ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」~初のレトログラード表示を搭載したスポーツウォッチ(実機画像付き)

 From : VACHERON CONSTANTIN (ヴァシュロン・コンスタンタン )



伝説のレトログラード表示。ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」


 
• 「オーヴァーシーズ」コレクション初のレトログラード表示。
• スポーティシックのスタイルに表現された複雑機構の高度な技術。
• 122年間で1日の修正しか要さない高精度ムーンフェイズを搭載する自社キャリバー2460 R31L/2。


「オーヴァーシーズ」にレトログラード表示が初めて搭載されました。この機能はヴァシュロン・コンスタンタンにおいて絶えず進化を続け、これまで何度も製品に搭載されてきました。
新しいモデルは、レトログラードデイトと高精度ムーンフェイズを組み合わせながら、「 オーヴァーシーズ」コレクションを象徴するマルタ十字を思わせる6面の特徴的なベゼル、縦溝を刻むリュウズ、ポリッシュとサテンブラッシュ仕上げ、半透明のラッカーダイヤル、夜光性のインデックスと針などを保持しています。




「オーヴァーシーズ」のスポーティシックという考え方
ヴァシュロン・コンスタンタンは、2016年にスポーティシックを象徴する時計として「オーヴァーシーズ」を製作しました。メゾンを代表するこのモデルのために新たに探求したのは、デザインの刷新と新型ムーブメントの採用によって、1996年に端を発する精神を永続させることでした。力強さと際立つ個性を併せ持ち、スポーティな雰囲気と特有の洗練された味わいを兼ね備える「オーヴァーシーズ」コレクションは、高性能とスタイル、オートオルロジュリーとある種のカジュアルエレガンスが見事に表現しています。2016年から今日まで、6面の特徴的なベゼルデザインや自社製の自動巻きムーブメント、インターチェンジャブルブレスレット/ストラップが備わる「オーヴァーシーズ」はさまざまなモデルで名を知られています。



新しい「オーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」にも、コレクションの特徴的な外観や時計としてのクオリティの高さがすべて盛り込まれています。ステンレススティールで作られた直径41mmのケースの中心には、コレクション初のレトログラード・デイトと高精度ムーンフェイズを組み合わせた自社製ムーブメントのキャリバー2460 R31L/2が搭載されています。



アイコニックなブルーラッカーのダイヤルは、ベルベット仕上げのフランジに、センターのサンバーストサテン仕上げを施し、光の加減でさまざまな表情を見せます。複雑機構もダイヤルに非常に見やすく配置されています。この新作には、多様性を持ちながら、そこに時計の本質が存在するという「オーヴァーシーズ」コレクション全体のコンセプトが集約されています。



美しいバランスと時計のディテール
スポーティでエレガントなケースに高精度ムーンフェイズとレトログラードデイトとを組み合わせ、極めて高い視認性と完璧なバランスを確保するたに数ヶ月に及ぶデザインのリサーチが必要でした。



この複雑な組み合わせを実現するためには、メゾンのクラシカルでシグネチャーであるレトログラードデイトを「オーヴァーシーズ」のスポーティなデザインに取り入れる必要がありました。この挑戦は、ブルーを帯びたレトログラード針によって成功を収めました。次に、スポーティな雰囲気を損なうことなくムーンフェイズを表示する方法が考えられました。



「オーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」の複雑機構は、「オーヴァーシーズ」コレクションに新たな息を吹き込み、時計技術とスタイルの演出に役立てられると同時に、メゾンを象徴するレトログラード表示が新たな可能性を示すのに役立っています。



レトログラード表示は、指針がダイヤルを1周するのではなく、表示の弧に沿って目盛りの始点から終点までを移動し、終点に達すると始点に戻って再び移動を繰り返します。この機構には極めて正確な作動と、厳格な専門技術が求められます。とりわけ衝撃と耐久性に関する点です。この時計の場合、「オーヴァーシーズ」コレクションのデザインコードやテクニカルコードに完全に即してレトログラード機構が新たに考案されました。




