来春完成が待ち遠しい!

 By : @kikuchi

いま、ウチの編集部では毎月アンティークの時計を50〜60本撮影しています。
これは来年刊行を予定している(仮題)ヴィンテージウオッチ・アーカイブスに掲載するためのものです。今回、ウン百本すべて新たに撮影を行い、400ページ相当のボリュームになる予定でございます。


●撮影中のカメラマン、笠井 修氏。今回はすべて新規に撮りおろし。毎月50〜60本を2日に分けて撮影

実はこの時計、かつてアンティークウオッチのバイヤーであり、現在はミッキーウオッチやオリジナルブランドの時計の製造・卸しを営んでいる(有)ヴィガの代表、益井俊雄氏が30年以上のバイヤー生活で集めたコレクションなのです。

そんな益井氏は、現在これらを展示するアンティーク時計のミュージアムを計画しており、なんと来年4月下旬のオープンを目指して現在建設を進めているのです。

益井氏曰く「開館は資金と物があれば出来ますが、維持管理は大変。どうやれば末永く続けていけるのかずいぶん悩みました」と。それでも決断した背景には、日本にあるアンティークウオッチが近年どんどん海外に流出している現状に対する危機感から「後世にまとめて残したい」と強く感じたそうです。

「後世に残す」言葉で言うことは簡単ですが、実際にそれを実行することは、そうとうの強い意志と使命感がなければ難しいこと。ほんとうに、すばらしいと思いました! 
そこで微力ながら応援していきたいと思っている次第です。

 ちなみに場所は島根県。ちょっと遠いですが、これだけのコレクションをしかも現物で見られるのはかなり貴重なのは確かです。


●ムーヴメントの撮影待ちの個体。さて何の時計でしょう。顔をお見せできないのが残念(笑)


●ミュージアムの外観スケッチ。昨年見せてもらったときはかなり凝ったデザインだったのですが、
予算、セキュリティーの関係で現在のデザインに落ち着いたとのこと



●益井俊雄氏。アンティークウオッチ専門店のオーナーさんなら恐らく知らない人はいない