Armin Strom(アーミン・シュトローム)、新作Tribute 1(トリビュート1)を発表 高級時計におけるドレスウォッチをモダンに解釈+実機写真

 From : Armin Strom (アーミン・シュトローム )

2021年6月16日:ライフスタイル写真と動画を追加しました。

アーミン・シュトローム、モダンなドレスウォッチのリバイバルに大胆な挑戦

スイス、ビエンヌ:アーミン・シュトロームは本日、新しいタイムピースを発表しました。クラシックなドレスウォッチをコンテンポラリーな感性で新たに解釈したものです。



「モダンなデザインと感性の中に散りばめた最高の手作業による仕上げ、これがこのドレスウォッチのリバイバルのキーポイントです。」とアーミン・シュトロームのマスター・ウォッチメーカーであり共同設立者であるClaude Greisler(クロード・グライスラー)が語ります。

高級時計製作における最高の仕上げ

「アーミン・シュトロームは手巻きのドレスウォッチ デザインの長い伝統を引き継いでいます。しかしながら私たちも他の多くのブランドと同様に、この伝統から離れてしまっていました。」とグライスラーは続けます。



「時が経つにつれ、このことに対する後悔の気持ちが大きくなってきました。そしてついに何かをしなければいけないとの思いに至ったのです。このタイムピースのディテール、特に仕上げには本当にこだわりました。ダイアル側のバレルブリッジの手作業によるポリッシュ仕上げには12時間をかけています。この新たな機会をさらに特別なものとするため、ブリッジはホワイトゴールド製としました。裏側の輪列ブリッジは60度の面取りを施して研磨しています。通常よりかなり複雑な仕上げであるため時間も倍かかります。私がデザインしたこのウォッチのための針の研磨も非常に時間がかかるものです。手作業で研磨したバレルは約100時間のパワーリザーブを備えています。キャリバーAMW21はコート・ド・ジュネーブ装飾、ジュエル取付部はポリッシュ、メインプレートはサーキュラー・グレイン仕上げです。バランスコック(テンプ受け)とガンギ車コック(輪列受け)を立体的に配置して奥行きを感じさせています。さらにエッジを手作業で面取り研磨し、全体にラグジュアリーな雰囲気を与えています。」



「“トリビュート1” は、サイズ的には私の最近のデザインの中でもクラシックに近いものです。」とグライスラーは続けます。「径38ミリで、厚みは9ミリ。リューズは2時位置にあり、モダンデザインを象徴すると共に、使いやすさという点で優れたものです。」

モダンなドレスウォッチのリバイバル、アーミン・ストロームの大胆な挑戦

「“トリビュート1” は、コンテンポラリーで革新的な技術を用いた美しい仕上げのウォッチです。私自身とても気に入っています。コレクターの方々にも気に入っていただけると思います。」と共同設立者のSerge Michel(サージュ・ミシェル)は語ります。「世界的感染拡大のために、私たちの多くは普通の社会的コンタクトを控えることを余儀なくされました。このトンネルから抜け出したあと、ノーマルな生活を取り戻すことができます。人々が集い社会生活を楽しむことは贅沢なことのようにさえ思え、これまで当たり前だったことがいかに大切なものであったかを身にしみて感じています。このような時、ドレスウォッチを手にすることにより希望が生まれるかもしれません。過去と未来のつながりに意味を与えることができるかもしれません。」とミシェルは語ります。



「数年前まで人々は、全てを社内で製造する少数ロットで経済的なウォッチモデルはできないだろうと言っていました。」と共同設立者のサージュ・ミッシェルは続けます。「製造設備は高価だし、かなりのスペースが必要です。でも私たちは情熱の赴くままに、ついにこれを実現しました。私たちの決心は実を結んだのです。そして、時計づくりの情熱を現実に具体化していくことにより、財務的にも意味のある状態を生むことができるのではないか、それが実際にどのような形で進むかはまだわからないにしろ、その可能性があると考えるようになりました。幸いなことに、私たちはリスクを取ることも情熱をフォローすることもできます。“トリビュート1” はその情熱を表しているだけではなく、それ自体へのトリビュートなのです。同時に、モダンなデザイン感性に包まれたクラシックなオートオルロジュリーのドレスウォッチへのトリビュートでもあります。」


