ヴァシュロン・コンスタンタン創業270周年記念 コレクション、「ラ・ケットゥ(探求)」❸「セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション」~プトレマイオス(地動説)とコペルニクス(天動説)への敬意

 From : VACHERON CONSTANTIN (ヴァシュロン・コンスタンタン )


23の天文学的複雑機能を擁する2つのダブルフェイスウォッチ~「レ・キャビノティエ セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション‒ プトレマイオスへ敬意を表して ‒」と「レ・キャビノティエ セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション ‒ コペルニクスへ敬意を表して ‒」

ヴァシュロン・コンスタンタンは、メゾンの創業270周年と卓越性への探求を称え、「レ・キャビノティエ」コレクションから、天文学と古代の冒険心に敬意を表する新シリーズ「ラ・ケットゥ(探求)」を発表します。技術的、審美的に大きな挑戦となったこれらのタイムピースの製作は、複雑機能を備える時計を装飾技巧によって高めるメゾンの専門性を物語ります。
地動説と天動説に敬意を表する2つのユニークピース「セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション」は、514個の部品で構成され、23の天文学的複雑機能を備える自社製ムーブメント、キャリバー3600を、手作業による緻密なエングレービングが施されたケースに収め、天文学者プトレマイオスとコペルニクスが唱えた宇宙論を表現しています。



「セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション ‒ プトレマイオスへ敬意を表して ‒」と「セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション ‒ コペルニクスへ敬意を表して ‒」は、メゾンが2017年に「セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション 3600」とともに発表した自社製ムーブメント、キャリバー3600を搭載しています。
それから5年の歳月をかけて開発されたこのダブルフェイスのムーブメントは、緻密な調整と装飾を施した514個の部品で構成され、23の天文学的複雑機能を備えています。それは技術的偉業であるだけでなく、厚さわずか8.7mmという薄さを実現した小型化技術の快挙でもありました。


探求の精神―偉大な天文学者へ敬意を表して
星々と、移ろう季節、交互に訪れる昼と夜。これらはいつの時代も人々の好奇心をかき立て、人類は太古の昔からそのリズムを体系化しようと試みてきました。初期の天文台が誕生したことで、宇宙と時間の概念はより具体化され、観測可能なリズムとして説明されるようになりました。2世紀のアレクサンドリアで活躍した天文学者、プトレマイオスは、地球は宇宙の中心で静止しており、その周りを星や惑星が完全に調和しながら回っていると考えました。


「セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション ‒ プトレマイオスへ敬意を表して ‒」

それから何世紀もの時を経て、ポーランドの天文学者ニコラス・コペルニクスは、太陽が宇宙の中心であると主張しました。これは、紀元前3世紀にギリシャのサモス島に生まれたアリスタルコスが先に唱えていたものの、長らく忘れ去られていた地動説に回帰するものでした。コペルニクスは、1500年にわたって信じられてきた天動説を覆し、天空に対する新たな理解への道を切り拓いたのです。


「セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション ‒ コペルニクスへ敬意を表して ‒」


シャンルヴェ技法を用いた手作業によるエングレービング
2つの時計のケースは、異なる宇宙観を表現しています。プトレマイオスが唱えた地球を中心とする宇宙、そして太陽を中心とする天体の回転という現代天文学の礎を築いたコペルニクスの説。それぞれの宇宙観に基づく惑星の運行が、エングレービングによって描き出されます。


時刻の3つの読み方
「セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション」は、常用時、太陽時、恒星時という3つの時刻表示を備え、それぞれを専用の輪列が駆動します。前面のダイヤルでは、中央に配したオープンワークの針が常用時と太陽時を示します。地球は、太陽の周りを楕円形を描いて公転しています。そして、地球の自転軸は公転面に対して24°傾いていることから、太陽が天頂を通過する間隔は1年を通して日ごとに異なります。



この真の太陽日と、平均値である常用時の1日(24時間)との差は、季節により-16分から 14分の範囲で変動し、「均時差」と呼ばれます。1年のうち4回(春分・秋分・夏至・冬至)だけ、この2つの時間が一致します。均時差の変動は毎年同じ周期をたどるため、カムを用いた機械的プログラミングにより表示することが可能です。さらに、このムーブメントは、より複雑な連続作動式の均時差表示を採用しています。先端に太陽のモチーフをあしらった太陽時の分針は、常用時と同軸上で動作しています。季節の進みに合わせ、太陽時の針は常用時よりも早く、あるいは遅く進むため、2つの時刻を瞬時に読み取ることができます。

