SIHH2017 : Greubel Forsey 速報

 By : CC Fan
11年越しのグランドソヌリ(GRANDE SONNERIE)、新ムーブメントのトゥールビヨン24セコンズ エディション・イストリック(Tourbillon 24 Secondes Edition Historique)、トゥールビヨン24セコンズビジョン(トゥールビヨン 24 セコンズ ヴィジョン(Signiture 1)のプラチナバージョン、アートピース2(Art Piece2)と多数の新作を発表したグルーベル フォルセイ(Greubel Forsey)の新作のうち、いくつかを拝見することができました。

ムーブメントや機構の詳細については改めて追いたいと思いますが、まずは撮影した写真にて速報をお送りします。

先ずはトゥールビヨン24セコンズ エディション・イストリックです。



非対称な形状を持つアシメトリックシリーズの流れをくむピースです。



スモールセコンドとパワーリザーブはディスクを使った表示に変更され、文字盤の右半分にはめ込まれたサファイヤクリスタルには金属蒸着プロセスでフランス語によって書かれたグルーベル フォルセイのフィロソフィーが記されています。



アシンメトリックケースのサイドにはサファイアクリスタルを用いた窓が用意され、トゥールビヨン24セカンズの構造を堪能できます。
ケースサイドにもハンドエングレーブでフィロソフィーが記されています。



ムーブメント側、こちらもアシンメトリックの流れをくんでいることがわかります。
このピースはプラチナで11本、RGで11本製作予定とのことでした。

次にトゥールビヨン24セコンズ ビジョンのプラチナバージョンです。
拝見できたのはブルー文字盤とサーモン文字盤のバージョンになります。





ゴールド(WG RG)ケースとの違いとして、ゴールドでは文字盤に直接溝を彫り、エナメルを流し込んで焼くシャンルベ・エナメルの技法で文字盤にインデックスを記していましたが、プラチナではゴールドのアプライドインデックスになっています。
アプライドインデックスへの色入れは同様にシャンルベ・エナメルによって行われています。
また、文字盤自体はゴールド製で、色はPVDコーティングによってつけられているそうです。



ムーブメントはゴールドのものと同仕様で、ケースバック側にパワーリザーブインジケータを備えます。
また、トゥールビヨンブリッジの部分がドーム状に盛り上がっています。



二つを並べたショットです。
このほかにブラックとチョコレートカラーの文字盤があり、選択肢が広がります。

完全新作のグランソヌリについては、音を聴くためのワーキングプロトタイプは撮影禁止だったので、ブースに展示されていた撮影OKなデコレーションプロトタイプを撮影しました。



【2017年1月26日追記】
YouTubeのGF公式チャンネルにて音が鳴っている動画が発表されましたので追記します。



好みの領域となる音色について、私には良し悪しを判断できるような経験がないので、コメントを差し控えさせていただきますが、テクニカルには調速機(ガバナー)の音が全く聞こえない慣性ガバナーかそれに類する仕組みを使っているということはわかりました。
また、ユニークだと思ったのはアシンメトリックなケースにあわせ、カテドラルゴングも円形ではなくケースに沿って曲がっていることです。
ケースは反響特性が良いというチタニウム製です。

アートピース2も、現在は展示されている1本しか存在しないということで、撮影はケース越しに行いました。



常時表示されている大きな針はパワーリザーブインジケータで、プッシャーを押して初めて時刻が表示されます。
これは、ニュースにもありましたが、時の表示方法を変えることでオーナーの考え方を変える試みのようです。

詳細は追って掲載します。

www.greubelforsey.com