オーデマ ピゲ コンテンポラリーと TBA21–アカデミーとの共同コミッションによるインスタレーション~ヴェネツィアの歴史あるサンロレンツォ教会内にて公開

 From : AUDEMARS PIGUET (オーデマ ピゲ )


ペトリット・ハリライ& アルヴァロ・アルバーノの インスタレーション “LUNAR ENSEMBLE FOR UPRISING SEAS”が  ヴェネツィアの歴史あるサンロレンツォ教会内にて公開


TBA21–アカデミーとオーデマ ピゲ コンテンポラリーとの共同コミッションによるこのインスタレーションは、アーティストの初の現地共同コミッションとして、2023年4月22日から11月5日まで展示されます。


“LUNAR ENSEMBLE FOR UPRISING SEAS”のインスタレーションの様子。写真提供:ペトリット・ハリライとアルヴァロ・アルバーノ、TBA21-アカデミー、オーデマピゲ


アーティスト、ペトリット・ハリライ&アルヴァロ・アルバーノは新しいインスタレーション“LUNAR ENSEMBLE FOR UPRISING SEAS”をイタリア、ヴェネツィアのオーシャンスペースにある歴史的なサンロレンツォ教会内で展示します。このインスタレーションでアーティストは、想像上の生物たちを表現した大規模なスカルプチャーが並ぶ進化するエコシステムを制作しました。



ミラノ在住の現代美術キュレーター兼評論家のバルバラ・カーザヴェッキアのキュレーションにより、2023年にオーシャンスペースで開催される展覧会「Thus waves come in pairs(こうして波は対になる)」の一環として無料で観賞することができます。"Lunar Ensemble for Uprising Seas"はTBA21–アカデミーとオーデマ ピゲとの共同コミッション作品です。二つのプログラムの並行したミッションは:アーティストたちの調査活動と芸術創作を支援することにより、世界の人々に向けて対話と想像力に満ちた思考を示唆するものです。



ベルリンを拠点に活動するアーティスト、ペトリット・ハリライ(1986年生)とアルヴァロ・アルバーノ(1983年生)は、この"Lunar Ensemble for Uprising Seas"により、水陸両棲生物、飛ぶ動物の大規模スカルプチャー30作を並べた進化するエコシステムを表現。その上に見えるのは旧教会の壁に似た質感を感じさせる卵形の月です。このインスタレーションにインスピレーションを与えたのはスペインの童謡「Ay mi pescadit」です。若い魚が海の底にある学校に行き、サバイバルと所属について学ぶという話の歌です。アーティストはこのインスタレーションで、異種の動物たちや生物と物体との間の抵抗や不調和、関連などについて問いかけます。


●ペトリット・ハリライとアルヴァロ・アルバーノ

スカルプチャーは大きさも形状も異なっており、いずれもこの世のリアルなものではありません。それらは全て水中、陸上、空間で生き延びる複合的な能力をもち、常に進化の途上にあります。スカルプチャーのメタリックな皮膚が太陽光を教会の壁、天井、床に反射させ、この空間の一日の移り変わりを感じさせます。それぞれのスカルプチャーは楽器を兼ねており、ミュージックボックスや他のDIYツールで音を出すことができますが、人間が介入して初めて音が出るようになっています。いくつかが一緒に「Ay mi pescadito 」の歌をなぞるようにメロディを奏でようとします。水中のノイズも同時に重なり、なかなかハーモニーが合いません。 完璧なメロディを奏でることの難しさは、物質的世界で完璧なシンクロを行うことの複雑さを示しています。



生き物たちの上には大きな卵形のスカルプチャーが天井から吊り下げられ、空間に浮いているように見えます。卵はチョークのような材質で覆われており、建物の壁に似た質感です。サバイバルを続けてきたこの空間の生物たちのように、自然界のサイクルの一部として、物質を全てどのように再利用したり転換させたりすることができるかを象徴的に物語っています。未来の生命の代替の形、転換の可能性を示唆すると共に、親とは何かということを新たな想像を通して問いかけます。



展覧会の開催期間を通して、多くのミュージシャンやパフォーマーが、様々なタイミングと期間でインスタレーションを活気づけます。ハリライとアルバーノが二度にわたって身を包むかもめのコスチュームが、パフォーマンスの合間にエキシビションの中に置かれ、見学者をスカルプチャーのようにこのスペースに迎えます。進化するエコシステムを上から観察する、ヴェネツィア湖に棲む生き物を象徴しています。このかもめがそれぞれのパフォーマンスをつなぎ、生き物たちの動きをまとまったものにします。
オーデマ ピゲ コンテンポラリーのキュレーターチームとカーザヴェッキアは、ハリライとアルバーノと協働し、共同制作のインスタレーションの開発、制作をサポートします。ハリライとアルバーノはベルリンで生活を共にしていますが作品制作は別々に行っています。このプロジェクトは二人のアーティストが一緒に大規模作品を制作した希少な機会です。前の作品にもあったように、このインスタレーションでは、人間と自然界という二つの現実の間の空間を模索しその関係を探ります。二人の作品には、社会的な規範に疑問を投げかけるような、私的で遊び心にあふれた要素が盛り込まれています。



