SIHH2018 グローネフェルド 新作実機画像

 By : CC Fan
オランダ人の兄弟、バート(Bart)とティム(Tim)の二人によって率いられている独立系メゾン、グロネフェルド(Grönefeld)、作品数は少ないながら、二度のGPHG 各賞受賞など輝かしい実績を持っています。
今年はオーナーの要望を聞きながら作り上げるビスポークサービスの例としてアートピースを拝見させていただきました。
各ピースのレギュラーモデルは去年の記事も併せてご覧ください(詳細記事は結局書けていません…)。



向かって左から、フロスト仕上げのパララックス トゥールビヨン(PARALLAX TOURBILLON)、ギロッシェエナメルとクロワゾネエナメルの1941 ルモントワール(1941 REMONTOIRE)です。
芸術的なダイヤルを持つにもかかわらず、ケースはステンレススティールで日常的に使ってほしいとのこと。



単純なコート・ド・ジュネーブなどよりはるかに手間がかかっているであろう縁の面取りとサテン仕上げを併用した意匠のムーブメント。
好みが分かれそうですが、個人的には好きです。



見応えのあるルモントワール機構。
遊星差動歯車をベースにしている・レバー制御というところまではわかりましたが、技術の詳細は完全には理解できていません。

向かって右はレディースを意識した小さいケースですがムーブメント自体は同じものとのこと。



レディースはスモールセコンドが廃された2針となっています。
"メンズサイズ、例えばギロッシェエナメルで2針にすることは可能?"と聞いたところ、"もちろん"との答え。
スモールセコンドが無くても、9時位置のルモントワールのダンパーが動作インジケーターとして働くので2針もありではないでしょうか。

去年聞きそびれた疑問で、"なぜ8秒のルモントワール?"と伺ったところ、"10秒では長すぎるし、6秒は短すぎる"とのこと、なるほど…



一転してゴージャスなローズゴールドのハンドエングレーブケースに収まったパララックス トゥールビヨンです。







実用はさておき、ムーブメントとケースのコントラストはこちらのほうが好みです。



去年も思いましたが、このムーブメントの眺めは本当に素晴らしい。
これらはあくまで、"一例"であり、オーナーの要望に合わせてユニークピースをビスポークで作ることができるそうです。
ただ、自由度が高い分、選択はオーナーとしてのセンスが問われそうです。



最後にお二人にムーブメント写真の前で記念撮影をお願いしました。
そして…



ヴィアネイ・ハルター氏との2ショット!
別の日に偶然撮ることができました。

関連 Web Site (メーカー・代理店)

Grönefeld | The Horological Brothers
https://www.gronefeld.com/

Les Artisans
http://www.lesartisans.jp/