「カルティエ ウォッチメイカーズ オブ トゥモロー」賞の受賞者発表~今年で28回目を数える、時計製造分野の若き職人および技術者の 卓越性と創造性を称えるプライズ

 From : Cartier (カルティエ )

時計製造分野の若き見習い職人と技術者の卓越性と創造性を称える第28回「カルティエ ウォッチメイカーズ オブ トゥモロー」賞の受賞者を発表


カルティエは、スイスのラ ショー ド フォンにもつメゾン デ メティエダールにて、第28回「カルティエ ウォッチメイカーズ オブ トゥモロー」賞の授賞式を開催し、フランス、スイス、ベルギーの11名の若い見習い時計職人および技術者を表彰しました。

© CARTIER © PIERRE MOUTON

カルティエは、次世代の才能育成を目指す研修プログラムやイニシアチブを通じ、若者の支援と指導に一貫して尽力しています。「カルティエ ウォッチメイカー オブ トゥモロー」賞は毎年、時計製造を学ぶ学生たちを対象に、特定のテーマに基づいてムーブメントの再構築案を募り、技術と創造性を兼ね備えた独創性を評価し、表彰しています。


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「1847年の創業以来、カルティエは、サヴォアフェールを継承・推進しつつ、卓越性の伝統に則って新たな技能を開発することにも絶えず取り組んできました。1995年に創設された本賞は、そのビジョンと情熱を体現し、時計製造の未来を担う若き才能の育成を目的としています。本賞が時計職人の新たな才能を世に送り出す一助となっていることを嬉しく思うとともに、彼らを支援できることを誇りに思います」
カリム・ドリシ(カルティエ チーフ オペレーティング オフィサー)

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[「カルティエ ウォッチメイカーズ オブ トゥモロー」賞]
「カルティエ ウォッチメイカーズ オブ トゥモロー」賞は、カルティエ ウォッチメイキング インスティテュートの主導で1995年に創設されました。この賞は、毎年、時計製造に取り組む若い人材を対象に、与えられたテーマに基づくムーブメントの再構築案を募り、技術と創造性を兼ね備えた独創性を表彰します。
当初は初等職業訓練課程の時計製造専攻の3年生と4年生を対象としていましたが、2024年からは、フランス、ドイツ、スイス、ベルギーの高等職業訓練課程のES(高等専門学校)認定マイクロテクノロジー技術者という新たな部門の候補者にも対象が拡大されました。授賞式の最後に各部門の上位3名の入賞者が発表されます。過去25年間に2,000人以上の候補者がコンテストに参加しています。第29回の本賞への応募受付は今年の秋に開始される予定です。
http://prixcartiertalentshorlogersdedemain.com/ 

28回目を迎える今年、応募者たちは、「時刻を新たな視点で読み解き、均衡を変える」(Shifting the balance: Reading and understanding time differently)という、従来の時刻の読み取り方を超えることをテーマに、置時計用のムーブメントの制作に取り組みました。この創造的なビジョンは、ミステリークロックから始まり、「レヴェラシオン ドゥヌ パンテール」ウォッチ、「サントス デュモン リワインド」、「タンク ア ギシェ」といった作品に象徴されるように、カルティエの時計製造の核心をなすものです。

スケッチ、文章、動画のプレゼンテーションに基づく一次審査を経て選ばれた12名のファイナリストは、専門家の指導のもと、3ヶ月にわたり80時間を費やし、それぞれのビジョンを具現化しました。彼らの才能の結晶であるユニークなクリエイションは、各自の優れた技術力と大胆な創造性を明示するとともに、新たな探求分野を切り拓き、時間についての新鮮な視点を提示しています。

授賞式は今回初めて、スイスのラ ショー ド フォンにあるメゾン デ メディエダールで開催されました。ここは、時計製造に関わる職人技を一堂に結集させた場所です。


メゾン デ メディエダール © CARTIER © PIERRE MOUTON

2014年に創設されたメゾン デ メティエダールは、存続の危機にさらされている稀少なサヴォアフェールを共有、保護、革新したいというカルティエの強い思いから生まれました。メゾン デ メティエダールは、エナメルやマルケトリといった稀少なサヴォアフェールを通じて、ウォッチメイキングとジュエリーを融合させます。専門知識と才能、クラフツマンシップが集約された真のエコシステムとして、伝統と最先端技術の対話が育まれる場となっています。

