オーデマ ピゲ、ロイヤルオーク50周年のマイルストーン~新キャリバーを搭載した「ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン」と「ロイヤル オーク“ジャンボ”エクストラ シン オープンワーク」

 By : KITAMURA(a-ls)


「オーデマ ピゲ ロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シンの新ムーブメント 7121を読む」 より続きます


50周年を迎えたロイヤル オーク。
この節目の年を機に、長らくこのラインを支えてきた薄型キャリバー2121のポジションが、後継キャリバー7121に引き継がれた。新キャリバーの設計思想や利点、進化点などは、この記事の前編にもあたるCCFan氏の記事「オーデマ ピゲ ロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シンの新ムーブメント 7121を読む」をぜひ読んでいただきたい。

この50年、時代とともに常に進化を続けてきたロイヤル オークの、その重大なマイルストーンとなるキャリバー7121を初搭載したコレクション。
まず、https://watch-media-online.com/blogs/5329/ を読んでいただいたうえで、この新キャリバーを搭載した「ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン」の最新世代4モデルと、スケルトン仕様の派生キャリバーである7124を積んだ「ロイヤル オーク“ジャンボ”エクストラ シン オープンワーク」の2モデルを、プレスリリースから紹介する。



ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン~躍動するエネルギー


ロイヤル オークの50周年を記念し、スイスのオートオルロ ジュリー マニュファクチュール、オーデマ ピゲはマニュファクチュールの新しい自動巻きエクストラ シンムーブメント、キャリバー7121を搭載した39ミリの最新世代、ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン(ref. 16202)を発売します。コレクションにはステンレススティール、プラチナ、18Kピンクゴールド、18Kイエローゴールドの4つのモデルがあります。ロイヤル オークはこれまでも多様な素材で展開しつつ、アイコンコレクションとして発展してきました。4つのタイムピースはケースの色に合わせたロイヤル オーク「50周年」記念の特別なローターを使用。洗練されたコントラスト、素材、カラー、ダイヤルデザインに包まれたこの新しい "ジャンボ" は、ロイヤル オークの50年にわたるデザイン進化へのトリビュートでもあります。

●新しいロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン(ref. 16202) は新しい自動巻きムーブメント、キャリバー7121を搭載。オリジナルウォッチの特徴を尊重しつつダイヤルデザインを進化させています。 ©オーデマ ピゲ提供


キャリバー7121、歴史にコンテンポラリーな息吹

1972年以来初めて、ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シンに新たな自動巻きの時・分・デイト表示ムーブメント、キャリバー7121が搭載されました。これは "ジャンボ" リファレンス16202の新たな時代を告げるものです。このメカニズムはキャリバー2121の後継となります。



1972年にロイヤル オークに導入されたキャリバー2121は、当時最も薄い (3.05ミリ)セントラルローター付、デイト表示の自動巻ムーブメントでしたが、2021年末をもってリタイアしました。"ジャンボ" の8.1 ミリのエクストラ シンケースのデザインとも厚さも変えずに フィットさせるため、オーデマ ピゲのエンジニア、時計師たちが特別に開発・製造した新しいムーブメントは厚さ3.2ミリです。さらに巻芯にはスピードデイト修正機能がついています。



開発に5年を要したこのキャリバー7121はその新構造により、一段とパワフルになりました。大きめのバレルでパワーアップし、より長期間にわたって向上した精度を保ちます。 [註1]コンテンポラリーなセントラルローターはボールベアリングに支えられ、社内開発した二つのリバー サーによって双方向回転による巻き上げが可能です。テンプに使われた慣性ブロックは、摩擦を避けるためテンプの内部に直接組み込まれました。さらにキャリバー7121は特許保持のエクストラ シン低エネルギーのデイトセットシステムが組み込まれています。



時計づくりの伝統に忠実に、キャリバー7121はオートオルロジュリーの洗練された仕上げと装飾に包まれています。「コート・ド・ジュネーブ」、「ヘアライン」、サーキュラーグレインなどの美しい仕上げをサファイアケースバックを通して見ることができます。



「キャリバー7121は、シンプルもコンプリケーションも含めたメカニズムのエキスパートである当社のエンジニアと時計師たちの手で完成しました。柔軟な縦断的体制から誕生したこのパワフルで頑健なエクストラ シン自動巻き ムーブメントは、ロイヤル オーク "ジャンボ" のケースのしなやかな構造にぴったりです。AP社内開発の新世代 ムーブメントの道を切り拓くものです。」ルカス・ラッジ(研究開発ディレクター)



