ゴッホの「星降る夜」を再解釈、KRAYON×Jean Todtコラボレーションモデル「Anywhere」

2024年4月6日　By : Kamine

クレヨン（KRAYON）はモータースポーツのレジェンド、ジャン・トッドのために特別に製作された「Anywhere」を発表。

一塊のプラチナから作られた唯一無二のマスターピース、ゴッホの名画「星降る夜」を再現したものです。

技術、素材、職人技に比類ない熟練を誇る、高級時計とタイムピースの本質である優れた職人技を守り続けるというコミットメントを貫いている「クレヨン（KRAYON）」。高級時計製造と時計装飾の本質である精巧な職人技を守り続けるという信念を貫いています。

伝説的な絵画のエッセンスを取り入れたこの特別な作品は、時間計測の機能を超越するだけでなく、芸術作品となりました。

フィンセント・ファン・ゴッホの「星降る夜」はオランダのポスト印象派の傑作であり、現実の枠を超えた永遠の魔法を呼び起こします。鮮やかな色彩の渦と天体の動揺の描写で、ゴッホは私たちを、苦悩に満ちたとまでは言わないまでも、大空を銀河が踊っているかのような宇宙へと誘う。

この絵の魔法は、夜の本質をとらえる能力にある。闇はきらめく星の輝きによって貫かれている。一筆一筆に神秘的なエネルギーが宿り、見る者を夢の世界へと引き込む魅惑的な雰囲気を作り出している。

「星降る夜」は、単なる夜空の表現という枠を超え、人間の魂と宇宙との深いつながりを探求するものである。見慣れた世界の枠を超え、存在そのものの本質に触れる体験を提供する。

昇華された文字盤、伝統的な熟練技と現代的なインスピレーションの融合

ゴッホが天文学への情熱に突き動かされ、夜空を丹念に観察してその魅惑的な美しさと複雑さをとらえたように、クレヨンは美学と天空の舞踏への深いこだわりをもってこの時計を製作しました。文字盤に施された小さなペイントのひとつひとつ、そして機構を構成するパーツのひとつひとつが、熟練した宝石職人の精緻な技によって生み出されている。この時計は、クレヨンの特徴的な複雑機構を通して、太陽が昇り、沈むという天空のバレエを映し出すようなエレガンスで、時のサイクルを追跡します。

この時計は単なる時間計測の道具にとどまらず、それ自体が芸術作品となる。この象徴的な傑作を細密画で再解釈したことは、まさに驚くべきことです。細心の注意を払って手作業で制作された文字盤は、ディテールのひとつひとつ、そして色の渦のひとつひとつが、オリジナルの魂を汲み取るために再構築されています。

文字盤を作るには、まずメタルプレートに無数の小さな凹みを彫り込みます。そこに、スイスのエナメル職人が手作業でラッカー状の各色を何層にも丁寧に塗り重ね、希望の色合いが現れるまで、信じられないほど繊細な効果を実現する。このように、高級時計製造と古くから伝わる芸術的技巧が融合することで、「星降る夜」の永遠の美しさの中で時が止まっているかのような独特の調和が生まれ、独特の感覚を呼び起こします。

天体の魅力

フィンセント・ファン・ゴッホの宇宙への憧憬と、クレヨンの「エニウェア」の創作との関連性は注目に値する。手首の上でミニチュアの暦として機能するこの時計は、「星降る夜」などの作品で天体の神秘を深く探求したゴッホと呼応している。

さらにエニウェアは、この象徴的な絵画の芸術的エッセンスを取り入れるだけでなく、革新的な機能性によって月と太陽の天空のダンスを映し出します。

エニウェア・ウォッチは時計としての役割を超えています。それはゴッホの天文学への情熱へのオマージュであると同時に、芸術と科学をシームレスに融合させたものです。人間の精神の限りない創造性と宇宙に対する絶え間ない好奇心をとらえることで、この時計は宇宙の無限の不思議を探求するための入り口となるのです。

最高級の貴金属、特別な時計のために

希少で貴重なプラチナは、その銀白色と鮮やかな輝きで特別な魅力を放ち、ブルーの色調を見事に引き立てます。プラチナは世界で最も重く、最も密度の高い素材のひとつでありながら、卓越した耐食性など、そのユニークな物理的・化学的特性も際立っています。

逆説的ですが、柔らかく、弾力性があり、非常に可鍛性です。プラチナの加工と研磨は特に難しく、高度な技術と職人技が要求されます。クレイヨンでは、プラチナ950のみを使用しています。プラチナ950は、1000分の950という貴重な金属からなる合金で、スイスでのみ調達され、丹念に製造されています。最高級の貴金属を使用した、特別なタイムピースです。

