ヴァシュロン・コンスタンタンとスポーツウォッチの展覧会が 2021年7月5日~8月23日の期間、全国のブティックで開催

 By : KITAMURA(a-ls)


ヴァシュロン・コンスタンタンとスポーツウォッチをテーマとする展覧会が、2021年7月5日~8月23日の期間、全国のブティックで開催される。

今でこそ、スポーツ・ウォッチはマーケットの主流分野となっているが、もともとは「計測」という、実用性と精密性を兼ね備えた、どちらかといえば実験的な分野からのニーズに応えるためのものであった。260年以上の長い歴史を通じて、スイス精密機器分野でも先頭を走ってきたメゾンは、1930年以来、科学者やスポーツ選手に向けた画期的なクロノグラフを開発してきた実績をもっている。今回の展覧会は、このようにヴァシュロン・コンスタンタンが時代に先駆けて製作してきたスポーツウォッチと精密機器に焦点を当てた展覧会であるが、 もうひとつのトピックは、現代のいわゆる"ラグジュアリー・スポーツ・ウォッチの流れだろう。1977年に創業222周年を記念して製作された「222」モデルのインスピレーションが、やがて20年の時を経て、現在の「オーヴァーシーズ」コレクションの源となったことを再確認できる、いろいろな意味で興味深いエキシビションでもある!


●①18Kイエローゴールド懐中時計クロノメーター、②ステンレススティールとゴールドのパルスメーター・クロノグラフ Ref.4072、③ステンレススティールの「222」のケースとブレスレット一体型、ブラック ダイヤルに日付表示1978年




<<日程>>
ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック 新宿伊勢丹店
【日程】2021年7月5日(月)~ 7月20日(火)
【営業時間】10時〜20時(定休日なし)
【場所】伊勢丹新宿店 本館5階
東京都新宿区新宿3-14-1 Tel: 03-3352-1111(代表)
【お問い合わせ】0120-63-1755

ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック 銀座店
【日程】2021年7月23日(土)~ 8月8日(日)
【営業時間】平日13:00~19:00、土日祝12:00~19:00(定休日なし)
【場所】ヴァシュロン・コンスタンタン 銀座ブティック 2階
東京都中央区銀座 7-8-8 Tel: 03-3569-1755
【お問い合わせ】0120-63-1755
※予約制となりますので、必ず事前予約をお願いいたします。


ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック 大丸心斎橋店
【日程】2021年8月11日(水)~ 8月15日(日)
【営業時間】10時〜20時( 定休日なし)
【場所】大丸心斎橋店 本館6階
大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1 Tel: 06-6271-1231(代表)
【お問い合わせ】0120-63-1755


ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック 日本橋三越店
【日程】2021年8月18日(水)~ 8月23日(月)
【営業時間】10時〜19時( 定休日なし)
【場所】日本橋三越本店
東京都中央区日本橋室町1-4-1 Tel: 03-3241-3311 (代表)
【お問い合わせ】0120-63-1755
※今後の状況により、営業時間変更または臨時休業を実施する場合がございます

以下、ブランド公開しているプレスリリースを掲載





時計技術と複雑機構への熟達で名を馳せるヴァシュロン・コンスタンタンは、時間測定や精密機器の分野でも傑出した存在でした。この専門技術は、とりわけ自社のクロノグラフに活かされ、製品は科学者や探検家、アスリートに愛好されました。1977年にヴァシュロン・コンスタンタンは、のちにスポーツウォッチの世界で存在感を放つことになる新しい時計をもって222周年を祝いました。この流麗なラインにエレガンスが漂うモデル「222」は、「オーヴァーシーズ」コレクションにインスピレーションを与えました。日本で開催される展覧会では、その素晴らしい歴史を振り返ります。


スポーツウォッチとは、正確無比な精度が備わる機器であるのと同時に、活動的なライフスタイルで遭遇するさまざまな課題にも対応できるモデルです。ヴァシュロン・コンスタンタンは、技術的な必須条件を極めてエレガントなデザインとマッチさせて、この両面の特徴を常に時計に表現してきました。
創業当初から時計製造における最も精密な複雑機構に精通していることで知られるヴァシュロン・コンスタンタンは、科学者や探検家たちの要求に応える完璧な時計の開発では早い段階から群を抜いていました。
1850年から20世紀初頭に製作されたこれらの懐中時計は、信頼性と正確さが高い評価を得ました。精度コンクールで数々の受賞に輝いたそれらは、高精度で頑強を極める時間計測機器としてさまざまな軍から当然注目を浴びることになりました。

