23M

 By : Daiwatokeiten
Longinesは今現在、自社ムーブを生産していませんが、
昔は色々と良いムーブを開発していました。
特にクロノグラフキャリバーの13ZNとか30CHは今でも根強い人気がありますよね。

腕時計に関しては
13ZNが開発された1930年代後半~1950年頃までのムーブの技術力は
素晴らしかったと思います。

ロンジンのアンティークは色々と良い物があるのですが、
今現在のブランドイメージがイマイチな為
アンティークも同じような評価をされがちなのは残念です。
今も人気があるオメガより
当時は技術力や開発力が上回っていたメーカーでしたから。

 
1940年代に開発された名機Cal.23Mが搭載されています。




文字板はリダンですが、仕上げが上手なので違和感がありません。


リダンというと時計雑誌などの影響で
なんだかとても悪いイメージになっていますが、
スイスなどではリダンして使うのは結構一般的です。

また、文字板にシミがあったり焼けがあると
日本では敬遠されがちですが、
ヨーロッパのコレクターさん達は
「この感じが良いんだよ」と言って使う方も多いですし、
「どうせなら文字板を綺麗にして使いたい」という方もいらっしゃったりして
そういう方々はリダンをして使用されています。
なので、仕入に行き始めた頃
リダンを避けてばかりいたら、よく訊かれました。
「何がいけないんだ?」って・・・

今では長年の付き合いがあるセラーさん達は
事前にリダンを除いておいてくれたり、
見る前に「これとこれとこれはリダン」と親切に申告してくれます。
その方がお互いに時間短縮になりますからね。
 
オリジナル性に拘る方達にはお薦めしませんが、
「使うなら綺麗な方がいい」という方や
アンティークをするのは初めてという方にはお薦めです。

あまり神経質にならずに気軽に使えるのは
リダンの利点ですよ。