2018年度 ウオッチコーディネーター検定試験

 By : KAIROS
皆さん、おはこんばんちは、カイロスです。

この時期はSIHHやバーゼル準備が始まり、時計業界としては慌ただしい時期になりますね。そんな私もこの慌ただしさに翻弄され、年明け2日より営業し、忙しくて眠れない日々を過ごしています。

さて今日は、去る1月24日に行われましたウオッチコーディネータ検定(以下、CWC)試験にお邪魔させていただきました。TOP写真が昨年と同じですみません。昨年もこの記事を書かせていただいていますが、詳しくはこちらから

今年で7回目になるこのテストですが、今回取材したかったのは過去最高レベルの受験者数であると聞いたからです。業界の基準として、そして時計を購入するお客様に安心して満足いく買い物をしていただきたい という事が年々強くなっており、それを支える人たちはどのような方なのかを見てまいりました。
そんなCWCを既に持っている方がいる店舗はこちらになります。

毎年、東京と大阪の2会場で試験が同時に行われます。東京では試験2日前に大雪が降りましたが、幸いにも大きな交通機関の乱れもなく、多くの人が開場時間前に集まり、エレベータホールのベンチでテキスト見直していました。その姿を見ていると受験者の熱意、真剣度が伝わり、試験を受けない私も緊張してきてしまう程。

今年の会場を見渡し、感じた事は若い受験者が増えている事。また会場を撮影するために、ふらふらと歩いているとブランドの方、輸入代理店の方、販売店の方、百貨店の方、時計学校の方々から声をかけていただきました。(テスト前なのにありがとうございました。。。)

そう、ここで気がついたのは、以前は時計販売店の方々が多かったのですが、現在はブランドや輸入代理店の内勤の方や学生の方々が増えている印象を受けました。また一部コレクターの方の姿も(笑)

ここでウオッチコーディネータ検定のテキストにある範囲をご紹介しましょう。
大きく分けると【総合編】【商品知識編】【販売編】という構成になります。

【総合編】では
第1章 時計発展史 
第2章 時計の流通

【商品知識編】
第1章 時計の種類
第2章 ムーブメントの知識
第3章 外装の知識
第4章 外装とムーブメントの装飾
第5章 オーバーホール(分解掃除)の実際
第6章 標準化
第7章 ウオッチデザインの変遷

【販売編】
第1章 販売の基礎知識
第2章 包装と進物の知識
第3章 時計の取り扱いーお客様への説明ー
第4章 時計およびその販売に関する法律について
第5章 収益・費用・利益の関係と在庫管理
第6章 VMDの基礎知識

と162ページからなり、時計の知識だけではなく、販売やデイスプレイの基礎までもが範囲となっています。その範囲よりマークシート方式による選択問題が100問出題され、試験時間は13:00~15:00の2時間です。



 
ちなみに以下は、上級CWCの試験スケジュールです。
昨年から新しく始まった、CWCよりも難易度が高い上級CWC!テキストは300ページからなり、A編とB編に分かれています。それぞれ分割受験することも出来きるそうですが、A編B編両方を合格して初めて資格がもらえます。しかしテストの時間も4時間と長く、範囲も難易度も上がります。

この上級CWCの受験資格はCWCを保有している事が前提となります。現在、全国1800名弱がCWCを保有していますが、上級は始まったばかりという事もありますが100名弱という。いかにこの上級CWCが難しいかがわかると思います。


 

さて今回、取材して分かったことは、企業や団体による受験者が増えているという事でした。あるブランドの内勤の方にお話を伺ったところ、会社としてこの資格を取るよう指示があったという。しかし私(受験者)もそれは納得して受けている、という。
なぜならテキストの内容が、「この時計業界で働いていく上で欠かすことの出来ない内容であり、ベーシックでありながらも重要であるからです。」と言っていた。
 まさにその認識が高まり、開催史上最多レベルの受験者数になったのだと確信しました。

今年の合格発表も2月末を予定しているという。今年は何人が合格し、また来年は何人が受験するのだろう?日本の時計業界は確実に質を高めようとしている。そんな一面をこの試験会場で見ることが出来ました。
 
受験生の皆様、お疲れ様でした。また日本時計輸入協会様のご協力に感謝いたします。




【試験に関するお問い合わせ先】
 
JWIA-CWC事務局
電話 03-3548-9042 
(平日9:30~17:00)