パテック フィリップが2020年度最大の大作「6301P」グランドソヌリを発表！

パテック フィリップの新作がベールを脱ぐ。
2020年度最大のグランド・コンプリケーションであるグランドソヌリを発表！




レファレンスは「6301Ｐ」だった！！


この数字を見ただけで、マニアは心弾ませるに違いない。
パテック フィリップの6千番台リファレンスといえば、「6002 スカイムーン・トゥールビヨン」、「6300 グランドマスター・チャイム」など鳴り物を含む超ハイエンド・モデルが主であり、パテック フィリップのグランド・コンプリケーションの、その最高峰の存在が連なるリファレンスだからだ！！



オフィシャルのトップページには次のように記された。

『パテック フィリップは、チャイム機構の最高峰とされるグランドソヌリに敬意を表し、これにプティットソヌリ、ミニット・リピーターを加えた最初の腕時計を発表し、時の音楽における比類のない巨匠としての技術力を今再び立証しました。これは愛好家、コレクターが長い間待ち望んでいた出来事といえましょう。703個の部品から構成された新しいムーブメントは、古典的な3ゴング、2件の技術特許に保護されたチャイム機構、および特許取得のジャンピング・セコンドを搭載しています。ニューモデルは、エレガントなプラチナ・ケースと、本黒七宝の文字盤を備えています。』

６３０１P、それは、代々のスターン・ファミリーが描き続けてきたグランドソヌリ・モデルだった！



文字盤はグランフー・エナメルのブラック、インデックスは１８Kのブレゲ数字のアプライド。



バンドはアリゲーター革
ケースはプラチナ、非防水、44.8mm径　12mm厚



手巻ムーブメント。 キャリバー：GS 36-750 PS IRM
※グランドマスター・チャイムのキャリバーが300 GS AL 36-750 QIS FUS IRMなのでこの同系)



9時位置：ムーブメント(時回り輪列） パワーリザーブ表示。
3時位置：チャイム機構パワーリザーブ表示。



ムーブメント
外径: 37 mm/総厚: 7.5 mm
部品総数:703
ムーブメント（時回り輪列）の連続駆動可能時間: 72時間。
チャイム機構の連続駆動可能時間: 24時間。
テンプ: ジャイロマックス。
振動数: 25,200振動（片道）／時（3.5 Hz）。
認定刻印: パテック フィリップ・シール。
石数： 95
機能：グランドソヌリ、プチソヌリ、ミニットリピーター





今回の新作のもう一つの特筆点は、発表プレゼンテーションの方法だろう。

発表の一週間ほど前から、パテック フィリップの顧客あてにティエリー・スータンCEOから直々のメールが届き、11月10日に新作を発表すること、しかしお客さまには公式発表よりも早く新作に関する情報を独占的にお伝えするという案内があったのだ。

●ティエリー・スターン氏からのメール


ネットがない時代には、新作情報を伝えるためには、ジャーナリズムやメディアの力を借りる必要があった。広告代を払い、早く良い記事を書いてもらうためにジャーナリストを優遇もした。
しかしこの現代、ブランドからはもちろん、一般ユーザーも直に情報発信ができる時代に、実はグランドコンプリケーション・モデルなど手にしたことのないジャーナリストと、パテック フィリップを所有しその良さを毎日味わっている顧客と、そのどちらを優遇すべきか、パテック フィリップの選択は実に自然な選択と言えるし、今後はそういう傾向になっていくのだろう。



さて、６３０１Pだ。
径44.8mmとかなりの大径だが、ティエリー・スターンCEOはこれまで、鳴り物時計においてそのサウンドの大きさ・クリアさを重視してきた経緯があるから、その面を考慮する限りこれは音のクリアさを約束するサイズなのだろう。



３ハンマー、３ゴングの正統ソヌリのリスト・ウォッチ。
パテック・フィリップのオフィシャルサイトには、ブランドにおける鳴り物ウォッチの系譜と、スータン・ファミリーがいかにその系譜を大事にして、継続してきたかの記述もある。６３０１Pを発表した今日という日は、スターン・ファミリーにとっても、特別な一日として記録されることだろう。



プレスリリースも到着したようなので、この記事はここまでにして。
朝方にプレスリリースのまとめを投稿します。