高精度を極める自社製自動巻きムーブメント、キャリバー2460 R31L/2
このタイムピースには、40時間のパワーリザーブを備えた自社製自動巻きムーブメントのキャリバー2460 R31L/2が搭載されています。275個の部品から成るムーブメントは、表面にペルラージュ模様を施した地板や、旅や冒険のテーマを想起させる方位図のモチーフを象った22Kゴールド製ローターとともにサファイアクリスタルのケースバックから鑑賞できます。ムーンフェイズは、6時位置に配された窓で表示され、周囲の0から29 1/2の目盛りは、新月から経過した日数を読み取るのに役立ちます。この複雑機構は月齢と呼ばれ、29日12時間45で地球の周りを1周する月の実際の周期に対応しています。



高精度ムーンフェイズの機構は、122年毎に一度だけ、1日分の誤差修正しか必要ありません。レトログラードデイトの日付は、センター針によってダイヤルの上半分で表示されます。
ゼンマイの巻き上げ、日付やムーンフェイズの修正、時刻合わせなど、すべての調整をリュウズで行うことができ、利便性を高めています。



アクティブなライフスタイルには、しばしば驚くような出来事が起こります。「オーヴァーシーズ」は多様なエレガンスのスタイルを選択することで、あらゆる状況に適応します。シンプルで実用的なインターチェンジャブルブレスレット/ストラップのシステムが備わるこの時計では、スティールブレスレットに加え、カーフスキンのレザーストラップとブルーのラバーストラップが付属します。






[概要]
新しい「オーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」は、高度な技術と美的デザインの交点に立ち、天文複雑機構にメゾンのシグネチャーであるレトログラード・デイトを組み合わせ、スポーティでエレガントなケースに収めることに成功しました。厚さ5.4mmの自社キャリバー2460 R31L/2を搭載するこのタイムピースは、「オーヴァーシーズ」コレクション本来のモダンで現代的な精神に時計製造の偉大な伝統が反映されています。



クリスチャン・セルモニ(ヴァシュロン・コンスタンタン スタイル・アンド・ヘリテージディレクター)インタビュー
――「オーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」は、コレクションの歴史に新たな1ペー
ジを刻むことになるのでしょうか?
『1996年に誕生した「オーヴァーシーズ」コレクションは、1977年に発表されたヴァシュロン・コンスタンタン初のスポーティシックな時計「222」の後継モデルとして位置づけられています。今では「オーヴァーシーズ」コレクションの時計は、その形状や技術的特徴において、1950年代の“ツール・ウォッチ”の特徴を受け継いでいます。頑強でエレガント、機能的で汎用性の高い時計です。ある意味その進化は社会的な行動におけるさまざまな変化を象徴しています。時計づくりのほうでも、近現代生活の新しいコードを書き換えているのです。この新しい「オーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」は、その技術的な特性に時代やスタイルが融合しており、重要なマイルストーンとなるものです。』



――このモデルの主な技術的、デザイン的特徴は何だと思われますか?
『1755年の創業以来、ヴァシュロン・コンスタンタンは、時計を芸術品として洗練させることに一貫して努めてきました。マニュファクチュールでは、技術の専門家がエレガンスの演出にもっぱら取り組んでいます。「オーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」は、メゾンのシグネチャーであるレトログラードデイトを高精度のアストロノミカル・ムーンフェイズに組み合わせています。これはまさに、オートオルロジュリーの規範が日常生活に適したケースに表現された時計です。時計機能と偉大なジュネーブの伝統に由来する複雑機構をスポーティシックというスタイルのケースに組み込むには、豊かな創意工夫が必要です。』

