと都市リングです。
これは24時間で一周し、ケースサイドの”窓”から光が当たる12時とその反対側の24時がそのまま地球の自転を表現します。
GMTプッシャーはGMTを1時間送る(-1)のほかに、押し続けるとGMTと地球儀とメインの時分針を切り離すという機能があります。
これにより、まずリュウズを回して地球儀と都市ディスクをあわせた後、プッシャーを押し続けて連結を切った状態でホームタイムの時間にあわせるという使い方になります。
また、GMTダイヤルよりも合わせる手間は増えますが、移動時にメインの時分針を合わせなおすことでメイン表示にローカルタイムを表示することもできます。

構造を理解すればそんなに難しくはないとは思いますが、わかりにくい?と考えたのか、GMTスポーツではGMTダイヤルを1時間送るプッシャーと地球儀の連結を切るプッシャーの2つに分離しました。
分割することで、より操作の直交性が上がったと考えられます。

また、24時間リングと都市ディスクもムーブメント全体を覆う大型のものにされ、実用性がより向上しました。
グルーベル フォルセイ”らしい”地球儀によるGMT表示をスポーツに落とし込んだGMTスポーツ。

百聞は一見に如かず、で実機を見てみたいですね。
【グルーベル フォルセイに関する問い合わせ】
カミネ 旧居留地店
〒650-0036 兵庫県神戸市中央区播磨町49 旧居留地平和ビル1F
TEL.078-325-0088
OPEN.10:30~19:30(無休)
http://www.kamine.co.jp
✉kyukyoryuchi@kamine.co.jp
BRANDS :
MODELS :
COMMENTS
コメントを投稿する
※ 匿名(ニックネーム可)での投稿も可能となっております。