クリスティーズ香港オークション(7月13日開催)のプライベート・ヴューイングより~注目作品の紹介
By : KITAMURA(a-ls)コロナ禍で止まっていたさまざまのこと。。。
新作発表や、実機のプレゼンテーションや発表会なども、少しずつ行われるようになってきた。
そして、時計オークション・シーンもまた、徐々に動き始めているようだ。
7月13日のクリスティーズ香港オークションにむけ、先日、日本で久しぶりのプライベート・ヴューイングが開かれた。
とはいえ通常時とは異なり、厳選に厳選を重ねて選ばれた少数精鋭の逸品たちのみの"来日"。
その中でも一番印象的だったのがコレ!
パテック・フィリップが毎年のバーゼルワールドに、ピースユニークとしてブース内に展示していたことで知られる工芸モデル。
工芸技術が途切れないように、その伝統の継承と開発の意味もあって、パテック・フィリップが永続的に続けている素晴らしいチャレンジの証である。
一説によれば、これらの作品は世界各国の正規店からの申し込みを受け、当然、注文過多となるので、後日の抽選で購できるお店が決定するという、非常に狭き門を経て入手可能となるものだという。
これは2010年の作品。
プライスタグが円建てで未開封。
たぶんだが、購入されたオーナーが大事に保管していたものの、懐中なのでなかなか使う機会もなく、そのうちご高齢化なんかの理由で手放すことになったのではないか…なんていう人生ストーリーも感じさせてくれる、風雅な逸品だ。
18Kのチェーン付。
バンブー柄の意匠。
LOT.2453
エスティメイトは、700,000香港ドル〜1,400,000香港ドル(90,762米ドル-181,524米ドル)なので、約10年前の正価と比べても良心的。
とても筋目も品も良い出品という感じ。
伝統の継承ということで言えば、こちらの作品も、その趣旨は同じと言えるかもしれない
Lot.2300
グリューベル・フォルセイ、フィリップ・デュフォー、ミシェル・ブーランジェによる、「腕時計の誕生 (ガルド タン)」プロジェクトの第一作。
これがどういう意図を持つ時計なのか、話し始めるとあと数万時くらい必要となるので、自分が個人ブログの時代に書いた
過去記事のリンクを貼っておくので、興味のある方は是非!
https://alszanmai.exblog.jp/25351938/
https://alszanmai.exblog.jp/26108427/
あ、当サイトでもKIH氏が書かれています。
https://watch-media-online.com/blogs/125/
そんな、極めて希少で重要な限定18Kホワイトゴールド セミスケルトン トゥールビヨン ウォッチ。
このモデルはクリスティーズと縁が深く、ここでの高額落札が、時計の評価を決定したとも言ってよいのもあって、それなりのエスティメートがついている。
4,000,000香港ドル〜8,000,000香港ドル(米ドル518,641-米ドル1,037,283)
あと眼福だったのはパテック・フィリップ5074R・黒文字盤。
エロ渋い~!
一時期、猛烈に欲しかったことを思い出す(遠い目。。。)。
Lot.2501
エスティメイト 3,100,000香港ドル-4,700,000香港ドル
(USD 401,947-USD 609,404)
そして今回、世界的に一番の注目作がコチラだろうか!!
オークションカタログの表紙も飾ているこの作品だ。
Lot.2492
2003年製のRef.5033
なんと、チタンケースの「カテドラル・ゴング」搭載のミニッツリピーター・アニュアルカレンダー!!
7,800,000香港ドル〜24,000,000香港ドル
(USD 1,011,351~USD 3,111,851)
チタンケースというところがポイントで、すごいエスティメートになっている。
ここで音も聞けます。
https://www.christies.com/lotfinder/watches/patek-philippe-a-unique-and-highly-important-6260061-details.aspx?from=salesummery&intobjectid=6260061
開催までまだ数日あるので、興味のある方は、オンライン・カタログなどをご覧ください。
https://www.christies.com/salelanding/index.aspx?intsaleid=28647&lid=1&saletitle=
【問い合わせ】
クリスティーズ・ジャパン
https://www.christies.com/exhibitions/japan/
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