ゼニス「エルプリメロ レンジローバー」 ローンチイベント

 By : Ay&Ty Style
ゼニスが名機エルプリメロをリリースしたのは1969年のこと。
Cal.3019 PHC。世界で最初に発表された自動巻きクロノグラフムーブメントであり、いわゆる二階建てではない一体型のクロノグラフムーブメントであり、10分の1秒を正確に計測するために毎時36000回の高速振動を備えたクロノグラフムーブメント。
その後、クオーツショックの影響を受けた空白期間や、数次のマイナーチェンジを経たものの、現在もCal.400系、及びオープンダイヤルに対応して改良されたCal.4061が、高性能クロノグラフとしての確固たる地位を維持しています。

昨年9月、ゼニスは、ランドローバー/レンジローバーとの長期パートナーシップの締結を発表。
レンジローバーは、卓越したオフロード性能と高級車としての快適さを両立する車として発表されたフルタイム4WD。その発表年は1970年であったが、試作車が発表されたのはエルプリメロと同じ1969年なのだそうです。

そしてこの度、このパートナーシップを記念してゼニスが発表した、エル・プリメロ レンジローバー スペシャルエディションの日本におけるローンチイベント開催されました。

ローンチイベントは世界6都市で順に行われ、それぞれその都市にちなんだアートパフォーマンスが企画。
今回の東京でのローンチイベントでライブパフィーマンスを行なったのは、フランスを拠点に活動するMaaya Wakasugi氏。2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」を揮毫されたことでも知られる日本人の書字アーティスト。
完成したアートは、LVMHファウンデーション主催のチャリティーオークションにかけられるのだそうです。






会場ではエルプリメロの組立て実演も行われていました。
東陽町にサービスセンターがあり、アカデミーコレクションのような一部の特殊なモデル以外は日本でメンテナンス可能とのこと。







実演を担当してくれた方の腕には、緑色の革ベルトでシャツをコーディネートされた、懐かしいトリプルカレンダーが(私物)。



イベントのために来日した、ゼニス インターナショナル コマーシャルディレクター 二コラ・メダ氏



パートナーシップを締結したジャガー・ランドローバー社から、 グローバル・ライセンシング&ブランドグッズ・ディレクター リンゼイ・ウィーバー氏



会場内のスクリーンに主役が映し出されます。



ジャガー・ランドローバー・ジャパン 代表取締役社長 マグナス・ハンソン氏が加わって時計を披露
3人の腕にはもちろんその新作が。



そして、Maaya Wakasugi氏のパフォーマンス







完成したアート。レンジローバーの車体いっぱいに「鳳」の字が。



反対側には「舞」の字。



イベントでは時計に直接触れることができませんでしたが、ボックスの外からでも文字盤のディティールはよくわかります。



直径42ミリ、高さ12.75ミリの黒いケース、素材はセラミナイズドアルミニウム
文字盤は縦にブラシ加工がされたグレー
ベルトはブラックラバーでコートされたアイボリーのカーフ。
大人の男性に好まれそうなデザインですね。






ダイヤルにはZENITHのほかに「RANGE ROVER」の名も。
※ 限定モデルではありません。



大きなプレゼンテーションボックス



革ベルトの色と同じトーンの現行レンジローバー。2012年に発表されたいわゆる4代目のモデルですが、置かれていたのは2015年発表の最高級ライン、Autobiography。



Autobiographyには初めて乗りましたが、インテリアの質感が凄かったです!





時計に触れていないため、インプレッションを語れる立場にはありませんが、レンジローバーを意識したデザイン、質感はとても良く、パートナーシップによる成果を感じました。押し出しが強いデザインでもないため、レンジローバーにあまり興味のない方でも選びやすいモデルではないでしょうか。

他方で、42ミリというサイズはどうでしょうか。ワールドワイドでは標準的なサイズだとは思いますが、ゼニスのエルプリメロ・コレクションには、もともと38ミリというオリジナルサイズがあります。個人的には凝縮感のある38ミリケースならさらに琴線に触れたかもしれません。