【インスタレーション】
“LUNAR ENSEMBLE FOR UPRISING SEAS”


会期:11月5日まで展示
開館時間:水曜から日曜、午前11時から午後6時
住所:Ocean Space
Chiesa di San Lorenzo
Castello 5069
30122 Venice
メール: info@ocean-space.org 
入場無料
※オーシャンスペースでは、特別展とサンロレンツォ教会の歴史について無料のガイド付ツアーを提供しています。
【お問い合わせ】
Brunswick Arts:apc@brunswickgroup.com 
Scott & Co:Sala@scott-andco.com


「この作品は、私たちの二元的な世界観を曖昧なものにします。卵形の月や水生動物の陸上そして空への進出、水中から浮かび上がるオーケストラの協奏曲の演奏、月の周期とのシンクロ。そしてさらに多くの物語が、オーシャンスペースでの私たちの作品の指針となっています。インスタレーションはある童謡の世界を思わせます。この歌は若い魚が勉強のため深い海にある学校に行く話で、ある種の抵抗を表しています。」
ペトリット・ハリライ、アルヴァロ・アルバーノ(アーティスト)



「ペトリット・ハリライ&アルヴァロ・アルバーノのインスタレーション"Lunar Ensemble for Uprising Seas"の制作を支援できたことは喜びです。ベルリンのスタジオ、オーデマ ピゲ コンテンポラリーのキュレーターチームと共にこれに関わりました。海というものから私たちは、生き物とエコシステムとの関係が多様で流動的で常に変化しているのを知ることができます。オルタナティブな未来を想像し築くために、この動きを感知することは重要です。アーティストは、私たちがシンクロして動き共存の新たな形を実践してみるよう促しています。」
バルバラ・カーサヴェッキア


TBA21-アカデミーによる「Thus waves come in pairs(こうして波は対になる)」キュレーター
「ペトリット・ハリライ、アルヴァロ・アルバーノと共に、このインタラクティブな没入型インスタレーションを制作したことは大きな喜びです。共に転換と所属というテーマに取り組み、“何ものも浪費されはしない、全ては転換される”という考え方を明らかにしました。このプロジェクトをバルバラ・カーザヴェッキアとTBA21–アカデミーと共有することを嬉しく思います。このプログラムは、アートは新たな展望を開き、世界に関する新たな思考をもたらすという信条のもとに、創造活動を続けるアーティストたちを支援するという私たちの方針にぴったり添うものです。
オードレー・テイクマン(オーデマ ピゲ コンテンポラリー、アートキュレーター)



“Seek Beyond.”
⟪時計の先へ。想像の先へ。⟫





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(参照:https://watch-media-online.com/news/6737/ )


【お問い合わせ】
オーデマ ピゲ ジャパン
03-6830-0000




[ペトリット・ハリライとアルヴァロ・アルバーノ]
ペトリット・ハリライ(1986年、コソボ、スケンデライ生まれ)とアルヴァロ・アルバーノ(1983年、スペイン、マドリッド生まれ)は、ベルリンを拠点に活動するビジュアル アーティストです。ハリライの作品は、個人的な、そして集団的な記憶、自由、文化的アイデンティティを反映し、アルバーノの作品は、異なる生物間の対話を促し、新たに構想された環境を確立します。彼らは多くの場合、個々に活動していますが、二人が共に行う活動は、それぞれが興味を持つ特定の分野を組み合わせ、お互いの探求を補完し合うことです。彼らの共同制作は、建築環境と自然の間に生じる二項対立の関係と、この二つの現実の間における、歩み寄りの可能性について考察しています。ハリライとアルバーノは共に、ロサンゼルスのMAKレジデンス(2016年-2017年)、及びフィレンツェのヴィラ・ロマーナ(2014年)のアーティスト・イン・レジデンスに参加しました。彼らのコラボレーションは、主に以下の展覧会で発表されました。マドリッドのクリスタルパレス、プリシュティナ国立図書館、アウトストラーダ ビエンナーレ、ベルリンのブリュッケ美術館、ロサンゼルスのMAK芸術建築センターとマッケイ アパートメント、ミラノのPAC現代アート パビリオン、バーゼルのSALTS、ボンのドイツ連邦共和国美術展示館、フィレンツェのヴィラ・ロマーナ、コペンハーゲンのアーケン美術館、ローマのエスポジツィオーニ宮殿で開催された第17回ローマ・クアドリエンナーレ、イタリアのビエンナーレ・ゲルディナ7、ベルリンのスタジオ・ベルリン、ボロス コレクション、ベルクハイムなど。または彼らは共に、フランスのパリ国立高等美術学院の教授としても活躍しています。彼らの作品は、ジュメックス コレクション(メキシコシティ)に収蔵されています。ハリライの代理ギャラリーは、ベルリンのChertLüdde、メキシコ/ニューヨークのkurimanzutto、パリのMennour。アルバーノの代理ギャラリーは、ベルリンのChertLüdde、マドリッドのTRAVESÍA CUATRO、CDMX-Guadalajara。


