スプリット

 By : Daiwatokeiten
スプリットとは『分かれる』という意味で
スプリットセコンドとは
通常のクロノグラフ針とスプリット針の2本の針によって
スプリットタイムやラップタイムを計測出来る特殊なクロノグラフの時計のことです。



プッシュボタンを押すと2本の針が同時に動き出し、
計測途中でスプリットボタンを押すとスプリット針だけが止まり、
クロノグラフ針は動き続けます。



もう1度プッシュボタンを押すとクロノ針も止まり、
計測対象のそれぞれのタイムと2つのタイム差を計測することが出来ます。

 
1889年、Heuerは世界初のスプリットセコンドクロノの懐中時計を製作し、
その時計はその年のパリ万博で銀メダルと受賞しています。
スプリットセコンド・クロノグラフは
日本語では「割剣」、フランス語では「ラトラパンテ」と呼ばれます。

これ、1969年に掲載された広告で



左側の懐中時計がスプリットセコンドクロノです。


1/10秒まで計測出来るValjoux.93を搭載したこの懐中時計



さて、スプリットを作動させている時、
機械は一体どんな状態になっているのかというと・・・

この写真は



スプリットを作動させている時のポジション。

こっちはスプリットを作動させていない時のポジション。



この状態はクロノ針とスプリット針が一緒に動きます。

違いが分かりますか?
接写でもキレイに撮れるカメラになったので、
もう少し寄りで撮った写真をよ~く見てみると
噛み合ってる状態と



離れている状態



というような感じです。
 
緩急針周りはこんな感じで



スプリットセコンド車の所はこんな感じです。



要はクロノグラフにスプリットの機構をのせた感じです。
 
こちらはスプリットのピラーホイール



こっちはクロノグラフのピラーホイール



こんな小さな部品が沢山組み込まれて時計は出来上がってるんですよね。

普段はなかなか見る機会が無いムーブの動きを見るのって面白いと思いませんか?

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