50周年を祝した特別なローター

新しいロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シンタイムピースには、「50周年」のロゴと オーデマ ピゲのシグネチャーが彫り込まれた特別の22Kアニバーサリーオープンワークロー ターが使われています。



今回、ローターの色をそれぞれのケースの色と揃えていますが、これはコンプリケーションタイムピースに匹敵するレベルの仕上げです。ケースと同様、ローターもサテン仕上げとポリッシュ面取りを組み合わせて仕上げてあります。
この特別な「50周年」ローターは、2022年を通してロイヤル オークアニバーサリーモデルを飾ることになります。




ステンレススティール、オリジナルウォッチへのトリビュート

ステンレススティールの "ジャンボ" は1972年の初代ロイヤル オークのデザインを継承しています。スティールのケースとブレスレットはサテンブラッシュとポリッシュ面取りを組み合わせて仕上げ、ウォッチのアイコンでもある「プチタペストリー」ダイヤルと「ナイトブルー、クラウド 50」 カラーを組み合わせています。



ダイヤルの「ナイトブルー、クラウド 50」 のカラーは当初ジュネーブのスターン・フレール社により開発されたものです。ブルーの色あいはダイヤル自体を電解浴に浸けて加工することにより得られます。混合液の生成は重要な役割を果たし、加工の時間と温度は微妙なコント ロールが必要です。




出すのが早すぎるとダイヤルは紫に近くなり、遅すぎると黒っぽくなってしまいます。黒の色素(n° 50)を数滴加えたラッカーを薄くダイヤルにかけて保護します。




「クラウド(雲)」という名は、黒の色素をラッカー液に加えた時に現れる雲状の様子から来ています。今日では ナイトブルー、クラウド 50 のカラーは社内でPVD(蒸着)加工で出すことにより、コレクション全体を均一なカラーで仕上げています。



1972年のロイヤル オークと同様、この新しい "ジャンボ" モデルはオリジナル のベニュワール(バスタブ)型のアワーマーカーと針を使っており、蓄光処理がしやすく、視認性も抜群です。ダイヤル上の6時位置にポリッシュ仕上げのゴールドアプライドAPロゴがあり、12時位置には“AUDEMARS PIGUET AUTOMATIC”と印刷されています。6時位置の「SWISS MADE」の記載は、1980年代半ばに「SWISS」にとって代わったもの。アワーマーカーの左右にそれぞれSWISSとMADEの文字を置いてバランスをとっています。



オリジナルモデルと違う点は、サファイアケースバックを通して新しいエクストラ シン ムーブメントと特製のアニバーサリーローターを見ることができることです。22Kピンクゴールドのローターはロジウムカラーで仕上げ、スティールのケース、ブレスレットと統一感を出しています。








ピンクゴールドとイエローゴールド、洗練されたカラーとコントラスト

新しい "ジャンボ" コレクションにはピンクゴールドとイエローゴールドのモデルがあり、どちらもトレードマークのプチタペストリー ダイヤルにスモークカラーが光ります。



18Kピンク ゴールドモデルはスモークグレーのカラーでコントラストを演出、18Kイエローゴールドのモデルにはスモークイエローゴールドカラーを合わせました。



どちらのダイヤルのカラーもガルバニック加工によって得ています。スモーク効果は、ダイヤルを回転させながら周辺部にカ ラーラッカーを最新の注意を払ってスプレーすることにより得られ、タペストリーの輝く濡れたような効果を際立たせます。



「プチタペストリー」 は現在もう時計学校では教えられていない希少なノウハウを用いる複雑な製造工程から生まれます。これは四角のベースを持つ数百の小さなピラミッドをダイヤルの薄いメタルプレートから彫り出すもので、伝統のギヨシェツールでマトリックスのモチーフを機械コピーするという技法です。




薄いプレートから素材を数万の小さなダイヤモンド形に彫り出すことにより、カット面が光を受けて美しく反射します。四角のベースのピラミッド形の模様がタペストリーのようになめらかにきちんと並びます。この加工は手先の器用さと正確な動きを要します。