●① ゴールドとステンレススティールの「フィディアス」GMTワールドタイム、②ステンレススティールの自動巻きクロノグラフ「オーヴァーシーズ」、③ステンレススティールとチタンの自動巻き「オーヴァーシーズ」第2世代モデル

ヴァシュロン・コンスタンタンにとって、20世紀初頭の腕時計の出現は、クロノグラフの製造で自社の専門技術を発揮するのに好都合でした。そして、のちにクロノグラフはスポーツ関係者の間で標準的に用いられるようになります。微小な単位の時間計測が可能なクロノグラフは、スポーツと旅の比重が増すライフスタイルの中で、本来のエレガントな趣を一切失うことなく時代の要求に合わせ、何十年に渡り絶え間なく改良を重ねてきました。
それを実証するのが1950年代の「ターノグラフ Ref.6782」です。このモデルは、威信を誇る高級時計メーカーが発表した初のスポーツウォッチと広く見なされています


「222」ウォッチ
1970年代以降、クォーツムーブメントの影響のみならず、以前より大胆なデザインを熱望する顧客に応えるためにも、時計産業は根本的な変化を迫られました。束縛が解かれたこの時代は、時計づくりに常識を超える奔放なアプローチが登場します。ステンレススティールを用いたブレスレット一体型の造りで、視認性の高いダイヤルが備わる頑強な時計です。こうした時計が70年代当時のライフスタイルに応えるスポーティ シックという新しい製品分野を生み出したのです。ヴァシュロン・コンスタンタンは、222周年を迎えた1977年にこの新しいトレンドを自ら表現するモデルとして「222」を発表しました。この時計は、若きデザイナー、ヨルグ イゼックのイマジネーションから誕生しました。超薄型の自動巻きムーブメントを搭載し、画期的な「エンジン」を積む点ではクラシカルと呼べますが、スリムで頑強なケースを切り込みの入ったベゼルやブレスレットで強調したデザインは、時計づくりのあらゆるルールを打破するものでした。



ヴァシュロン・コンスタンタン初の代表的なスポーツモデルとされるこの「222」は、のちに重要なコレクションを形成する別の時計にインスピレーションをもたらしました。1996年に登場した「オーヴァーシーズ」は、ヴァシュロン・コンスタンタンのスポーツウォッチ分野への本格参入を意味するものでした。旅と発見をテーマにした「オーヴァーシーズ」は、ヴァシュロン・コ
ンスタンタンのパイオニア精神が体現されています。



展示時計の詳細(1)
ヴァシュロン・コンスタンタンが1940年代から製作してきた精密時計とスポーツモデルの伝統を描き出すために、1300点もの時計が含まれる内容豊かなヘリテージコレクションを利用しながら、特に時代やトレンドの異なるモデルを選びました。今回日本で展示されるこれらの時計は、エレガンスの要因となる卓越した技術を証明しています。


1. 18Kイエローゴールド懐中時計クロノメーター
シルバートーン ダイヤルにスモールセコンドとパワーリザーブ表示 1947年
正確で精巧な技術を併せ持つ時計の開発には、ヴァシュロン・コンスタンタンのパイオニア精神が反映されています。メゾンは、精度コンクールで数々の優秀な成績を収めながら、科学者や探検家、アスリート、天文学者などの要求に応えるために、19世紀から信頼性と精度に優れる懐中時計を提供してきました。

この1947年に作られた、スモールセコンドとパワーリザーブ表示が備わるゴールド製の懐中時計にはその専門技術が余すところなく発揮されています。


2. ステンレススティールとゴールドのパルスメーター・クロノグラフ Ref.4072
シルバートーン ダイヤルにスモールセコンドと30分積算計 1944年
20世紀初頭のムーブメントの小型化のおかげで、クロノグラフが腕に装着する計器になりました。ヴァシュロン・コンスタンタンにとってクロノグラフは高性能ムーブメントの開発を通じて熟達の技術を表現する格好の場になり、それらはスポーツや科学の関係者の間で誰もが認める高評価を獲得しました。

