F.P.Journe新作 モノプッシャー・クロノグラフラトラパンテ
By : Ay&Ty Styleこんにちは、Ay&Ty です!
昨年秋のOnly Watch 2017に出品されたF.P.ジュルヌのモノプッシャーのラトラパンテ(スプリットセコンド・クロノグラフ)が、CHF 1,150,000(日本円で約1億3110万円)で落札されたのは記憶に新しいところですが、F.P.ジュルヌがSIHHウィークに合わせて発表した2018年の新作、<モノプッシャー・クロノグラフラトラパンテ>は、Only Watchに出品された作品を想起させつつ、小変更が加えられ、また、価格的にも非常に魅力的なものとなりました。
私自身はジュネーヴに行っておりませんので、オフィシャルな情報に、インスタグラムに投稿された愛好家からの情報を交えて紹介します!
まずは、公式のプレスリリースからの引用です。
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F.P.ジュルヌは、ラインスポーツの直径44 mm、厚さ12mmのケースに、大型の日付表示が付いたモノプッシャー・クロノグラフラトラパンテを発表しました。また、新しいムーブメントを2つの異なる素材で開発し、ケース素材には3種類ご用意しています。PT950と18Kローズゴールドケースには18Kローズゴールド製ムーブメント、グレード5のチタニウムケースにはアルミニウム合金製ムーブメントで、チタニウム製のブレスレットは既存モデルのラインスポーツと同じですが、新たに加わったケース素材に合わせてプラチナ及びマット仕上げの18Kローズゴールド製ブレスレットも開発されました。メタルブレスレットには、それぞれのケースの素材と同じものを使用しています。ラインスポーツは現行モデル同様、ヴィンテージカーのバンパーから着想を得た緩衝ラバーをブレスレットの一つひとつのコマの先端とケースの側面に斬新な技法で装着することによって時計を衝撃から効果的に保護し、現代的でスマートなデザインをより一層際立たせています。また、ディプロイメント・バックルはどなたの手首にも合うよう可動式になっており長さを±5mm以下の範囲で調整する事ができます。このクロノグラフは、80時間のパワーリザーブを備えており、フルに巻き上げた状態から48時間経過後でもクロノグラフを作動させスプリットセコンド機能を有効に使用することが可能です。また、6時位置には5.20 X 2.80 mmの大型日付表示が付いています。また、ケースの3種類の素材に合わせ、文字盤の色が異なります :プラチナ製モデルには、ギョーシェの施されたブルーモーブ文字盤、マット仕上げのホワイトゴールド製のアップライドインデックス、シルバー製の2つのクロノグラフ積算計、マット仕上げのロジウムメッキ針が使用されています。18Kローズゴールド製モデルには、ギョーシェの施されたルテニウム加工のシルバー文字盤、マット仕上げの18Kローズゴールド製のアップライドインデックス、シルバー製の2つのクロノグラフ積算計、マット仕上げの5Nゴールドメッキ針が使用されています。チタニウム製モデルには、スレートカラーのアルミニウム合金文字盤、スーパールミノバのアップライドインデックス、刻印が施されたサファイアクリスタルの2つのクロノグラフ積算計、スーパールミノバが施された針が使用されています。ベゼルにはタキメーター表示が付いており、オンリーウォッチに出品され高い評価を得たラトラパンテを思い起こさせる立体感のある数字をセラミックの上に施しています。3つのポジションを持つラバーコーティングされたリューズポジション1で巻上げ、ポジション2で大型日付表示の調整、ポジション3で時刻合わせ2時位置のプッシュボタンで、クロノグラフのスタート・ストップ・リセット用4時位置のプッシュボタンはスプリットセコンド用この新しい手巻きキャリバー1518は、他のムーブメントと同様、F.P. ジュルヌのマニファクチュールで発明・製作され、私たちの時計師の手で一つ一つ組み立てられます。F.P.ジュルヌは、それぞれの熟練された時計師が最初から最後まで組み立ての全工程を行う独自の方法で、時計製作の伝統と職人的な技を継承しています。オンリーウォッチの為に特別に製作されたクロノグラフの開発と進化により、この新しいムーブメントには、スタート時の針のブレ防ぐ現代的なスウィング揺動ピニオンのクロノグラフクラッチを搭載しています。F.P.ジュルヌのブランド特徴である、薄さ6.80mmのムーブメントの中に大型日付表示を組み入れるのは非常に難しい開発でした。また、サファイアケースバックを通して、ブランドの特徴とも言える高度な機構を備えかつ洗練された美しいムーブメントや仕上げおよび装飾をご覧いただけます。
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プレスリリースに記載のとおり、ケース素材はPT、RG、Tiの3種類。
こちらがRG。同素材のブレスが付きますので、スポーツラインとはいえ、かなりラグジュアリーかつ重厚な印象。
ただ、他ブランドのゴールド素材のスポーツウォッチと比べると、マットな色合いで着けやすそう。
そしてTi。ムーブメントはアルミニウムです。文字盤はギョウシェがないプレーンな仕上げ。
インダイヤルがトランスパレント化されていたりと、サンティグラフスポーツを共通のディティールが与えられています。
ケースサイズは高さ44mm幅12.1mm。Only Watch作品と比べると、幅が同じであるのに対し、高さが0.6mm高くなっています。ジュルヌさんは無意味にケースを厚く作ることはしないと思いますので、ラージデイトが付加されたからかもしれませんね。
せっかくなのでムーブメントも比べてみましょう。
ラージデイトが付加されていることから明らかなように、Only Watch作品のムーブメントはCal.1517、新作はCal.1518と、異なるキャリバーナンバーが与えられていますが、違いはそれだけでありません。
4番車とクロノグラフのドライヴィングウィールを着脱させるクラッチの機構について、Only Watch作品では古典的なクラッチウィールが用いられているのに対し、新作では、より現代的なピニオンが使用されています。オフィシャルのプレスリリースによれば、スタート時のブレを防止するとのこと。これに伴い、ベースプレート、ブリッジにも変更が加えられています。
Only Watch作品が公開されてから半年を経て、現代的なムーブメント改良と意匠変更が行われたものと総括してよいでしょう。
そして、愛好家をざわつかせているのが、その価格。
日本価格は未発表ながら、本国では、チタンが SFr58,000(日本円に単純換算で約670万円)、ローズゴールドがSFr78,000(約905万円)、プラチナがSFr106,000(約1230万円)と、ラトラパンテとしては破格ともいえる設定。素材間の価格差も、ブレスレットにケースと同素材が用いられていることを考えると十分納得できるものではないでしょうか。
最後に愛好家によるInstagramの投稿を御覧ください。
こんなレアなバージョンも!
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