スーパームーンから、ル・ローヌ 「へドニア グランド ムーンフェイズ」へ

 By : CC Fan

もっとも月が大きく見えるスーパームーン、今年(2020年)は4月8日でした。
「そういえばどうして大きく見えるんだろう?」と思って調べたら、クレヨン(Krayon)の記事でおなじみの国立天文台 暦計算室 暦Wikiに理由が記されていました。

大きな満月、小さな満月

地球に対する月の軌道が楕円であり、地球から見ると近づいたり遠ざかったりしているために見た目の大きさが常に変化しており、近づいたときに満月(または新月)になるとスーパームーンになるという仕組みのようです。

ここから、ムーンフェイズのそもそも論に繋がり、ディスクに月が2つある理由から見返してみると月の周期の概算値29.5日を2倍して整数で59日=59歯のディスクを日送りで進めるためにディスクには月が2つになった…と言う由来で、高精度ムーンフェイズでより細かい歯切りを行っている時点で月2つにこだわる必要って全くないのでは?と思い至りましたが、ほとんどの高精度ムーンフェイズでも月2つのままで、たまに北半球と南半球を同時表示にしているだけです。

月を1つにして回転速度を遅くし、「覆い」の形を工夫すればよりリアルな月表示になるのでは…と言うのはすでにWMOでも紹介しているル・ローヌ(LE RHÖNE)のヘドニア グランド ムーンフェイズ(Hedönia Grande Moonphase)です。



一周期が180度で二つの山を持つ「覆い」ではなく、一周期が360度で月の影の形を連続的につなげたようなハート形の「覆い」を使うことでよりリアルに満ち欠けを表現、似たコンセプトはパテックの175周年モデルにもありましたが、レギュラーモデルにはありません。



ディスクは反時計回りに回り、動き続けていれば「10年間は無調整」という精度とのこと。
数字上の競争で無ければ充分な精度と言えますし、ズレてもリュウズで気軽に調整可能です。



こちらはマザーオブパールのディスク。
ベースモジュール(ソプロードA10)のトルクが大きいことと、モジュールの設計が良いののか重たいアベンチュリンやジェムセッティングのムーンディスクも回しています。

このムーンフェイズ、個人的にはかなり好きで、タイミングが合えばとは思っています。
ル・ローヌは去年のバーゼルでも盛り上がったり、今回写真ライブラリを見直したらムーンフェイズだけでも結構なバリエーションがあったので紹介します。



ブラックDLCケースにリアルな月を組み合わせたモデル。
夜のイメージがより強調されます。



満月。
「覆い」は写真だと結構目立ちますが実際にはかなり溶け込んでいます。



ジェムセッティングとアベンチュリン、マザーオブパールを組み合わせたレディース向けのサイズ。
視認性の良い針と大きなムーンフェイズの組み合わせはどんな時でもよく見えます。



バーゼルのパーティーで拝見した月までジェムセッティングのド級ピース。
そういえば、時計部分が二針と言うのもシンプルさに貢献しています。



凄まじい。



スーパームーンからふと思い至って調べたら、良いなと思ったので紹介いたしました。
現在はストラップの他、メタルブレスレットも選べるようです。

関連 Web Site

LE RHÖNE
https://www.lerhone.com/

Noble Styling
http://noblestyling.com/