オリジナルのロイヤル オークの「プチタペストリー」を最初にデザイン・製造したのは、2016年に活動を停止したジュネーブのダイヤルメーカー、スターン・フレールでした。オーデマ ピゲはその古いギヨシェコピー機械を買取り、この技術を社内でさらに発展させました。社内開発の初の「プチタペストリー」ダイヤルは2010年に、マニュファクチュールの新たなアトリエで完成しました。今日、"ジャンボ" モデルのギヨシェダイヤルは全てこのアトリエで製造されています。



二つの新しいタイムピースには同じゴールドカラーのアワーマーカーとロイヤル オーク針、APモノグラムロゴが並び、オリジナル のロイヤル オークのデザインを継承しています。さらにサファイアケースバックを通して、22Kピンクゴールドまたはイエローゴールドのアニバーサリーローターを見ることができます。



イエローゴールドのロイヤル オークが初めてコレクションに登場したのは1977年のことでした。市場の声に応え、レディース ロイヤル オーク(ref. 8638) として登場しました。ロイヤル オーク "ジャンボ"(ref. 5402BA) 、そして35ミリの "ロイヤル オーク III" (ref. 4100BA)にも 数ヶ月後にイエローゴールドのバージョンが加わりました。ピンクゴールドは1980年代半ばにロイヤル オークコレクションに現れました。その後2006年にリファレンス15202として "ジャンボ" ラインに登場。どちらのゴールドも今日ではロイヤル オークコレクションの中に安定して存在しています。





プラチナ950、独特の再解釈

AP ハウス限定販売のこのエレガントなタイムピースは、手仕上げのプラチナ950ケースとブレスレット、サンバースト模様のスモークグリーンダイヤルを組み合わせています。去年導入されたこの独特のコンビネーションは、2021年11月のジュネーブ時計グランプリの最優秀「アイコン」賞を受賞。この鮮やかなグリーンカラーは、ダイヤルの保護ラッカーにグリーンの色素を加えることで得られます。ダイヤル外周分のスモーク効果はカラーに濃さと深みを持たせます。



ダイヤル上に並ぶクラシックな "ジャンボ" のアプライドアワーマーカー、6時位置のAPモノグラムロゴ、バスタブ型ロイヤル オーク針の全てはホワイトゴールド製です。さらにサファイアケースバックを通して見える22Kピンクゴールド製の特別な記念ローターにはロジウムカ ラー加工を施して、全体のカラーに統一感を出しています。



プラチナはイエローゴールドとホワイトゴールドの後、1980年代にロイヤル オーク コレク ションに登場しました。1992年に登場した初のプラチナ製ロイヤル オーク "ジャンボ" 限定モデルは、タイムピースの20周年記念とオーデマ ピゲ財団の創設を祝うものでした。ユニークな39ミリロイヤル オーク財団タイムピース(モデル14811)は、財団への支援としてオークションで落札されました。世界の森林を保護するという財団のミッションを象徴し、ダイヤルにはイエローゴールドのオークの木がエングレービングされています。もう一つのプラチナ限定モデルは39ミリのロイヤル オーク ジュビレー(モデル14802)で、1995年に20本のプラチナ限定モデルとして追加されました。これらの少数シリーズは長年の間、マニュファク チュールのダイヤルデザインにおいて豊かなバラエティを生み出す舞台となりました。

最新の2022年のプラチナ製ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シンは、貴金属プラチナの希少な39ミリモデルとしてロイヤル オークのコアコレクションにふさわしいタイムピースです。


"ジャンボ" デザイン、革新の50年間

1972年にジェラルド・ジェンタがオーデマ ピゲのためにデザインしたロイヤル オークは、 それまでのデザインコードを大きく覆すものでした。手仕上げのステンレススティールの大きなボディ、八角形のベゼルに堂々と留めた六角形のビス、ケースと一体化したスタイリッシュなスティール ブレスレット、エクストラ シン自動巻きメカニズム。ライフスタイルの変化を先どりした新たな高級時計の時代の到来です。



このハイエンドスポーツウォッチはその39ミリというサイズから、"ジャンボ"という愛称で呼ばれました。当時の標準サイズより際立って大きかったこのモデルは、39ミリの自動巻きエクストラ シンとなってもこのニックネームを保っています。ロイヤル オークのラージサイズはデザインの観点だけではなく、機能と結びついたものでした。キャリバー2121のラージサイズ(28ミリ)は、珍しいモノコック、または2ピースのケース構造によるものです。8個の六角形のビスで、ベゼル、パッキン、ケースをムーブメント周囲の空間でしっかりと締め込むことが必要だったのです[註2]



