ヴァシュロン・コンスタンタンが「オーヴァーシーズ」コレクション初のミニット・リピーター搭載モデル「オーヴァーシーズ・グランドコンプリケーション オープンフェイス」
From : VACHERON CONSTANTIN (ヴァシュロン・コンスタンタン )オーヴァーシーズ・グランドコンプリケーション オープンフェイス~「オーヴァーシーズ」コレクション初のミニット・リピーター搭載モデル
・キャリバー2755 QP搭載、パーペチュアルカレンダーとトゥールビヨンに加え、「オーヴァーシーズ」から初のミニット・リピーターを備えた新作
・優美な魅力が際立つ新デザインの防水性チタンケース
・精巧なサファイアクリスタルダイヤルを通して機構を堪能できる現代的なデザイン
キャリバー2755 QPを搭載した新作「オーヴァーシーズ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」は、厚さわずか7.9mmのムーブメントを搭載し、ミニット・リピーター、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨン、パワーリザーブ表示を備えたエレガントなスポーツウォッチとして、時計製造技術において偉業を成し遂げました。
防水性のチタンケースと一体型ブレスレットを備えたグランドコンプリケーションモデルは、「オーヴァーシーズ」コレクションの技術と審美性を受け継いでいます。
サファイアクリスタルのダイヤルは機構の美しさを、ロジウム加工のホイールとNAC処理からは革新的な精神が感じ取れます。ムーブメントの部品に手作業で施された緻密な仕上げに、ヴァシュロン・コンスタンタンの細部へのこだわりが表れています。
高級時計製造の卓越性
新作「オーヴァーシーズ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」は、グランドコンプリケーション機構を優美なケースに収めるという難題と向き合うことから始まり、長い時間をかけて誕生しました。トゥールビヨンとパーペチュアルカレンダーに加え、このムーブメントには「オーヴァーシーズ」コレクション初となるミニット・リピーターが組み込まれています。

一般的に、ミニット・リピーターを搭載するキャリバーはケースサイドにリピーターを作動させるスライド式機構を備えることから、防水性能の確保は困難とされていました。「オーヴァーシーズ」のケースをキャリバー2755 QPに適合させ、さらに防水性能を実現することは大きな挑戦でした。
「オーヴァーシーズ」の特徴である細身な曲線を維持しつつ、ミニット・リピーターを収めるスペースを確保するため、1年半におよぶ研究開発とケースバックの全面的な再設計が必要でした。直径44.5mm、厚さ13.1mmというデザインを実現した「オーヴァーシーズ」の新しいケースは、コレクションの冒険心とエレガンスの精神を巧に調和させています。
象徴的なキャリバー
メゾンを代表するムーブメントのひとつであるキャリバー2755QPには、2005年に発表された「トゥール・ド・リル」での技術革新が活かされ、時計製造における三大複雑機構(ミニット・リピーター、トゥールビヨン、パーペチュアルカレンダー)が搭載されています。602個の部品が直径33.30mm内に収められ、曜日、日付、月、閏年周期を表示するパーペチュアルカレンダーを備えています。このカレンダー機構は、2100年まで一切の調整を必要としません。

手動で作動し、時・15分・分を音で告げるリピーター機構のリズムをコントロールするため、メゾンの時計師たちは求心式調節システムを開発しました。この専用装置のおかげでハンマーは精確な間隔でゴングを打ち、音色を狂いなく奏でることができます。無音で動作するこの調節装置は、遠心力を利用する2つのローターが回転軸上でモーターブレーキの役割を果たし、リピーターのゼンマイが発するエネルギーの流れを平滑化します。

ヴァシュロン・コンスタンタンの細部へのこだわりは調速装置の外観にも反映され、サファイアクリスタルのケースバックからその美しさを眺めることができます。調速装置を固定する弓形のバーは18Kゴールドを素材とし、丸みを帯びた形状に丸1日をかけて緻密なポリッシュ仕上げが手作業で施されます。その下の慣性ローターにはペルラージュ仕上げが施され、1755年にメゾンを創業したジャン=マルク・ヴァシュロンのイニシャルが刻まれています。
象徴的なキャリバー
トゥールビヨンのブリッジにも同様に高度な仕上げが施されています。ふくらみのある輪郭に丸みをもたせつつ、固定用スクリューに向かって先細の形状に仕上げられたブリッジは、手作業でポリッシュ仕上げが施され、美しい輝きを放ちます。ブリッジの構造も見直され、特に裏面は開口部を増やし、軽やかな外観に仕上げました。これにより、毎時18,000回振動(2.5Hz)という非常に穏やかな速度でのトゥールビヨンの優美な動きを堪能することができます。