技術的特徴

“トリビュート1” の高効率のモーターバレルは、バレルの外周から巻き上げ、香箱真からメインスプリングの回転を取り出すもので、スペースを利用しながら効率をアップしています。




価格とバリエーション

“トリビュート1” のファースト・エディションは25本限定で、現在発売中です。アクセスしやすい価格を意識し、価格は13,900スイスフランです。このエディションではホワイトゴールドのバレルブリッジをアピールしています。またアーミン・シュトロームの通常の保証期間の2倍である10年保証がついています。

【テクニカル・インフォメーション】
"トリビュート1"
ST21-TRI.75.AL.M.35
[ムーブメント]:
アーミン・シュトローム マニュファクチュール キャリバーAMW21
手巻きムーブメント
表示:時、分、秒
調整機構:変動慣性テンプ付の平ヒゲゼンマイ
パワーリザーブ:約100時間
サイズ:33.5(径)x 4.2(厚)mm
振動数:3.5 Hz (25,200振動/時)
仕上げ:最高品質の手仕上げ
石数:21
部品数:135

[ケース]
ステンレススティール
反射防止加工サファイアクリスタルのフロント及びケースバック
サイズ:38(径)x 9(厚)mm
ラグ幅:18 mm
防水性:5気圧

[ダイアル]
オフセット
針:アーミン・シュトローム マニュファクチュール製、ステンレススティール、手仕上げ

[ストラップ]
グレーのアルカンターラ カーフレザー ストラップ、ステンレススティールのダブル・フォールディング・クラスプ

限定生産数:25本

システム78コレクションについて
“システム78” コレクションは、高級時計製作における完璧な手仕上げと、世界初の多くの技術を駆使しながらも、価格はアクセスしやすいレベルを保っています。アーミン・シュトロームは、オートオルロジュリーへの情熱を持ちながらも、これまでアクセスできなかったお客様が多くいることを知っています。限定生産モデルを製造するかたわら、オートオルロジュリーのアクセスしやすい価格のモデルにもその限られた製造能力の一部を割いています。コレクションは1978年に再出発したマニュファクチュール、アーミン・シュトロームの共同設立者、クロード・グライスラーとサージュ・ミシェルの時計づくリへの感性を体現したものです。



コンフィギュレーションと限定性
Armin Storm(アーミン・シュトローム)はコンフィギュレーターの機能を再調整することにしました。アーミン・シュトロームのコンフィギュレーターがコレクションとブランドを知るための付加価値を生み出すことは、これまでの経験が証明しています。コンフィギュレーターは、販売ツールとして多くの多様性を提供し、完璧な時計をデザインするためのほぼ無限の可能性を提供します。 しかしながら、数多くのオプションが存在するために、潜在的なファイナル・ユーザーを困惑させてしまうこともわかりました。また顧客から、残念ながらコンフィギュレーターでは機能しない限定モデルについての問い合わせも数多く受けています。


新製品投入にあたっての戦略
アーミン・シュトロームは、以下の内容に基づいて新しいモデルを発表します

1. ファースト・エディション

ファースト・エディションは、世界同時に公開されます。またファースト・エディションは他のエディションに比べて大幅な付加価値を備えています。
  • ムーブメント : 可視化されたゴールドのブリッジ
  • 特別で独特なカラーリング
  • 保証期間を10年に延長
  • ごく少数25本の限定生産