時計の裏面では、天空図によって恒星時を表示します。天空図は2枚のサファイアディスクで構成され、星座を描いた固定式ディスクの下に、可動式ディスクを重ねています。地球は自転しながら公転しているため、基準点とな
る恒星に対して地球が360度の自転を完了するのにかかる時間(恒星日)は、常用時の1日より約4分短く、正確には23時間56分4秒です。下層の可動式ディスクは、恒星時の目盛りが縁に沿って刻まれ、常用時より1日4分早く進みます。現在の日付はイエローの三角ポインターで示されます。



この回転ディスク上では、オフセンターに配置されたブルーの楕円を背景の天空とし、上層のディスクの星座の中から地球上の特定の場所から見える星々をリアルタイムで表示し、絶えず変化するその様子が天空のバレエを思わせます。ホワイトの楕円は天の赤道(24°に傾いた地球の赤道の投影)、レッドの楕円は黄道(地球の公転軌道面)を示しています。




天文時計における卓越性
前面のダイヤルには、常用時と均時差に加え、グレイン仕上げを施した18Kホワイトゴールドまたはピンクゴールドを背景として7つの機能が配置されています。パーペチュアルカレンダーは1時位置の窓に曜日と月を、3時位置のカウンターにサーペンタイン針で日付を表示し、同じカウンター上に設けた円形の小窓に閏年を示します。このパーペチュアルカレンダーは2100年(閏年ではない年)まで調整を必要としません。
さらに、122年で1日の誤差しか生じない高精度ムーンフェイズを9時位置に備えています。ムーンフェイズは2枚のディスクを重ね、上層の透明ディスクにはレーザーエングレービングによって月が描かれ、下層のディスクは昼夜を示す陰影が施されています。月齢(前回の満月から経過した日数)はディスクの縁から読み取ることができます。
ダイヤルの下部では、目盛りの上で細い針が日の出・日の入り時刻を示し、その間に設けられたゲージが昼夜の長さを示します。4時位置には、回転式の年ディスクが12星座と季節、夏至・冬至、春分・秋分を表示します。天文
学的な複雑機構の組み合わせを完成させるのが、11時位置に配置されているマレオスコープ(潮位計)です。この希少な複雑機構は、潮位指示計と、地球・月・太陽の位置関係を再現した立体模型を組み合わせたものです。この位置関係が潮の振幅を正確に制御し、3つの天体が同軸上に並ぶ新月と満月に潮の振幅は最大となります。



裏面では、恒星時表示に加え、ダイヤルの縁に沿ってパワーリザーブ表示が設けられています。この時計は、直列に配した6つの香箱により、約3週間分のパワーリザーブを確保します。非対称の固定バーで支えられた、1分で1回転するトゥールビヨンも裏面に配置されています。これにより、前面に天文表示のための十分なスペースを確保することが可能となりました。この機構は連続的に回転することにより、地球の重力が機構におよぼす影響を打ち消します。トゥールビヨンのキャリッジは、1880年からヴァシュロン・コンスタンタンを象徴するマルタ十字の形に仕上げられています。




メティエ・ダールの真髄:シャンルヴェ・エングレービング
プトレマイオスの天動説をテーマとするエングレービングは、地球の周りを回る惑星を星図盤によって表し、手作業でリュウズの周りに描いています。熟練の彫金師によるこの作業は、惑星の軌道を示す楕円をドライポイント技法で描くところから始まります。楕円はラグやベゼルへと続くため、部品の間で継ぎ目が生じないよう線の対称性や規則性を保つことがここでの課題となりました。



続いて、楕円の間のスペースに、シャンルヴェ・エングレービングの技法を用いてベゼルでは深さわずか約0.1mm、ケースとラグは約0.2mmの切り込みを施します。くぼみの部分には細かな細やかな彫りを手作業で施し、サンドブラスト仕上げのような質感を生み出します。これにより、表面にポリッシュ仕上げを施した楕円とのコントラストを際立たせます。立体感を強調するため、惑星はややドーム型に仕上げ、精緻な質感を施して、宇宙から見える姿を再現。地球にも起伏をもたらし、大陸部分に手作業でポリッシュ仕上げを施しています。

