パネライWatches&Wondersで「ラジオミール カリフォルニア」発表~ パネライ カリフォルニア ダイヤルの新しい解釈

 From : OFFICINE PANERAI (オフィチーネ パネライ )


パネライ家の遺産は、1世紀以上に渡ってイタリア海軍のために製造してきた精密機器と密接に関係があります。イタリア海軍の依頼に応えて高精度の計器を供給するために、グイド・パネライが1916年に特許を取得したラジオミール(暗闇での視認性を高めるために発光するラジウムベースの物質)がすべての始まりでした。



アーカイブの証書は、ラジオミールのプロトタイプが1935年に発表されたことを示しています。何年もの間、文字盤のサンドイッチ構造は徐々に調整され、現在は重ね合わせた2枚のプレートのみとなりました。その他の改良点としては、リュウズプロテクターデバイス、そして新しい発光物質のルミノールです。軍用に厳密に製造された時計を、軍は1970年代初頭まで使用し、その設計は軍事機密として保護されてきました。



オフィチーネ パネライは1992年に商用時計市場に参入し、3つのコレクション、44mmサイズのルミノールとルミノール マリーナ、42mmサイズのマーレノストゥルム クロノグラフを発表しました。各コレクションから10本のリファレンスが限定品としてラインナップされ、1993年9月10日にラ・スペツィア軍港で披露されました。この式典には、サー アイモーネ・ディ・サヴォイアの子息であり、当時のイタリア海軍潜水部隊の最高責任者、第5代アオスタ公アメデーオが出席しました。

ヴァンドーム グループ(現在のリシュモン グループ)がパネライを買収した1997年に公開されたのはラジオミールだけでした。PAM21というモデルのプラチナケースバージョンが、初のヴァンドーム スペシャル エディションとして60本限定で発表されたのです。

この買収により、パネライの歴史は現代へと発展しました。サン・ジョヴァンニ広場の歴史あるブティックを再開し、ヌーシャテルにパネライ マニュファクチュールを建設し、スイスの高級時計製造と革新的な技術がイタリアの魂に融合しました。100年以上もの間、様々な用途でパフォーマンスを発揮するために開発された革新的な機器は、進化する技術的ニーズ、パネライの研究による未来へのプロジェクト、戦略的パートナーシップ、サステナビリティに対応し、そして現代のヒーローに力を与えます。

これらのイニシアチブには、プレコンシューマーから得られるリサイクルスティール(最大95%)から構成される次世代金属であるeスティール™が含まれます。このリサイクルスティールは、スイスの時計製造産業を含む様々な業界から得られるもので、ヴァージンスティールを使用した場合と比較して、二酸化炭素の排出量を大幅に削減することが可能です。さらにIOC-UNESCOとのパートナーシップによって、より多くの持続可能で公平な社会の実現を目指します。


カリフォルニア ダイヤルで初めての45㎜サイズ

ラジオミール ファミリーの一員として、パネライはメゾンのこれまでにないディテールを備えたエキサイティングなタイムピースを発表します。ラジオミール カリフォルニア PAM01349はカリフォルニアの文字盤としては初の45mmサイズです。歴史的には常に47mmで製造されてきたこの文字盤の新サイズには、グリーンダイヤルが採用され、この時計をコレクターにふさわしい作品にしています。



パネライ カリフォルニア ダイヤルは、メゾンのアーカイブのRef3646にインスパイアされたものです。
ローマ数字、アラビア数字とバーインデックスのコンビネーション、そして分を表すレイルトラックが特徴です。10時、11時、1時、2時はローマ数字で表記され、4時、5時、7時、および8時はアラビア数字でマークされており、文字盤は上下半分ごとに2種類の数字で区別されます。

ブルニートeスティール™を採用したケースは、史上初の新しい仕上げです。パネライのこのタイムピースは、特徴的なヴィンテージの風合いを呈し、真正性と名高い時計を求める時計愛好家にアピールします。