ユニークな複雑機構

地球上のどこでも、好きな場所で日の出や日の入りの正確な時刻を知ることができるとしたら？
エニウェア・ウォッチは、私たちと地球との親密なつながりを象徴する、オート・オルロジュリーの領域に前例のない複雑機構を導入しました。結局のところ、あなたが今いる場所、行ったことのある場所、行きたいと願っている場所ほど意味のある場所はありません。

この空間と時間の融合、重要な瞬間と特別な場所は、通常の時計では表現できず、伝統的な複雑機構でも捉えることはできません。

この革新的な発想に基づき、時計製造のエンジニア兼デザイナーであり、クレヨンの創設者でもあるレミ・マイヤは、彼の鉛筆（「クレヨン」はフランス語で鉛筆の意味）を一筆一筆動かすたびに、複雑な時計芸術を通して斬新なアイデアに命を吹き込みます。

彼の作品であるAnywhereウォッチは、着用者が個人的に選んだ場所の日照時間を表示し、日の出と日の入りの時刻を示します。

時間と空間の間のこの感情的な相互作用、個人の「地理」と外界との融合の可能性が、クレヨンの使命の中心にある。このブランドは、伝統的な慣習やルーチンを超越した時計を通して、時間の概念を再構築します。朝も夜も、前回や前々回と一見似ているように見えても、まったく同じことが繰り返されることのない、唯一無二の個人的なものなのだ。クレヨンはこのことを深く理解している。

時計の心臓部

キャリバーC030は、クレヨンの創始者である時計師、レミ・マイヤがスイスのヌーシャテルで綿密に設計、開発、組み立てを行った手巻きムーブメントです。このムーブメントは、2021年の「オンリー・ウォッチ」チャリティ・オークションに出品されたモデルのために製作されたムーブメントの子孫である。

見た目は驚くほどシンプルだが、その複雑さに比べて驚くほどスリムである（厚さわずか5mm）。この手巻きムーブメントの洗練された技術（部品点数432点、パワーリザーブ72時間）は、その特注の地理的・時間的精度で多くの注目を集め、時計業界を驚かせました。

エニウェアは2本の針で時・分を表示し、その背景には時計の中心部に吊り下げられたような錯覚が生まれます。これを取り囲むように、広い外周リングが日中用（スカイブルー）と夜間用（ダークブルー）に分かれています。この2つのセグメントの長さは、フランジから読み取れるリアルタイムの日の出と日の入りの時刻を反映しています。

日が変わると、その長さや色も変わり、時計の文字盤も変化

この革新的な機能は、時間の本質を捉えるだけでなく、地理的な緯度に敏感に反応し、昼と夜の長さに影響を与えます。赤道付近では昼と夜の長さは同じですが、北極圏に近づくと、夏の昼は「白夜」にまで及びます。これに対応するため、クレヨンはラックとレバーからなる多用途のシステムを開発し、着用者の特定の時間と場所のペアが決まれば、時計職人による簡単な調整を可能にした。
さらに、エニウェアには6時位置に日付と月を示す分かりやすいカレンダーが搭載されている。各月が31日であることを想定して設計されたこのカレンダーは、年に5回だけ調整する必要があり、両方向のリューズを使って簡単に行うことができます。

デイ＆ナイト・サファイア・ディスクには特別な配慮がなされている。一方のディスクはダークブルーにスーパールミノバ™で描かれた小さな星が手描きされ、その背景に煌めきを放ち、もう一方はスカイブルーで描かれています。これらのディスクの上に描かれた太陽は、高度なダイヤモンド・コーティング加工によって、それぞれの光線が独自のアクセントを加えながら、その回路を完成させています。

ディスクの視覚的な魅力だけでなく、この時計のデザインは、24時間目盛りを兼ねた傾斜したカラーコーディネートのフランジも特徴です。手作業で面取りされたパーフォレーションと芸術的にデザインされたブリッジには、手作業での面取り仕上げに理想的な大胆で繊細なラインが施されています。フォルムと機能の両面におけるこのような細部へのこだわりにより、エニウェアはコンテンポラリーウォッチメイキングの最も精巧な例のひとつとして、その地位を確固たるものにしています。

技術情報

時計の名前
- クレヨンエニウェア
- ジャン・トッドのために特別に製作された1点もの

ケース
- プラチナ950
- 直径： 39mm
- 厚さ： 9.5mm

文字盤
- メティエ・ダール（細密画）を手作業で様々な色合いに仕上げた文字盤
- 中央に時・分表示
- 昼夜表示
- 外周に日の出と日の入りの時刻表示（着用する場所によって異なる）
- 24時間表示
- 6時位置にシングルデイト表示
- 月表示

キャリバー
- 直径： 35.40 mm
- 厚さ: 5.00mm
- パワーリザーブ： 72時間
- 振動数: 3 Hz
- 手巻き、ストップ・ワーク機構付き
- 55個のルビー
- 432個の部品

ストラップ
- ブルーカーフスキン、グレイン仕上げ
- プラチナ950製ピン・バックル