ブルースチール針

 By : Daiwatokeiten
アンティ-クウォッチやビンテージウォッチでは
青くて綺麗な針が付いている物があります。



「ブルースチール」や「青焼き」と呼ばれ、
実は塗装ではなく、熱を加えて酸化被膜をつけることにより生じる青色なんです。
装飾目的ではなく、防錆を兼ねた仕上げです。

勿論、必要に応じてブルースチール針も仕上げます。

ということで、今回はブルースチール針の仕上げ方法を図解説明します。


スチール針です。
針の表面が荒れている場合や錆がある場合はまずは綺麗に整えます。



針をアルコールランプで熱します。
直火ではなく、ゆっくりと熱が加わるように間接的に熱します。



ちなみに針の下の金色の粉は真鍮の粉です。



熱し始めの頃は金色のような、きつね色のような感じの色味ですが、



熱していくと、少し色が濃くなってきます。



更に熱すると徐々に紫っぽい色に変化。



完全に紫色に変わりました。
ここで熱を加えることを止めると紫色の針の完成です。



今回はブルースチール針に仕上げる為
更に熱していくと青色に変わってきました。
これ以上温度が上がらないように火から下げて、余熱で熱します。



はいっ 完成です!



綺麗な青色ですね。
個人的にはブルースチール針が好きです。
真っ白の琺瑯の文字板にはブルースチール針が1番映えて綺麗だなぁ~と。

ちなみに針の素材によってブルースチール仕上げが出来ない場合もあります。