ロイヤル オークの最初の20年間で、39ミリの自動巻きエクストラ シンはただ1モデルだけあり、ほとんど1982年前に売れてしまいました。ロイヤル オークの20周年アニバーサリーを記念した1992年のリバイバル時に "ジャンボ" のバラエティが発売され、以降、ケースとブレスレットの素材やダイヤルデザインが豊かに展開されてきました。2000年のモデル15202の発売は、"ジャンボ" の歴史のターニングポイントとなりました。このモデルではオリジナルのデザインコードをより自由に解釈し、特にダイヤルの新しいカラー、サファイアケースバックの復活(当初は1992年)により活気を与えました。伝統と現代性を兼ね備えたこの "ジャンボ" バージョンは再び注目を集め、最も人気の高いロイヤル オークモデルの一つとなると同時に、ロイヤル オークを文化的アイコンというステイタスに高めました。





今年、"ジャンボ" (ref. 16202) は新たに4つの新モデルを加え、素材、ダイヤルカラー共に豊富なラインアップを展開し、50年の革新的デザインを祝いました。15202のデザインコードは変わっていませんが、ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シンは歴史に新たなページを開きました。自社製の最新自動巻きエクストラ シンムーブメントを搭載したタイムピースは、コンテンポラリーなライフスタイルを彩ります。



[註1]自動巻きムーブメントでは、回転錐の双方向回転の動きをリバーサーが単一方向の動きに変換して、メインスプリングを巻き上げます。
[註2]ロイヤル オークのモノコックケースは、ケースバック、ケースミドルを一つの部品にまとめたものです。



●キャリバー 7121、裏側 ©オーデマ ピゲ提供


【仕様】
ロイヤル オーク“ジャンボ”エクストラ シン(39mm/4モデル) 
[特長]
新キャリバー7121を搭載した最新世代モデル。ステンレススティール、プラチナ、18Kピンクゴールド、18Kイエローゴールドの4モデルはそれぞれのケースのカラーに合わせたロイヤル オーク 50周年の記念ローターを使用。洗練されたコントラスト、素材、カラー、ダイヤルデザインに包まれたこの新しい“ジャンボ”はロイヤル オークの50年にわたるデザイン進化へのトリビュートとも言える。

16202ST.OO.1240ST.01
機能;時、分、デイト表示。
ケース:ステンレススティールケース39mm、反射防止加工サファイアクリスタルとケースバック、5気圧防水
ケース厚:8.1ミリ

ダイヤル:「プチ・タペストリー」模様の「ナイトブルー、クラウド 50」ダイヤル、蓄光処理を施したホワイトゴールドのアプライドアワーマーカーとロイヤルオーク針
ブレスレット:ステンレススティール ブレスレット、APフォールディングバックル
ムーブメント仕様
・自動巻きキャリバー 7121
・外径 29.6ミリ(12 ¾リーニュ)
・厚さ 3.2 ミリ
・石数 33
・部品数 268
・パワーリザーブ 約55時間
・振動数 4 Hz (28 800振動/時)
価格:¥3,850,000(税込) 
発売時期:2月予定(ブティック限定) 


16202OR.OO.1240OR.01
機能:時、分、デイト表示。
ケース:18Kピンクゴールドケース39mm、反射防止加工サファイアクリスタルとケースバック、5気圧防水
ケース厚:8.1ミリ

ダイヤル:「プチ・タペストリー」模様のスモークグレーダイヤル、蓄光処理を施したピンクゴールドのアプライドアワーマーカーとロイヤルオーク針
ブレスレット:18Kピンクゴールド ブレスレット、APフォールディングバックル
ムーブメント仕様
・自動巻きキャリバー 7121
・外径 29.6ミリ(12 ¾リーニュ)
・厚さ 3.2 ミリ
・石数 33
・部品数 268
・パワーリザーブ 約55時間
・振動数 4 Hz (28 800振動/時)
価格:¥8,140,000(税込) 
発売時期:2月予定(ブティック限定)

 

16202BA.OO.1240BA.01
機能:時、分、デイト表示
ケース:18Kイエローゴールドケース39mm、反射防止加工サファイアクリスタルとケースバック、5気圧防。
ケース厚:8.1ミリ

