パテック フィリップ バーゼル新作 5078G-010実機画像レポート

 By : a-ls

先日、パテック フィリップのバーゼル新作のうち、メンズコレクションを速報的にお送りしたのだが、ひとつ大きな″忘れ物″があった。
実は撮影が非常に難しい一品で、最初の投稿時には画像がちゃんと撮れていなかったという理由で掲載できなかったのだが、ここでじっくりとご紹介したい。

パテック フィリップのシンプルなミニッツ・リピーター、5078系の新作「5078G-010」である。



ご存知のように、5078はもともとは伝統的な懐中時計フェイスで、ホワイト・エナメル製の白文字盤とブラック・ラッカーによる黒文字盤でスタートした。


その当時、「この黒文字盤をラッカーではなく、なんとかブラック・エナメルで作ることはできないか」と再三再四お願いしたことは懐かしい思い出だが、それに対する回答は、「技術的に不可能」ということであった。

しかし、あれから10年近くの時を経て、ブラック・エナメルどころか、完璧なブラック・エナメルの上に、さらにレーザー加工でマットの細工を施したアラベスク幾何学模様の文字盤を目にする日が来るとは!





艶やかなグロスに輝く黒エナメルの素地に、加工によって微細な擦れを描くことで艶消し(マット)の紋様が浮かび上がるという、おそるべき技術革新の成果がここに登場した!!




さらにすごいのは、この文字盤のアワーマーカーは、菱形のアプライド・インデックスであることだ。
黒エナメルにプリントする文字盤の場合でも、完品となる率(歩留まり)は20%ほどというのに、そのエナメルにアプライド・インデックスを差し込むための小さな穴(干支足)を、専用の穴あけ用ホチキスで開けるという作業が加わるわけで、その歩留まりは絶望的に低い(たぶん5%以下)に違いない。



価格はプライス・オン・リクエストなのだが、通常の文字盤100枚分くらいの原価がオンされていても妥当と思える金額になるのではないだろうか。







パテック フィリップ新作記事、まだまだ続きます!!!