アーミン・シュトローム 新作発表イベント・レポート~ブランドの共同創業者クロード・グライスラー氏が新作を携え来日

 By : CC Fan

WATCH MEDIA ONLINEでも告知したアーミン・シュトローム 共同創業者クロード・グライスラー氏が来日するイベント
、今回イベントに参加させていただきましたのでレポートします。


来日したクロード氏

いくつかの新作もカルネ(商品見本の一時輸入)にてお持ちいただけました。今回、一週間にも満たないスケジュールで、イベントとMTGを精力的にこなしたとのこと。



展示されたコレクションの一部。
今年の新作、ミラード・フォース・レゾナンスの”マニュファクチュール・エディション・グリーン”も。



特徴的なグリーン文字盤と、アーミン・シュトロームを象徴する物理接続によるレゾナンスを備えています。



グリーン繋がりで、グラヴィティ・イークォル・フォースのジャングル・グリーンも。
レゾナンスに使われている7振動/秒と言う比較的珍しい周波数のテンワを単独で使用し、自動巻きとゼネバ巻き止めを融合させたユニークな香箱を備えています。
この他、手巻きのトリビュート1も7振動であり、レゾナンスから始まった開発をそのほかのピースに活用していることが分かります。

今回、グリーンダイヤルが多く来ている、という事から…



我がライネグリーンカメレオンを持ち込み、文字盤のコーティングについて質問。
カメレオン同様、最近有名な化学・物理コーティングの専門サプライヤーPositive Coatingが手掛けているといるそうです。
ただし、同じ緑色に見えても色合いがかなり異なっており、”レシピ”はおそらく別だろう、とのこと。



角度を変えると色が変化していることが分かります。

そして…



個人的にはアーミン・シュトロームで一番好きなデュアルタイムレゾナンスも今回再び来日。

ミラードやピュアレゾナンスの独立した二つの輪列が鏡面対称になるように逆回転(逆相)しているのに対し、デュアルタイムとミニットリピーターレゾナンスは同じ方向(同相)に回転しています。

これは、ミラードの時は念には念を入れ、共振がなるべく理想的になるように逆回転させていたのに対し、検証を進めると同相であっても共振は問題なく発生させられるという事が分かったので同相にして巻き上げ輪列をシンプルにし、なおかつ二つの輪列を独立した2つの時分表示に使う、と言う「理に適った」構造です。



ヘビーそうですが、チタンなので見た目の印象よりは軽い、と感じます。



「2つの時間帯を表示するなら時計が2つ並んでいるのが最もシンプル」と言わんばかりのデザイン。
二つの時分針の間にあるダイヤルはそれぞれの時分針から駆動される24時間針で、「時差」と「昼と夜」の概念をそのまま形にしています。
それぞれのダイヤルの6時位置にあるのは古典的なカップ&ウォームギアによるパワーリザーブインジケーターで各輪列2つずつの香箱のパワーリザーブ残量を表示します。
巻き上げは向かって右側のリュウズで一括して行い、1段引きで時合わせ、左側のリュウズは時合わせ専用です。

まあ、これは公式動画でも語っているように、「フリークエントフライヤー」向けで、なかなか難しい…とは思います。



重ね重ね、個人的には好きです。



もう一人の共同創業者、サージュ・ミシェルの写真と。
今回、久しぶりの日本となったクロード、前回はアワーグラスのイベントで一緒に立ってた…という思い出話と共にいろいろと近況も伺いました。
現在、本社を移転すると、ともに新しいCNC工作機械も何台も導入しており、その初期調整はクロードが居ないと出来ない…という事で今回のツアーは強行軍でスイスに戻ったらすぐに取り掛からないといけない!のこと。

今月に迫った三越ワールドウォッチフェアでもスペシャルピースが用意されています。

いろいろ興味深い取り組みも行われているようで、次はスイスで!


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