ヴァシュロン・コンスタンタンの賞賛を浴びるクロノグラフの中でも このRef.4072は、並外れて長く続いたモデルです。最初は1930年代にモノプッシャーのスタイルで登場したこのクロノグラフは、のちに2個のプッシャーに改まり1970年代前半まで継続しました。これはその一例となる、1944年に遡る2トーンのモデルです。


3. ステンレススティールの「222」
ケースとブレスレット一体型、ブラック ダイヤルに日付表示 1978年
ヴァシュロン・コンスタンタンは、1977年に222周年を記念するために「222」を発表しました。ステンレススティールで、ケース一体型ブレスレットが備わるこのモデルは、エッジが際立つ輪郭や入念に計算されたディテール、ケースの隅に配されたマルタ十字のモチーフが特徴です。

超薄型の自動巻きムーブメント、キャリバー1121で駆動し、その無駄のないエレガントなラインを創作したのは、若きデザイナー、ヨルグ イゼックでした。1985年までにこのオリジナルの37㎜の通称「ジャンボ」を含む各種のサイズが作られた「222」は、ヴァシュロン・コンスタンタンでは初となるアイコニックなスポーツウォッチと見なされるようになりました。


展示時計の詳細(2)
1. ゴールドとステンレススティールの「フィディアス」GMTワールドタイム
ホワイト ダイヤル、センターセコンド、ダイヤモンドのインデックス 1995年
1985年まで「222」を製造した後、ヴァシュロン・コンスタンタンは1989年に、ディノ モドーロのデザインによる「フィディアス」によって、スポーティエレガンスの分野への復帰を決断しました。
80年代当時のスタイルが非常に良く映し出されたこの時計は、カーブを描く2トーンのブレスレットがケースと一体になり、その外観はスポーティというよりは、どちらかというとエレガントです。しかしながら、「フィディアス」コレクションは、さまざまな複雑機構を組み込めるように考えて作られており、このモデルのように回転ベゼルに世界のさまざまなタイムゾーンを表す都市名を刻んだワールドタイム機能の例もそうです。まさに航空機による空の旅が一般の人々に広まった時代と完全に同調した時計です。

2. ステンレススティールの自動巻きクロノグラフ「オーヴァーシーズ」
シルバートーン ダイヤル、クロノグラフの30分積算計および12時間積算計、スモールセコンド、日付表示 1999年
同じくディノ モドーロのデザインによる「オーヴァーシーズ」は、「222」の後継を担う直系のモデルです。その点では「オーヴァーシーズ」が発表された1996年は、ヴァシュロン・コンスタンタンにとって、スポーティでエレガントな時計の分野で存在感を主張することになる転換点の年でした。すなわち、まったく新しいコレクションとしてスタートした。この時計が瞬く間に成功を収めたという意味でもこの年が何より重要だったことを示しています。旅という概念に触発された「オーヴァーシーズ」は、まず自動巻きムーブメントを搭載するオートマティックモデルが3サイズで発表され、これに続いてさまざまなバリエーションモデルが登場しました。ひと目でスポーツ、エレガンス、クラシシズムが見て取れるこのステンレススティールのクロノグラフもそのひとつです。

3. ステンレススティールとチタンの自動巻き「オーヴァーシーズ」第2世代モデル
アンスラサイト ダイヤルにセンターセコンドと日付表示 2010年
最初の「オーヴァーシーズ」の成功はその長い歴史によって裏付けられていますが、その第2世代が導入されたのは2004年になってからでした。これを機に、一段とスポーティで大胆な時計へと進化させるためにデザインに注目すべき変更が加えられました。

特に目立つのは、ヴァシュロン・コンスタンタンを象徴するマルタ十字から想を得たリンクが連なるブレスレットです。また、新しい「オーヴァーシーズ」は、サイズも2000年代のスタンダードに合わせ、クロノグラフとここに取り上げたステンレススティールとチタンによるこの2010年のシンプルなモデルのいずれも直径42㎜のケースが採用されました。




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Vacheron Constantin
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