コペルニクスの天動説を描いた装飾では、リュウズを太陽に見立て、その光がケースやラグへと広がり、惑星がそれぞれの軌道を描いて動く様子が表現されています。



同様にシャンルヴェ・エングレービングを使用し、くぼみを彫り、隆起した部分にポリッシュ仕上げを施していますが、デザイン上でさらなる課題にも直面しました。惑星の軌道の幾何中心は左の側面にあり、ケースの枠外となるためです。そのために、コンパスで円弧を描くことのできる特別な工具を作る必要がありました。さらに、対象は湾曲した面であるため、作業はより複雑になりました。立体感のあるドーム型の惑星にはポリッシュ仕上げを施し、背景の細やかな彫りの質感とコントラストを生み出しています。



このエングレービングはヴァシュロン・コンスタンタンのメティエ・ダール工房にて、熟練の彫金師が担当しました。それぞれの時計のエングレービングにはおよそ240時間が費やされました。


[インタビュー]
クリスチャン・セルモニ(スタイル&ヘリテージ ディレクター)

――ヴァシュロン・コンスタンタンの世界において、これら2つの「レ・キャビノティエ・セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション」はどのように位置付けますか?
『メゾンは2017年に「セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション 3600」を発表しました。これは、創業260周年を記念した伝説的な懐中時計のリファレンス57260の発表から2年後のことです。その目的は、天文機能に関するメゾンの専門技術のすべてを、複雑機構だけでなく小型化技術の面でも結集させた腕時計を製作することでした。この時計を完成するまでに、5年という年月を費やしました。厚さわずか8.7mmのキャリバー3600に23もの複雑機能を組み込んだこのタイムピースは、天文学と深く結び付いたメゾンの長い歴史に新たな金字塔を打ち立て、2017年のジュネーブ・ウォッチグランプリで、メカニカル・エクセプション賞(卓越した機構)に輝きました。ジュネーブ・シールによっても証明されている卓越した技術力こそが、「レ・キャビノティエ」が2025年に贈る、天文学に捧げた「ラ・ケットゥ(探求)」の礎となっているのです。』

――本作2本の時計において、メティエ・ダールはどのような役割を果たしていますか?
『芸術的技巧は、「レ・キャビノティエ」のすべての時計にとって、技術的挑戦と同様に欠かすことのできない要素であり、そのビジョンは大胆です。天文観測の歴史に名を残した2つの主要な科学理論をテーマとすることで、2つの時計には歴史的、さらには哲学的な面がもたらされました。ダイヤルに手を加えることは不可能であったため、ケース、ラグ、ベゼル、リュウズへのエングレービングが焦点となりました。メゾンの熟練の彫金師は、わずか13mmの厚さの限られたスペースに、太陽と地球、惑星を描いて、2つの宇宙観を表現することに成功しました。』



――この2本の時計製作において、最大の挑戦はどんなことでしたか?
『技術面での最大の挑戦は、限られたスペースにさまざまな複雑機能を組み合わせながらも、調和の取れた配置と最適な視認性を確保することでした。特に今回は、潮汐の周期の根源をなす地球・月・太陽の位置関係と、それに連動する潮位計という希少な機構を含みます。500個以上もの部品で構成される、これほどまでに複雑な機械式時計は、装飾や仕上げ、また組み立ての工程も極めて緻密な作業となりました。これらは天空図を備えたダブルフェイスウォッチなので、トゥールビヨンの開口部を除いてムーブメントは外から見えません。しかし、たとえ見えない箇所であっても、すべての部品に高級時計製造の基準での仕上げを施しています。そして、ムーブメントの仮組みを行い、動作を確認します。そして、数週間にわたる工程は、最終組み立てと調整により完成されます。芸術性や審美性に関する挑戦は、シャンルヴェ・エングレービングの繊細さでしょう。その切り込みの深さは0.1mmの単位で測られています。また、模様の表現に不可欠なコントラストを生み出すため、難易度の高い仕上げを施しています。彫金師にとっては、ケース、ラグ、ベゼルの間に生じる角度や線の途切れを乗り超えて、全体の幾何学性を保ち、等間隔で楕円や円を描くことも大きな挑戦となりました。』



【技術データ】
セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション ‒ プトレマイオスへ敬意を表して ‒
CELESTIA ASTRONOMICAL GRAND COMPLICATION HOMAGE TO PTOLEMY 
リファレンス: 97A0C/000G-304C
ジュネーブ・シール取得
ユニークピース ※時計裏面に《Pièce unique》、《Les Cabinotiers》の文字と《AC》 紋章の刻印