ダイヤル:「プチタペストリー」模様のスモークイエロゴールドカラーダイヤル、蓄光処理を施したイエローゴールド製のアプライドアワーマーカーとロイヤルオーク針
ブレスレット:18Kイエローゴールドブレスレット、APフォールディングバックル
ムーブメント仕様
・自動巻きキャリバー 7121
・外径 29.6ミリ(12 ¾リーニュ)
・厚さ 3.2 ミリ
・石数 33
・部品数 268
・パワーリザーブ 約55時間
・振動数 4 Hz (28 800振動/時)
価格:¥8,140,000(税込) 
発売時期:2月予定(ブティック限定)


16202PT.OO.1240PT.01
機能:時、分、デイト表示
ケース:プラチナ950ケース39mm、反射防止加工サファイアクリスタルとケースバック、5気圧防水
ケース厚:8.1ミリ

ダイヤル:「サンバースト」模様のスモークグリーンダイヤル、蓄光処理を施したホワイトゴールドのアプライドアワーマーカーとロイヤルオーク針
ブレスレット:プラチナ950 ブレスレット、APフォールディングバックル
ムーブメント仕様
・自動巻きキャリバー 7121
・外径 29.6ミリ(12 ¾リーニュ)
・厚さ 3.2 ミリ
・石数 33
・部品数 268
・パワーリザーブ 約55時間
・振動数 4 Hz (28 800振動/時)
価格:¥13,145,000(税込) 
発売時期:6月予定(AP HOUSE限定)





ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン オープンワーク~新キャリバーと現代的なデザインでカムバック


オーデマ ピゲはロイヤル オーク50周年を記念し、ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン オープンワーク(ref. 16204)を発売します。ステンレススティールと18Kピンクゴールドのバージョンがあり、マニュファクチュールの新しい特製自動巻きエクストラ シン オープンワークムーブメント、キャリバー7124を搭載。サファイアケースバックからロイヤル オーク「50周年」記念ローターを見ることができます。洗練された現代的なデザインは、マニュファクチュールが継承する伝統の技術を駆使し創造的に再解釈したもので、ロイヤル オークの高尚な精神を表しています。

ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン オープンワークは、ステンレススティールと18Kピンクゴールドの2バージョン。ロイヤル オーク50周年記念の新しい自動巻きオープンワークムーブメント、キャリバー7124を搭載。特別な「50周年」記念ローターを始め、伝統とアバンギャルドを融合させたエレガントなデザインです。 © オーデマ ピゲ提供




キャリバー7124、精密メカニズムと細心の手仕上げ

この2つの新モデルと共にデビューしたのがキャリバー7124です。同じく新リファレンス16202に搭載されているマニュファクチュールのエクストラ シン自動巻きムーブメント、キャリバー7121をオープンワークとしたキャリバーです。二つのキャリバーは平行して開発されたもので、ムーブメントを構成する部品の形状や位置は、始めからオープンワークバージョンを想定して設計された調和のとれた構造となっています。



キャリバー7124は、精度、性能、伝統あるオープンワークアート、エクストラ シンという要素をすべて集積したハイレベルのムーブメント。このエクストラ シン自動巻きオープンワーク時・分表示ムーブメントは、厚さわずか2.7ミリ。前身のキャリバー 5122 (3.05ミリ)よりバレルがやや大きく、よりパワフルです。キャリバー7121、キャリバー7124はモダンなセントラルローターを備えていす。ボールベアリングに支えられ、社内開発した二つのリバーサーを使った双方向回転による巻き上げが可能です[註1]。さらにテンプに使われた慣性ブロックは、摩擦を避けるためテンプの内部に直接組み込まれています。



オープンワークの構造は、クラフツマンの器用な手先とディテールの作り込みにより初めて可能となります。オーデマ ピゲはオープンワークを1930年代に始めました。機能を損なわないよう万全の注意を払いながら、ムーブメントのブリッジとプレートから最大限に素材をそぎ落とします。光が透過し、繊細でピュアなメカニズムの姿が浮かび上がります。



メインプレートとブリッジの形状はまずデジタルマシン(CNC)でカットされ、次に放電マシン(EDM)で形状が整えられます。この製法では非常に正確に少量の素材をカットすることができるため、求める形状を出すことができます。その後に一つ一つの部品を伝統の技術で仕上げ、装飾します。ウォッチの両面には合わせて324個の入り角があります。これは経験豊かなクラフツマンの熟練した緻密な手作業によってのみ可能となるものです。