授賞式の司会を務めたのはエレオノール・ピチョット(Eléonor Picciotto)。本賞のプレゼンターも務めた時計製造のエキスパートです。2026年度の審査員は以下の通りです。


(画像左より) © CARTIER ©VICTOR PICON
・ロイ・ダビドフ(Roy Davidoff):Roy & Sacha Davidoff SAのウォッチスペシャリスト兼共同創業者
・パスカル・ルプウ(Pascale Lepeu):「カルティエ コレクション」ディレクター
・パスカル・ラベスー(Pascal Ravessoud):高級時計財団副会長、時計専門家兼コレクター
・ナタリー・マリエロニ(Nathalie Marielloni):国際時計博物館副館長
・カリ・ヴティライネン(Kari Voutilainen):独立時計職人

選考の結果、見習い時計職人3名、技術者3名の計6名が上位入賞者に選ばれました。

「見習い時計職人」部門でグランプリに輝いたのは「Silence Choisi」(Chosen Silence=選ばれし沈黙)を制作した、ベルギーのナミュールにある専門学校IATAのエメリック・ペーテルス(Aymeric Peters)です。
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1st prize AYMERIC PETERS『Silence Choisi』

「『Silence Choisi』は、時を計るよりむしろ止める時計です。19世紀末から20世紀初頭の時計に着想を得て、素材の優雅さとプロポーションの精緻さを表現しています。その構造は、古典的で、馴染み深いとさえ思えるオプジェを想起させる一方で、根本的に異なる方法で時刻を伝えます。時針と分針は、無言の期待に包まれて凍りついたかのように、6時位置で止まったまま、微動だにしません。 時間は、呼び出されるまで顕在化しません。キーの操作によって機構が作動する仕組みで、システムがピンを解除すると、時針と分針はそれぞれの正確な位置へと戻ります。スプリットセコンド クロノグラフと同様、時は押しとどめられてから、正確かつ詩的な機械式の相互作用により、瞬時に解放されます」


同点第2位を獲得したのは、「Nymphéa」(Nymphaea=睡蓮)を制作した、同じくIATA在籍のレイラ・スライスマンス(Layla Sluysmans)です。
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2nd prize (ex-aequo) LAYLA SLUYSMANS 『nymphaea』

「『nymphaea』という単語は、開花期間が数日間しか続かない睡蓮の学名です。しかし、今回の作品『Nymphéa』は、人間が望む限り咲き続けます。『Nymphéa』は、2時間周期で開閉を繰り返す機械 仕掛けの睡蓮です。花びらは樹脂、台座はメキシコ産の黒檀で制作されています。エナメルダイアルは、花びらが開いて初めて姿を現します。花びらが開くと、洗練された控えめなダイアルが現れ、 そのさりげないディテールの中に12時のマーカーを確認できます。これらのマーカーは実は、機構そのものの可視部分です。こうしたディテールを通じ、この作品は見る者に、あまりにも急速に変動する世界の中で心のゆとりを持つことを促します。時は、ゆっくりと時間をかけて観察する人にだけ姿を現すのです」


同じく同点第2位は、モルトー(フランス)にあるエドガール・フォール高校に在校する エドゥアール・ニコ(Edouard Nicod)による「La Dualité Des Opposés」(The Duality of Opposites=対極の二元性)と題された作品に贈られました。
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2nd prize (ex-aequo) EDOUARD NICOD  『La Dualité Des Opposés』

「『La Dualité Des Opposés』は、均衡の概念を探求する置時計であり、時計製造の規範を再解釈して、時間に関する新たな視点を提供するものです。ダイアルが骨格を成し、針は静止し、ムーブメントは可視的かつ可動的という、それぞれの伝統的な役割が逆転しています。主役は宙吊りにされた機械式の心臓部。それは、運動と静止の間の緊張から生まれる均衡を具現化しています。エネルギーと静寂が、繊細な調和を成して互いに呼応し、この二元性は、カウンターウェイトとして配置された眠る パンテールによって表現されています。穏やかで不動のパンテールは、絶えず動き続ける機構と バランスを保っています。作品全体は、繊細でありながら不可欠な均衡に支えられ、ほんのわずかな乱れがあっても、調和が崩れるおそれがあります。このタイムピースは、優美さと静けさの源である均衡感の探求へと誘います」



