ジラール・ペルゴが新作、ロレアートアブソルートクロノグラフ「8Tech」を発表~複合素材技術の最先端

 From : GIRARD-PERREGAUX (ジラール・ペルゴ )




ロレアートアブソルートクロノグラフ「8Tech」~複合素材技術の最先端


2019年に非常に現代的なロレアート・アブソルート コレクションを発表してから、ジラール・ペルゴは最先端の素材を探求し続けてきました。ロレアート・アブソルート「8Tech」 はロレアート・アブソルート コレクションの最新モデルで、マニュファクチュールとして培ってきた専門知識が最大限に活用されています。ケースは、画期的な技術である「8Tech」を採用した八角形のカーボン製パーツで構成されており、ランダムな構造パターンとなっています。このロレアート・アブソルートは、ジラール・ペルゴの前衛的な素材を最大限に活かすことで息を呑むような効果を生み出す能力を改めて示したモデルです。




つねに独創的
1975年に最初のロレアートが発表されたとき、70年代の時計製造の時代精神が巧みに反映されていました。クォーツ ムーブメントが登場したことで電池式時計が驚異的な精度を発揮するようになると、多くの人々は機械式時計の意義に疑問を抱くようになります。さらに、時計を購入する一般の人々が高く評価したのは、ジーンズにもカクテルドレスにも同じように合わせられる一体型ブレスレットのスポーツ モデルでした。

ジラール・ペルゴは発明精神で知られるマニュファクチュールで、当時もクォーツ技術の最前線に立っていました。実際、ジラール・ペルゴが打ち立てた3,2768 Hz という振動数はそれ以降のクォーツ式時計の世界標準として採用されました。しかしそれでも、最終的に機械式時計は見事復活を遂げ、現在では再び多くの時計愛好家から高い評価を得ています。ロレアートは一体型ブレスレットを備えた初めてのモデルで、当初から自社で手掛けたデザインとムーブメントが採用されています。


コントラストの妙手
ロレアートは異なる形状を巧みに組み合わせたスタイルが特徴で、設計は最初から社内で行われました。円形の台座の上に八角形のベゼルが配置され、さらにその台座は角張ったトノー型ケースの上に配置されていますが、これらの形状の異なるパーツがすべて調和良くひとつにまとまっています。




ロレアート アブソルート 高機能素材
2019年、ジラール・ペルゴは、 1975年に発売されたクラシック ロレアートを新しい表現で捉え直したコレクション「ロレアート アブソルート」を発表しました。ロレアートと同じ遺伝子を持つこのロレアート アブソルート コレクションは前衛的なデザインで、どのモデルも非常にスポーティな外観となっています。
ロレアート アブソルートの発表以降、ジラール・ペルゴは、金属化サファイアクリスタル、カーボングラス、ラバー合金といった幅広い画期的な素材を度々採用してきました。今回、革新的かつユニークなプロセスで製造したカーボン チタンの複合素材を用いた新作モデル「ロレアート アブソルート 8Tech」でもこの哲学が貫かれています。




幸運のシンボル
44mm径のロレアート8techはハイテク素材のハウジングが、信じられないほど軽量でありながら、大きな存在感を手元で放ちます。この羽のような軽さで、日常使いに大切な優れた着用感を実現しました。
ケース素材は樹脂を含浸させた一方向の非編み込みカーボンファイバーで、軽量のチタンパウダーと結合させることで厚さわずか 0.05mmの非常に薄い層状にします。業界で初めて、この層を異なる向きで重ね合わせて「スタック」を形成してから八角形にカットしました。



この八角形のパーツを型に入れ、加熱・超高圧処理を行います。その後、ベゼルを含むケースのパーツを素材からフライス加工し、手作業で研磨します。この独自の技術により、ケースに独特の輝きが生まれます。
形を円形にすることもできましたが、八角形はジラール・ペルゴの中核をなす要素であり、 1975年に最初のロレアートが発売されて以降ブランドを象徴するフォルムとなっています。また、 8つの辺を持つ八角形は何十億もの人々にとって幸運のシンボルでもあります。
ケースに用いられているのは、スチールの 5分の1以下の軽さでありながら同等の強度と剛性を備える魅力的なハイテク素材です。興味深いことに、この素材はダマスカス鋼を思わせる波状の外観をしています。