2. マニュファクチュール・エディション

マニュファクチュール・エディションは、ファースト・エディションの公開から約2ヶ月後に発表されます。マニュファクチュール・エディションは、それぞれのコレクションのコアとなるもので、以下のようなバリエーションがあります。
  • スティール製は、2モデルで、異なるカラーのダイアル(例えばブラックとブルー)を備える
  • ゴールド製は1モデル
  • 保証期間は5年
  • モデルごとに80本の限定生産

3. スペシャル・エディション

スペシャル・エディションは、特定のスキームに従うことなく、随時追加発表されます。これには以下のような内容が含まれます。
  • メティエダール
  • パートナーシップ
  • マテリアル
  • その他



コンフィギュレーター
コンフィギュレーターは新しい役割を担うことになります。私たちは最終的なコンセプトに取り組んでおりますので、まもなく、ご案内できると思います。

[アーミン・シュトローム]
アーミン・シュトロームはスイス、ビエンヌに本拠を置く独立系のウォッチブランドです。アーミン・シュトロームのタイムピースはドイツ系スイスの時計製造の伝統、アバンギャルドな「透明なメカニズム」、そして時計づくりのイノベーションへのたゆまぬ努力、その全てが見事に融合したものです。ブランドのホールマークは、少数ロット、クラフツマンシップによる時計づくり、ダイアル側にオープンしたメカニズム、オートオルロジュリーの最高基準の手仕上げによるパーツです。 
アーミン・シュトロームは1967年、ハンド・スケルトンのアートのレジェンドと呼ばれたアーミン・シュトローム氏により設立されました。2006年、シュトローム氏の時計づくりのレガシーをマスター・ウォッチメーカーのクロード・グライスラーと実業家のサージュ・ミシェルが責任をもって引き継ぎました。二人は2009年、アーミン・シュトローム社を完全に社内一貫製造体制を持つマニュファクチュールとして生まれ変わらせました。今日、ブランドは設計、開発、切削加工、エンボス加工、メッキ加工、手仕上げ、組み立てなど全ての工程を社内で行っています。この体制を完備することにより、外部からの調達に関する問題が起きることもなく、複雑なプロジェクトにも安心して取り組むことができるようになりました。

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実機を拝見する機会が得られたので、ニュースに加えて実機写真も掲載します。



リュウズの飛び出しを押さえるためか、2時位置にセットされたリュウズ、それに合わせてオフセットしたダイヤルと可視化されたモーターバレルの位置も傾けられています。

香箱真とダイヤル中心を結ぶ線と巻き芯は直交しており、リュウズ位置に合わせて傾けたデザインと読み取れます、対してインデックスとバレルを支えるブリッジは通常の12時―6時と9時ー3時を結ぶ軸を基準とした垂直・水平の関係、この傾きと垂直・水平がうまく釣り合い非対称と対称の中間でバランスしたようなデザインになっているのではないでしょうか。



モーターバレルには性能を高らかに謳いあげた手巻き100時間パワーリザーブ(MANUAL WINDING - ONE HOUNDRED HOURS OF POWER RESERVE)と記されています。
巻き上げを香箱外周から行うため、手巻き時に香箱が動く様子を楽しめます。



マッシブなケースが多かったアーミンシュトロームとしては珍しい「ドレスウォッチ」な厚みのケース。
各部の仕上げを変えることでコントラストを強調しています。



オフセットダイヤルを活かして、センターセコンドは4番車からダイレクトに駆動するダイレクトセンターセコンド。

テンワのブリッジは文字盤側のモーターバレルブリッジとの共通性が感じられるデザインです。
テンワは「レゾナンス譲り」の7振動/秒というユニークなもの。
この7振動とモーターバレルをキャラクターとしてを訴求していく考えでしょうか?

ガンギのブリッジもシャープなステップ状の意匠を持ちます。

時分は計時輪列とは別に文字盤側の伝え輪列で駆動されるインダイレクト駆動のようで、ダイレクトセンターセコンドとインダイレクト時分のセンターセコンド三針という組み合わせはユニークだと思います。



40mm以下、38mmというサイズは日本で訴求しそうです。




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