すべてのケースは一つ一つ手作業で仕上げられ、味のある表情を作り出しています。ユニークなキャラクター。物質の表面に薄膜を形成する蒸着法、PVD(Physical Vapor Deposition)によって作成されたクッション型45㎜サイズのeスティール™ケースは経年変化したような外観をもち、スリムなワイヤーラグ、創造性と陰影のあるグラデーショングリーンダイヤルを備えています。アイコニックなカリフォルニア インデックスはベージュのスーパールミノバ®で強調され、暗闇ではグリーンに光ります。ダイヤルのヴィンテージの魅力は、メタリック ブルーの針と、初期のバージョンで使用されていたプレキシガラス® を彷彿とさせるサファイア クリスタルのドーム型の風防で増幅されています。



イタリア軍用に開発されたラジオミールと同様に、時計には円錐形のリュウズもあり、ラジオミール コレクションを他のパネライ タイムピースと区別するデザインになっています。

PAM01349にはダークブラウンのローカットカーフレザーに、コントラストカラーのステッチを3ポイントシームで施した、しなやかなストラップが付属しています。このウォッチのみのディテールとして、フィレンツェにあったパネライのアトリエの看板に記されたものと全く同じフレーズ、G. Panerai e Figlio’がホットスタンピングでストラップに刻印されています。

手巻きのP.5000キャリバーがラジオミール カリフォルニアに動力を供給し、8日間のロングパワーリザーブを蓄えます。サファイアクリスタルのオープンケースバックから、このムーブメントを鑑賞できます。イタリア海軍特殊潜水部隊がパネライウォッチを使用してきた歴史の中で、パネライが採用していた象徴的な8日間のパワーリザーブは、最も過酷な条件である海中での信頼性を保証する、ブランドのDNAともいえる要素です。

ラジオミール カリフォルニア ダイヤルは、パネライ ブティックのみの展開です。

========================================
Watches&Wonders 2023で拝見することができた実機写真をお送りします。


PVDで作った皮膜を手作業で剥がすエージング加工により、新品のシャープさは保ったままアンティークのような質感を実現しています。
ベルトも同様にエージング加工され、使い込まれたような質感です。


8日間パワーリザーブを誇るP.5000キャリバー。
個人的には手巻きを習慣化しやすい一週間付近のパワーリザーブは好ましいと感じます。


角のコーティングが剥がれる様子もリアルです。


45mmという数字から感じる印象より、装着感は良好です。



【仕様】
Radiomir California
PAM:01349

[Movement]
パネライ自社製P.5000(キャリバー手巻きメカニカル)
15½リーニュ、厚さ4.5mm
2バレル
21石、グリュシデュール®テンプ
振動数21,600回/時
キフパレショック®耐震装置

[Functions]
時、分
Power Reserve: 8日間

[ケース]
ブルニートeスティール™、ブルニートeスティール™製ベゼル
径:45mm
ケースバック:コランダムサファイアクリスタル風防
Waterproof:10気圧(~100m)

[ダイヤル]Dial:
シェイデッドグリーンに夜光アラビア数字とローマ数字とアワーマーカー

[Strap]
エクリュステッチ入りダークブラウンのポンテヴェッキオ カーフレザー
Sブルニートスティール製台形バックル

価格:1,634,600円(税込)
発売時期:6月
年間生産:600本



【お問合せ】
オフィチーネ パネライ
0120-18-7110


[パネライ]
1860年にフィレンツェで時計店、時計工房、時計技師学校として創業し、長年イタリア海軍、主に特殊潜水部隊に精密機器を納入してきた歴史をもちます。ルミノールやラジオミールを含むパネライが開発した製品は、イタリア海軍の軍事機密として長く門外不出とされてきました。リシュモングループの傘下に入り、国際市場にデビューしたのは1997年のことです。
今日ではヌーシャテルに自社工場を構え、ムーブメントの開発から製品製造まで一貫して行うマニュファクチュールブランドへと成長しました。イタリアのデザインとスイスの卓越した時計製造技術を融合させたパネライの時計は、世界中の正規代理店と直営ブティックにて取り扱っています。
www.panerai.com 
www.facebook.com/paneraiofficial 
www.twitter.com/paneraiofficial 
www.instagram.com/panerai