技術者部門では、レンヌ(フランス)にあるジャン・ジョレス高校のアルテュール・ショケ(Arthur Choquet)が作品「Un Instant」(A Moment=一瞬)でグランプリを獲得しました。
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1st prize Arthur Choquet  『Un Instant』

「『Un Instant』は、停止した瞬間に時間を計ることを提案します。光の都パリに見られるオスマン 様式建築に着想を得てデザインされたこのタイムピースは、カルティエのクラフツマンシップの発祥の地としてのパリの役割を想起させます。その要素は、建物のファサードや伝統的なパリの街灯と いった形で背景にあしらわれています。こうした新しい時の捉え方は、動きの不均衡と時の経過の 間の対話を生み出し、そこから生まれる緊張は、歴史の想起と相まって、未来への移行を表現して います」


第2位は、「Médusée」(Transfixed=メドゥーサに魅入られて)を制作した、パリ(フランス)にあるディドロ高校のアダム・ドロッシュ(Adam Deroche)に贈られました。
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2nd prize Adam Deroche 『Médusée』

「もし時間が止まってしまったら? この一瞬が一息のうちに停止して、そのまま永遠に続いたら?『Médusée』は、過去と未来の間で往々見過ごされがちな現在に改めて注目するよう促すことを意図した置時計です。
将校用の懐中時計と溶けゆく氷を組み合わせた型破りなフォルムは、すべてがフリーズして見えるものの、動きを暗示しています。10時10分の位置で静止した時針と分針は時計が動いていないような印象を与えますが、実のところ、動くのは数字のほうであり、止まった針に揃った数字で時刻を読み取る仕組みになっています。セラミック、エナメル、樹脂、時計装飾などの技法を組み合わせたこの作品は、伝統的な クラフツマンシップと革新性を融合させています。見つめた相手を石に変えてしまうという神話上の存在であるメドゥーサと、ほぼ不老不死のクラゲ(フランス語でméduse(メデューズ))に着想を得た題名は、静止状態と永久運動の間の パラドックスを象徴しています」


第3位を受賞したのは、「Echo」(エコー)を制作した、レンヌ(フランス)にあるジャン・ジョレス高校のアドリアン・ステフェネリ(Adrien Stefenelli)です。
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3rd prize Adrien Stefenelli 『Echo』

「『Echo』は、均衡、時間、音と呼応する力強い作品です。このタイムピースは、新たな時の捉え方を提案します。単なるタイマーとは一線を画し、針もダイアルもなく、代わりに、定間隔で鳴る チャイムを備えています。チャイムは、台座に落ちる水滴のかすかな音を想わせます。その音を聞くだけで、ユーザーは先のことなど気にせずにその瞬間を楽しむことができます。もはや将来の予測に囚われることはありません。レイアウトは、不均衡感と浮遊感を生み出します。上部のブロックは、素材の堅牢さにもかかわらず、ほとんど液体のように映り、ひとしずくの水滴が本来はきわめて堅固な構造を変化させかねないという緊張感を醸し出します」


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各入賞者は、メゾンでの研修の機会とカルティエ ウォッチが贈られ、各部門のグランプリに選ばれた2名には、カルティエでのインターンシップの機会も提供されます。
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[カルティエ ウォッチメイキング インスティテュート]
メゾンは、未来の時計職人の育成を支援するため、1993年にカルティエ ウォッチメイキング インスティテュートを設立しました。カルティエ マニュファクチュールの実習生と職人を対象に、時計製造、研磨、マイクロ技術、機械技術などの職人技術の研修を提供します。本インスティテュートは今や、未来の時計職人のための研究と支援の指針となる存在です。



【お問い合わせ】
カルティエ カスタマー サービスセンター
TEL:0120-1847-00


[カルティエ]
カルティエは、世界有数のラグジュアリーメゾンとして、開かれた精神と好奇心を常に持ち、独創的なクリエイションを通じて、あらゆるものの中に潜む美を見出し続けてきました。ジュエリーやハイジュエリー、ウォッチメイキングからフレグランス、レザーグッズやアクセサリーに至るまで、多岐にわたるカルティエのクリエイションには、卓越した職人の技と時代を超越するシグネチャーが融合しています。リシュモングループの一員であるカルティエは、旗艦店をはじめとするブティックや正規代理店、オンラインブティックを国内外で展開しています。
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