他にも、ミラーポリッシュ仕上げのリピーターハンマー、面取りとサテン仕上げを施したブリッジ、円形サテン仕上げのホイール、コート・ド・ジュネーブ装飾のブリッジなど、キャリバー2755 QPの複雑性にふさわしく細やかな仕上げが施されています。

スポーティで現代的な美学
グレード5チタン製ケースと一体型ブレスレットを備えた「オーヴァーシーズ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」には、コレクションの精神が忠実に受け継がれています。そのスポーティで現代的な魅力を、ムーブメントの美しさと複雑さを感じ取れるサファイアクリスタルダイヤルの透明感が引き立てます。透明なサファイアクリスタルの上に配されたホワイトゴールド製のアワーマーカーはまるで宙に浮かんでいるかのように見え、軽やかな美しさを演出します。

時間表示とカレンダー表示を囲むリングはブルーのメタル加工が施され、視認性を高めるとともに、グレーとシルバーのムーブメント部品とのダイナミックなコントラストを演出しています。またリングの表面にはホワイトのエングレービングで日付、曜日、月、年、分の各種表示が刻まれています。
サファイアクリスタルダイヤルを通して眺める内部には、アンスラサイトグレーのNACガルバニック処理を施したブリッジと、シルバートーンのロジウム加工を施したホイールによるコントラストが、タイムピースの革新的な精神が感じ取れます。ケースとブレスレットにはさまざまな仕上げを組み合わせ、光と反射の魅力的な視覚効果によって現代的な美しさを際立たせています。

ベゼルには、「オーヴァーシーズ」コレクションのチタンケースモデルの新たな象徴として、サンドブラストにポリッシュとサテンを組み合わせた仕上げを採用。チタンブレスレットは快適に着用できるシステムを備え、「オーヴァーシーズ」コレクションの他のタイムピースと同様に工具を使うことなく交換でき、付属のブルーアリゲーターストラップ、ブルーラバーストラップに付け替えてお楽しみいただけます。
クリスチャン・セルモニ(スタイル&パトリモニーディレクター)へのインタビュー
――オープンフェイスというコンセプトは、ヴァシュロン・コンスタンタンにとって新しい試みでしょうか? それ
ともメゾンの伝統の一部なのでしょうか?
『ヴァシュロン・コンスタンタンには、この分野における長い伝統があります。1920年代、アールデコの全盛期に、プラチナとロッククリスタルで作られた極めて優美なオープンフェイスの懐中時計によって名声を確立しました。近年では、2019年の「ツインビート・パーペチュアルカレンダー・オープンフェイス」、2021年の「トラディショナル・コンプリートカレンダー・オープンフェイス」、2023年の「トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス」がこの伝統を受け継いでいます。また、忘れてはならないのが、「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン」のロールス・ロイスモデルといったユニークピースや、Watches & Wonders 2025で発表された「トラディショナル・オープンフェイス」です。』
――オープンフェイスのコンセプトは、審美的な面でどのような課題がありましたか?
『キャリバー2755 QPのように複雑なムーブメントを製作する際、当然ながら、サファイアケースバックからだけでなく、ダイヤルからもその美しさを見せたいという思いがありました。動的であるがゆえに革新的な表現とされるオープンフェイスには、特有の難しさや課題があります。オープンワークダイヤルではムーブメントが前面から見えるため、部品の表面にガルバニック処理やPVD(物理蒸着)加工を施し、色でも前衛的なスタイルを表現する必要があるのです。もうひとつの難題はサファイアクリスタルダイヤルです。ダイヤルは表示機能としても用いられるため、メタル加工や仕上げはもちろんのこと、繊細な機械加工によって複数の開口部を設ける必要があります。こうしたことから、オープンフェイスというコンセプトはそれ自体が、複雑性を高めるものだと言えます。』