――この時計を作るのにどれくらいの年月を費やしたのでしょうか?
伝統的な機能をはじめ、レトログラード・デイトの複雑機構と高精度ムーンフェイズ表示を「オーヴァーシーズ」コレクションに取り入れるための研究開発に3年かかりました。この時計には極めて珍しい技術的な優雅さを備えています。「オーヴァーシーズ」にレトログラード・デイトと高精度ムーンフェイズが搭載されたのは、これが初めてです。一般的なものよりはるかに複雑で正確なムーンフェイズ表示の機構には135の歯をもつ歯車が備わり、ムーンフェイズ機構と本物の月とのずれは122年でわずか1日しか生じません。』



――レトログラード表示がヴァシュロン・コンスタンタンの美学をどのように象徴しているのでしょうか?
『1930年以降、特別な表示の背後にある創作の着想に休止が見られましたが、ヴァシュロン・コンスタンタンでは、1994年に発表された「メルカトル」を筆頭に、1990年代に入ってから再び文字盤の流行が始まりました。メゾンのデザイナーは、20世紀初頭の懐中時計「ブラ・アン・レール」表示からヒントを得て、それをより小さな腕時計に取り入れました。16世紀の地理学者ゲラルドゥス・メルカトルを称えたこの時計は、エナメルやエングレービングを施したダイヤルに、時針と分針が移動するダブル・レトログラード表示が特徴でした。12時位置に軸を置く針は「メティエ・ダール」コレクションに属すこのモデルの表現にとって理想的なダイヤル面をもたらしています。3年後の1997年、べルリンで開催された時計見本市で、メゾンはサンレイ模様のギヨシェ彫りを施したシルバートーンのダイヤルにジャンピングアワーとレトログラードミニッツを搭載した限定モデル「サルタレーロ」を発表し、その存在感を示しました。新しいミレニアムの到来と機械式時計の全盛は、大胆な時計づくりが以前にも増して自由なディテールに表現されるようになり、ヴァシュロン・コンスタンタンのレトログラード表示は、現行コレクションの一部となりました。最初の例はリファレンス47245と47247です。2つの腕時計は、レトログラードデイトと6時位置に曜日表示があり、後者のモデルではセミ・オープンダイヤルが用いられています。』




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以下、実機画像を掲載します


重厚とスポーティとが融和している存在感。


光によって表情の変わるダイヤル




ブレスはしなやかに。


付属ストラップも充実






【技術データ】
オーヴァーシーズ・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト
リファレンス・ナンバー: 4000V/210A-B911
ジュネーブ・シール:取得

キャリバー・ナンバー:2460 R31L/2(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造)
駆動方式機械:自動巻き、22Kゴールド製オーヴァーシーズ・ローター
ムーブメント・サイズ:直径27.2mm × 厚さ5.4mm
パワーリザーブ:約40時間  
振動数:4HZ (毎時2万8800回振動)    
部品数:275
石数:27
表示:時、分 
レトログラードデイト
高精度ムーンフェイズ(月相と月齢)
ケース:磁気から保護する軟鉄製ケース・リング、ねじ込み式リュウズ
ケースサイズ:直径41mm × 厚さ10.48mm
ケースバック:サファイアクリスタルのシースルーケースバック
防水機能:5気圧(約50m)    
文字盤:ステンレススティール   
・半透明ブルーラッカー、サンバーストサテン仕上げ(ベース部)、ベルベット仕上げ(フランジ部)。
・ブルーのスーパールミノヴァを施した18Kホワイトゴールド製インデックス、時針と分針および日付針
ブレスレット:ステンレススティール(ポリッシュとサテンブラッシュ仕上げの半マルタ十字リンク)、プッシュボタン式トリプルフォールディングクラスプ。コンフォートアジャスト システム

(付属ストラップ):ブルーのカーフスキンレザー、グレーのステッチ。ブルーのラバー。       
2本目のステンレススティール製プッシュボタン式トリプルフォールディングクラスプ。
ストラップの相互の換装が可能なインターチェンジャブルシステム

発売時期:夏以降発売予定
価格:要問合せ


【お問い合わせ】
Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)