[TBA21–アカデミー]
TBA21–アカデミーは、海やその他の水域とのより深い関わりを芸術的観点から育み、その保護活動を促進するTBA21の文化的エコシステムであり、海とそれを取り巻く環境に関する様々な声や情報を集めています。アカデミーは10年以上にわたり、アートとサイエンスを融合させた共同研究、芸術的制作、新しい形の知識のインキュベーターとして活動してきました。TBA21-アカデミーの実践と方法論は、より想像力豊かで再生可能な思考へとパラダイムシフトを起こすためには、文化的な対応が必要であるという信念に基づいています。2019年、TBA21-アカデミーは、アートを通じて重要な海洋リテラシーを触発する展示、研究、公共プログラムのためのプラネタリーセンター、オーシャンスペースをヴェネツィアで発足させました。TBA21-アカデミーは、その多様なプログラムを通じて、ダイナミックで活気あるコミュニティを、ヴェネチツィアをはじめとする世界各国に形成してきました。
2023年、オーシャンスペースでの展示及び公開プログラムは、キュラトリアルフェローシップ、「The Current III(ザ・カレント III)」(2021年-2023年)の一環として、バルバラ・カーサヴェッキアが構想したものです。これは、地中海を出発点とする思考と学習の学際的な、そして地域横断的なエクササイズであり、地中海沿岸に位置するプロジェクトや集合的な教育方法とそれに関する意見をサポートするものです。TBA21-アカデミーが3年間のキュレーターフェローシッププログラムとして主催する「The Current(ザ・カレント)」は、水域とその理解に関する学際的な実践とアイデアの交換を促進する先駆的な取り組みです。「The Current(ザ・カレント)」は、身近な手段や共同研究、そして長期的なエンゲージメントを通じて海を探求することに努め、海に関する様々な学問分野の共通基盤を共に作り上げます。- tba21.org/academy / ocean-space.org


[オーデマ ピゲ コンテンポラリー]
オーデマ ピゲ コンテンポラリーは、国際的なアーティストたちにコンテンポラリーアート作品の制作を依頼し、クリエイターたちの国際的なコミュニティを支援します。オーデマ ピゲ コンテンポラリーは、二つの方法でこの作品制作のコミッションを運営しています。スタジオ オーデマ ピゲでは、アーティストは最も自信のある作品を当社のキュレーター チームと共に、様々なスケールやメディアを通して制作することにより、新たなテリトリーで活動することが可能になります。オーデマ ピゲは、それぞれのコミッションにおいて企画の立ち上げから制作、展示会の実行までアーティストを支援し、世界各地の展示会において見学者に作品を見出す貴重な体験を提供します。制作された作品はアーティストが所有し、自らのキャリアの一部となります。
機械式ウォッチと同様、コミッション制作された作品は単にその作品を見ることができるというだけではありません。これらの作品は日々変わりつつある世界に対峙しています。新しいクリエイションとして、その前に立つ見学者たちに第一印象を超えてさらに深い対話をうながす機会を提供します。
2012年よりオーデマ ピゲコンテンポラリーに参加したアーティストには、アンドレアス・アンジェリダキス、メリエム・ベナーニ、アレクサンドラ・ドマノヴィッチ、ツァオ・フェイ、池田亮司、ユー・ジ、アレクサンドラ・ピリチ、トマス・サラセーノ、ジャナ・ウィンダレン、スン・シュンがいます。コミッション作品は世界各地の重要なエリアで展示されています。アジアでは香港のアートバーゼル、北京のUCCA Center for Contemporary Art)、欧州ではロンドンの180 The Strandx、リンツのArs Electronica、バーゼルのArt Basel、パリのエスパース・ニーマイヤー、バーゼルのHouse of Electronic Arts、国際アートエキシビション(ヴェネツィアビエンナーレ)、Kunstmuseum Wolfsburg、ローマのMAXXI、パリのパレ ド トーキョー、米国ではマイアミのアートバーゼル、ニューヨークのハイライン、ニューヨークのタイムススクエアアーツなどがあります。
- audemarspiguet.com/com/en/about/audemars-piguet-contemporary.html 


[オーデマ ピゲ]
オーデマ ピゲは、今なお創業者一族(オーデマ家、ピゲ家)によって経営される最も歴史あるラグジュアリーウォッチブランドです。1875年以来ル・ブラッシュを拠点に、型破りなトレンドを生み出そうと新たなスキルや技術の開発、そして職人技の向上を続ける才能ある職人たちを、何世代にもわたり育んできました。スイス・ジュラ山脈に抱かれたジュウ渓谷で、マニュファクチュールが受け継いできた職人技と先進的なスピリットが込められた、デザインや技術の粋を極めた数々の厳選されたマスターピースが制作されています。実現可能な境界を押し進め、創造的な世界の間に橋を架けるオーデマ ピゲは常に新たな地平に向かって進み、その精神にインスパイアされたコミュニティを作り出してきました。Seek Beyond(時計の先へ。想像の先へ。)— www.audemarspiguet.com