――新作「オーヴァーシーズ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」のような複雑時計は、旅の精神
を体現している「オーヴァーシーズ」コレクションにおいてどのような位置づけになるでしょうか?
『今日、時計製造におけるジャンルの境界はますます曖昧になっています。複雑機構の世界はもはや、博物館に収蔵されるようなタイムピースに限定されるものではなく、むしろその逆です。これはまさに、ヴァシュロン・コンスタンタンが「オーヴァーシーズ」コレクションで表現するものです。旅の精神を宿し、日常生活での冒険に寄り添う「オーヴァーシーズ」は、クロノグラフやデュアルタイムゾーン機能など実用的なコンプリケーションを備えており、境界を越える術を知っています。これまでにも、トゥールビヨンやスケルトン仕様の超薄型パーペチュアルカレンダーを搭載したタイムピースを「オーヴァーシーズ」から発表していますが、これらによりコレクションの魅力が高められています。そしてどのモデルも「オーヴァーシーズ」の精神を忠実に表現し、その美学を守りながら、メゾンが得意とする複雑機構の世界に新たな一面をもたらしています。新作「オーヴァーシーズ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」も同様に、複雑なムーブメントを搭載しながらも、コレクションの冒険心が存分に表現されています。』

――このキャリバーが採用された理由を詳しくお聞かせください
『キャリバー2755は、その複雑性により採用しました。このムーブメントには、トゥールビヨン、パーペチュアルカレンダー、ストライク機構の調節機能を改良したミニット・リピーターが組み込まれています。開発には、250周年を記念して製作された16の複雑機能を備える「トゥール・ド・リル」の研究が活かされています。キャリバー2755のもうひとつの利点が、その薄さです。これほど複雑でありながらも、厚さわずか7.9mmという薄さを実現しています。さらに、このムーブメントはモジュラー式で、天文表示やその他の機能を追加することが可能です。2022年の「レ・キャビノティエ・グランドコンプリケーション・バッカス」や、その翌年に発表された「レ・キャビノティエ・デュアルムーン・グランドコンプリケーション」がその例となります。』

【技術データ】
オーヴァーシーズ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス
リファレンス: 6510V/110T-128C
価格:要問合せ
限定生産モデル

キャリバー: 2755 QP(ヴァシュロン・コンスタンタンによる開発・製造/機械式手巻き)
・キャリバーサイズ:直径 33.9mm/厚さ 7.9mm
・パワーリザーブ: 約58時間
・2.5Hz(毎時18,000回振動)
・部品数: 602
・石数: 45
・NAC仕上げ
・ジュネーブ・シール取得
・表示: 時、分
・トゥールビヨン上にスモールセコンド
・ミニット・リピーター
・パーペチュアルカレンダー(曜日、日付、月、閏年)
・トゥールビヨン
・ケースバック側にパワーリザーブ
ケース: グレード5チタン
・ケースサイズ:直径 44.5mm/厚さ 13.1mm
・サファイアクリスタルのシースルーケースバック
・防水機能 3気圧(約30m)
文字盤: サファイアクリスタル、ブルーの表示カウンター
・ブルーのスーパールミノヴァ®でコーティングした18Kホワイトゴールド(750/1000)製アワーマーカーと時分針
・18Kホワイトゴールド(750/1000)製積算針
ストラップ: サテン仕上げとポリッシュ仕上げを施したグレード5チタン
・コンフォートアジャストシステム
・2本の付属ストラップ:ブルーアリゲーター、ブルーラバー
・バックル: グレード5チタン製フォールディングクラスプ
・両方の付属ストラップに使用できる付け替え可能なグレード5チタン製フォールディングクラスプ1個が付属
【お問い合わせ】
Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)
[ヴァシュロン・コンスタンタン]
1755年、ヴァシュロン・コンスタンタンの探求の旅はジュネーブで始まりました。創業以来、一度も途切れることなく受け継がれてきたこの探求心は、今日に至るまでメゾンの独自性を形づくる原点となっています。卓越した技術への探求は、複雑機構、計時精度、小型化、独創的な表示、精巧な仕上げ、そして常に革新的であり続けるという確固たる意志によって表現されています。
芸術性への探求においては、エレガントなデザインや複雑な装飾の創造を育むだけでなく、芸術や文化、工芸品や職人への長期的な支援へとつながっています。またこの探求心は、人とも結びついています。メゾンは絶えず学びを深め、改善の余地を探ると同時に、知識やサヴォアフェールの継承にも力を注いでいます。
「できる限り最善を尽くす、そう試みることは少なくとも可能である」。1819年に、フランソワ・コンスタンタンが記したこの言葉が表す探求の精神こそが、270年間、メゾンの創造と革新の歴史を導いてきたのです。
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