コンテンポラリーデザイン

この二つのロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン オープンワーク タイムピースのケースとブレスレットは、マニュファクチュールのシグネチャーであるサテンブラッシュとポリッシュ面取りを組み合わせて仕上げており、ブレスレットのフォールディングバックルも同様です。
ステンレススティールのバージョンには色を揃えたロジウムカラーのムーブメントが搭載され、光をとらえて美しくきらめきます。ケースバック側では、ロジウムカラーの22Kピンクゴールドの「50周年」記念ローターが、ムーブメントのグレーカラーにスムーズに溶け込みます。18Kピンクゴールドのアワーマーカーと針、そしてピンクゴールドカラーの輪列とテンプが、オープンワークのブリッジから見えます。コンテンポラリーなモノクロデザインの中に微妙なコントラストが感じられます。



この18Kピンクゴールドのタイムピースは、いくつかのカラーを組み合わせています。スレートグレーのオープンワークブリッジとメインプレート、11時位置にはライトグレーのオープンワークバレル。これはウォッチの主要エネルギー源であるメインスプリングの巻き上げを見せています。バレルは、ベゼルをケースに固定するホワイトゴールドの六角形のビスの色と微妙に呼応しています。さらにピンクゴールドカラーのテンプと輪列、そして18Kピンクゴールドのアワーマーカーと針がアクセントとなり、ウォッチに深みを与えると同時に輝きを添えます。22Kピンクゴールドの記念ローターが、ケースバック側で同様のコントラストをアピールします。


さらにコンテンポラリーな伝統のクラフト

ロイヤル オーク コレクションはこれまで50以上のオープンワークモデルを発表してきました。異なるムーブメント、サイズ、素材とスタイルに展開され、数十年にわたる情熱と熟練が世代を超えて引き継がれています。
初期のキャリバー2120とその延長上のキャリバー、中でも特にキャリバー2121はロイヤル オークに初めて搭載され、ウォッチケースの中にひっそりと収められていました。クォーツの台頭はこれらのコードを覆しました。機械式ムーブメントの美しさと伝統の熟練技術を見直す時が来たのです。

1970年代の始め、オーデマ ピゲの若い時計師たちが、ブランドが30年代、50年代に開花させていたオープンワークを見直そうと考えました。先輩たちに支えられ、ブランド初のオープンワーク専門アトリエが設けられます。当時のマネージングディレクター、ジョルジュ・ゴレイの目標は高く、キャリバー2120のオープンワークバージョンを100個作るという目標を達成しました。一つのムーブメントに150時間をかけるという大変な仕事です。最初のウォッチ(モデル5442)は1973年11月に納入され、その後1976年まで毎年30本ほどが継続して製造されました。1978年には、オーデマ ピゲはキャリバー2120を搭載したオープンワークウォッチを300本製造しました。1984年までに、アトリエにはオープンワークだけを専門に行う時計師たちが12名ほどもいました。

オープンワークが初めてロイヤル オークコレクションに登場したのは1981年、ペンダントバージョンのモデル5710BAでした。1986年にモデル25636が続き、こちらは超薄の自動巻きパーペチュアルカレンダー、キャリバー2120/2800を搭載していました。しかしこのオープンワークアートが本格的にコレクションに定着したのは1990年代です。多くのオープンワークのロイヤル オークモデルが、種々のサイズ、スタイルで展開されました。
初のオープンワークの "ジャンボ" は1992年に発売されます。この希少なモデル(14811)はオークの木のモチーフが彫られたもので、オーデマ ピゲ財団の発足を記念しオークションで落札されました。その後2000年まで、エクストラ シンキャリバー2120を搭載したいくつかのオープンワーク "ジャンボ" モデルが少数シリーズで製造されました。モデルの中にはジェムセットの針をアピールしたもの(例えば14789、14793、14814など)、またモデル14884と12518のような125周年記念モデルもあります。このモデルは高波を背景にした船の錨を描きロープで囲んだモチーフをアピールしていました。