層状の下を見せるダイヤル
ダイヤルはサンドイッチ構造で、表はサンドブラスト加工にケースとベゼルの色調を反映したグレーのグラデーション仕上げを施しています。この表に設けられた開口部からはグレード 5チタン製の下の層が部分的に覗いています。根元が矢印状になった開口部はインデックスの役割を果たし、先端の長方形部分には蓄光塗料が塗布されているため、暗い場所では白く発光して視認性を高めます。



ダイヤルには、 4時位置と 5時位置の間の日付表示に加え、サンドブラスト仕上げの 3つのカウンターが配されています。チタンのグレーの色調に合わせたバトン型の時針と分針には蓄光塗料(白色発光)が塗布されています。くっきりした分目盛りとクロノグラフの細身のセンターセコンドで経過時間を見やすく示します。独特の質感、カラーで奥行を感じさせ、比類のない視認性を誇る端正かつ現代的な外観のダイヤルです。



超現代的でありながら伝統的な職人技を採用
ロレアート アブソルート 8Techには、自社製ムーブメント、自動巻キャリバー GPO3300-1058を搭載しています。ケースバックのスモーク仕上げのサファイアクリスタルも、ケースやベゼルと同じモノクロームの色調に合わせたカラーです。 419個の部品で構成されたムーブメントには、ジラール・ペルゴが 1791年から受け継いできた伝統的な技術を駆使したコート・ド・ジュネーブ、面取り、ストレートグレインといったすばらしい仕上げを施しています。



手首に最適にフィット
ロレアート 8Techのストラップは、ファブリックのような風合いが特徴的な、グレーのステッチ入りのブラックラバーです。ロレアートの伝統に則ってストラップがケースに一体化されているため、より快適な装着感が得られます。ブラック PVD加工を施したチタン製フォールディング バックルにはストラップの長さを微調整できるシステムが備わり、手首に最適にフィットさせることが可能です。
このモデルは 2023年 10月ごろより、世界中のジラール・ペルゴ正規販売店でお求めいただけます。




【技術仕様】
ロレアート アブソルート クロノグラフ8Tech
リファレンス:81060-41-3222-1CX
希望小売価格:¥3,520,000(税込)

[ケース]
素材:カーボン/チタン コンポジット
直径:44 mm
厚さ:15.15mm
風防:無反射加工サファイアクリスタル
ケースバック:サファイアクリスタル
ダイヤル:グレーのグラデーション、チタン製カウンターとインデックス
針:グレーのPVD 加工と蓄光塗料(ホワイト)を施した「バトン」型
防水性: 100m( 10気圧)

[ムーブメント]
リファレンス:GP03300-1058(機械式自動巻きムーブメント)
直径:25.95 mm (11 ½ mm’’’)
厚さ:6.50 mm
振動数: 28,800振動/時( Hz)
部品数:419
石数:63
パワーリザーブ:約 46時間
機能:クロノグラフ、時、分、スモールセコンド、日付

[ストラップ]
素材:ブラックラバー ストラップ、ファブリック仕上げにグレーのステッチ入り
バックル:微調整システム付きフォールディング、PVD 加工を施したチタン




[ジラール・ペルゴ]
1791年創業のジラール・ペルゴは、今なお活動を続けている高級時計マニュファクチュールとしては最古の部類に属し、目の肥えた人々から高い評価を得ています。ジラール・ペルゴの歴史を彩る比類ない作品の数々は、美しさと機能性を巧みに融合しています。例えば、羨望の的となっている 1975年生まれのロレアートや、ブリッジを単なる技術的な要素から時計に不可欠な一部に変えることで「見えないもの」を見えるようにした時計界初の伝説の「スリー・ゴールドブリッジ トゥールビヨン」などです。時計の革新の先導者としてのジラール・ペルゴの地位は、何百という取得済みの特許や、数々の賞を受賞した歴史によって裏づけられています。ジラール・ペルゴは、必要な時計の全技法を習得し、無視しえない正統派の雰囲気を時計に与えることで、2 世紀以上にわたってマニュファクチュールとしての地位を守ってきた、数少ない時計メーカーの一つです。ジラール・ペルゴは伝統を尊重しながらも、たえず未来を見据えており、新技術と最先端素材を採用しながら、定番の形に新風を吹き込んでいます。
2022年現在、ジラール・ペルゴと姉妹メゾンのユリス・ナルダンは、高級時計マニュファクチュールの独立したグループを創設しました。