Patek Philippe 2017新作~実機レポート①

 By : KITAMURA(a-ls)


速報でもお伝えしたが、ミニッツ・リピーターの名機5078の、昨年までの現行カタログ機種がすべてディスコンとなり、新たに投入された5078G。


ローマンインデックスを特徴としてきた過去のフェイスとはもはや"別人格"。それはまるで、年前に惜しまれつつカタログから去った3939を彷彿とさせる美しい佇まいだ。


純白のエナメルではなく、クリーム・エナメルという淡いダイヤルの持つ風合いは、どちらかと言えば陶器に近くて、非常に温かみを感じさせてくれる。
焼成にも手間がかかりそうで、もしかしたらこのリファレンスも5078Rくらいの“短命”リファレンスとなりいそうな予感もするが、どうだろうか。


そして38mm径の5078から2mmのサイズアップを遂げ、40mmで発表された5178G。


見た目ではその違いは解かりにくいが、ゴングを鳴らせば、一目瞭然ならぬ"一聴瞭然”だろう。
教会の鐘の音を思わせる様な、響くということに重きを置くカセドラルゴングの真価が、この2mmのケースサイズの差を思い知らせてくれるに違いない。




そして、もう一つの鳴り物、5316Pの登場!

5016を継いだ5216に、早くも投入された後継機。
重厚にして艶やかな黒エナメルを持つこのモデルは、完成度も素晴らしいが、撮影の困難度も高い(泣)。



しかし、5396から5496、もしくは5130から5230への移行など、後継機が出るたびに、その作りや仕上げのクオリティーが飛躍的に進化を遂げていくのが最近のパテックフィリップの素晴らしい傾向だが、それはスゴイと呼ぶよりも、もはや揺るぎのない横綱相撲のようなブランドとしての力であり、機械が工芸へと昇華する圧倒的な存在感・価値観が、このモデルからも強く香り立つのを感じた。






次の(あくまで個人的な)注目はコレ!


プラチナケースは極点からの視座、しかもプラチナブレス。
YG、WG、PGときて、これが打ち止めなのか? もっと続けて欲しいシリーズだが、クロワゾネも新作ごとに凄味を増している気がする。





一旦、休憩(笑)。
次はカレンダー系をレポートする予定。