オープンワークは2010年にモデル15305で "ジャンボ" コレクションにカムバック。この時は厚さ4.31ミリの自動巻きキャリバー3129を搭載しています。ムーブメントのガルバニック加工仕上げがステンレススティールケースとエレガントなコントラストを見せていました。その2年後、マニュファクチュールはロイヤル オーク40周年を記念し、新しいスレートグレーのオープンワーク "ジャンボ" 限定モデルを発売します。キャリバー5122を搭載し、エレガントなプラチナ950ケースに収められていました。2014年に18Kピンクゴールドのバージョンが発売されます。
今年、ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン オープンワークの再度のカムバックにあたっては、新たなムーブメントを搭載し洗練されたデザインで、マニュファクチュールの高尚な精神を表現しています。

[註1]自動巻きムーブメントでは、回転錐の双方向回転の動きをリバーサーが単一方向の動きに変換し、メインスプリングを巻き上げます。




●キャリバー7124の裏側© オーデマ ピゲ提供




【仕様】
ロイヤル オーク“ジャンボ”エクストラ シン オープンワーク(39mm/2モデル)
[特長]
コンテンポラリーなデザインが登場。ステンレススティールと18Kピンクゴールドをラインナップ。新キャリバー7124と50周年の記念ローターを搭載しています。

16204ST.OO.1240ST.01
機能:時・分表示。
ケース:ステンレススティールケース39mm、反射防止加工サファイアガラスとケースバック、5気圧防水。
ケース厚:8.1ミリ

ダイヤル:ロジウムカラーのオープンワークムーブメント、蓄光処理を施したピンクゴールドのアプライドアワーマーカーとロイヤルオーク針、ロジウムカラーのインナーベゼル。
ブレスレット:ステンレススティールのブレスレット、APフォールディングバックル。
ムーブメント仕様
・自動巻きキャリバー 7124
・外径 29.6ミリ(12 ¾リーニュ)
・厚さ 2.7 ミリ
・石数 31
・部品数 211
・パワーリザーブ 約57時間
・振動数 4 Hz (28,800振動/時)
価格:¥10,395,000(税込) 
発売時期:4月予定(ブティック限定)



16204OR.OO.1240OR.01
機能:時・分表示。
ケース:18Kピンクゴールドケース、反射防止加工サファイアガラスとケースバック、5気圧防水。
ケース厚:8.1ミリ

ダイヤル:スレートグレーのオープンワークムーブメント、蓄光処理を施したピンクゴールドのアプライドアワーマーカーとロイヤルオーク針、ブラックインナーベゼル。
ブレスレット:18Kピンクゴールドのブレスレット、APフォールディングバックル。
ムーブメント仕様
・自動巻きキャリバー 7124
・外径 29.6ミリ(12 ¾リーニュ)
・厚さ 2.7 ミリ
・石数 31
・部品数 211
・パワーリザーブ 約57時間
・振動数 4 Hz (28,800振動/時)
価格:¥13,585,000(税込) 
発売時期:4月予定(ブティック限定) 



“Born in Le Brassus, raised around the world.”
⟪ル・ブラッシュの自然が生み出し、人とともに生きていく⟫



@AudemarsPiguet でのディスカッションにご参加ください
Follow us on #AudemarsPiguet
日本特別コンテンツ https://borninlebrassus.audemarspiguet.com
Facebook https://www.facebook.com/audemarspiguet
Instagram https://www.instagram.com/audemarspiguet
LinkedIn https://www.linkedin.com/company/audemars-piguet
Pinterest https://www.pinterest.com/audemarspiguet/
Twitter https://www.twitter.com/AudemarsPiguet
YouTube https://www.youtube.com/c/audemarspiguet



[オーデマ ピゲ]
オーデマ ピゲは、今なお創業者一族(オーデマ家、ピゲ家)によって経営される最も歴史ある高級時計ブランドです。1875年以来ル・ブラッシュを拠点に、型破りなトレンドを生み出そうと新たなスキルや技術の開発、そして職人技の向上を続ける才能ある職人たちを、何世代にもわたり育んできました。スイス・ジュラ山脈に抱かれたジュウ渓谷で、マニュファクチュールが受け継いできた職人技と先進的なスピリットが込められた、デザインや技術の粋を極めた数々の厳選されたマスターピースが制作されています。感性という言語を通して、世界中の時計愛好家と情熱や職人技を共有するオーデマ ピゲは、創造的な実践を行うさまざまな異分野と豊かな交流を楽しみ、素晴らしいコミュニティを築いてきました。ル・ブラッシュの自然が生み出し、人とともに生きていく。www.audemarspiguet.com
© Audemars Piguet 2021