ムーブメント:キャリバー3600(機械式手巻き)
・ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造
・ムーブメントサイズ:径 36mm/厚 8.7mm
・パワーリザーブ:約3週間
・2.5Hz(毎時1万8000回振動)
・部品数: 514
・石数: 64
・23の複雑機能
・ 時、分
・パーペチュアルカレンダー
・昼夜表示
・高精度ムーンフェイズ、月齢
・連続作動均時差
・日の出・日の入り時刻
・昼夜の長さ
・季節、至点、分点、12星座
・潮位表示
・太陽-地球-月の位置関係(合、衝、矩)
・北半球の天空図(銀河表示、天体の黄道および赤道付き)
・恒星時の時・分
・トゥールビヨン
・3週間パワーリザーブ
・パワーリザーブ表示
ケース: 18Kホワイトゴールド、手作業によるエングレービング
・ケースサイズ:直径 45mm/厚さ 13.91mm
・ダブルフェイス
・防水機能 3気圧(約30m)
文字盤 :18Kホワイトゴールド、グレイン仕上げ
・18Kホワイトゴールド製アプライド・インデックス
・18Kホワイトゴールド製針
ストラップ: ダークブルーのミシシッピアリゲーターレザー、アリゲーターレザーのライナー
・ハンドステッチ、サドルステッチ、ラージスクエア・スケール
・クラスプ: 手作業によるエングレービングを施した18Kホワイトゴールド製フォールディングクラスプ
付属ボックス&アクセサリー: 「レ・キャビノティエ」モデル
・コレクター/調整ピン付属



セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション ‒ コペルニクスへ敬意を表して ‒
 CELESTIA ASTRONOMICAL GRAND COMPLICATION HOMAGE TO COPERNICUS
リファレンス: 97A0C/000R-290C
ジュネーブ・シール取得
ユニークピース ※時計裏面に《Pièce unique》、《Les Cabinotiers》の文字と《AC》 紋章の刻印

ムーブメント:キャリバー3600(機械式手巻き)
・ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造
・ムーブメントサイズ:径 36mm/厚 8.7mm
・パワーリザーブ:約3週間
・2.5Hz(毎時1万8000回振動)
・部品数: 514
・石数: 64
・23の複雑機能
・ 時、分
・パーペチュアルカレンダー
・昼夜表示
・高精度ムーンフェイズ、月齢
・連続作動均時差
・日の出・日の入り時刻
・昼夜の長さ
・季節、至点、分点、12星座
・潮位表示
・太陽-地球-月の位置関係(合、衝、矩)
・北半球の天空図(銀河表示、天体の黄道および赤道付き)
・恒星時の時・分
・トゥールビヨン
・3週間パワーリザーブ
・パワーリザーブ表示
ケース: 18K(5N)ピンクゴールド、手作業によるエングレービング
・ケースサイズ:径 45mm/厚 13.91mm
・ダブルフェイス
・防水機能 3気圧(約30m)
文字盤: 18K(5N)ピンクゴールド、グレイン仕上げ
・18K(5N)ピンクゴールド製アプライド・インデックス
・18K(5N)ピンクゴールド製針
ストラップ: ダークブルーのミシシッピアリゲーターレザー、アリゲーターレザーのライナー
・ハンドステッチ、サドルステッチ、ラージスクエア・スケール
・クラスプ 手作業によるエングレービングを施した18K(5N)ピンクゴールド製フォールディングクラスプ
付属ボックス&アクセサリー: 「レ・キャビノティエ」モデル
・コレクター/調整ピン付属



【お問い合わせ】
Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)




[ヴァシュロン・コンスタンタン]
1755年、ヴァシュロン・コンスタンタンの探求の旅はジュネーブで始まりました。創業以来、一度も途切れることなく受け継がれてきたこの探求心は、今日に至るまでメゾンの独自性を形づくる原点となっています。卓越した技術への探求は、複雑機構、計時精度、小型化、独創的な表示、精巧な仕上げ、そして常に革新的であり続けるという確固たる意志によって表現されています。芸術性への探求においては、エレガントなデザインや複雑な装飾の創造を育むだけでなく、芸術や文化、工芸品や職人への長期的な支援へとつながっています。またこの探求心は、人とも結びついています。メゾンは絶えず学びを深め、改善の余地を探ると同時に、知識やサヴォアフェールの継承にも力を注いでいます。
「できる限り最善を尽くす、そう試みることは少なくとも可能である」。1819年に、フランソワ・コンスタンタンが記したこの言葉が表す探求の精神こそが、270年間、メゾンの創造と革新の歴史を導いてきたのです。
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