ヴァシュロン・コンスタンタンからの「パトリモニー」新作2モデル~ミニマリスティックな現代性の追求
From : VACHERON CONSTANTIN (ヴァシュロン・コンスタンタン )「パトリモニー・マニュアルワインディング」、「パトリモニー・ムーンフェイズ&レトログラード・デイト」~ミニマリストな現代性を追求する20年
2004年に誕生した「パトリモニー」がエレガンスとスタイルを追求した20年を祝います。パトリモニーは、1950年代の風潮とこの時代にヴァシュロン・コンスタンタンが製作した時計のクラシシズムの真髄を継承しています。今回、新たに採用されたサンバースト仕上げのアンティークシルバーダイヤル、これまでにない新しいストラップカラー、カスタマイズ可能なケースバックなど、手巻き式モデルの39mmケースの3モデルを通して、時計におけるミニマリズムを讃えます。
1950年代の時計から着想を得た、緩やかな曲線と緊張感のある直線の的確な均衡を体現する「パトリモニー」コレクションは、20年にわたり無駄のないデザインと本質の追求を讃えてきました。新たなケース径、ダイヤルとストラップの色を備えた3つの新作が加わり、このコレクションは時代の流れを汲み取りながら現代性を追求し続けます。
ホワイトまたはピンクゴールド製の2つの手巻き式モデルは、小さくなった39mmのケース径、アンティークシルバーの色合いのダイヤル、お好みでエングレービングによるカスタマイズが可能なフルケースバックに、新色のアジュールブルー、オリーブグリーンのストラップが備わります。
ムーンフェイズ&レトログラード・デイト表示付きのホワイトゴールド製新作モデルには、アンティークシルバーダイヤル、オリーブグリーンのアリゲーターレザーストラップが備わります。
妥協のない確固としたミニマリズム
一見すると何も変わらないと思われる控えめなエレガンスは、究極にエレガントで、時を超越すると同時に実に現代的でもあります。しかしながら、2004年の発表時から「パトリモニー・マニュアルワインディング」は確実に進化を遂げています。まず、2つの手巻き式新作モデルのケース径はすべての手首にフィットするため理想的なサイズとなりました。従来40mmまで好まれた直径は、ピンクまたはホワイトゴールド製ケースでクラシックなサイズの39mmを採用しました。
コレクションのシグネチャーであるドーム状にカーブしたダイヤルは、表面にサンバースト仕上げが施され、新色のアンティークシルバーカラーを採用し調和のとれた審美性を備えています。このレトロな色合いは、細い針、インデックスのピンクゴールド、そして「パトリモニー」コレクションを特徴づける48個の研磨仕上げの18Kゴールド製の“パール”状のミニッツトラックと美しいコントラストを描いています。
このスタイルの進化に加え、アリゲーターレザーストラップはアジュールブルーとオリーブグリーンの独創的な色合いで提案され、「パトリモニー」コレクションに新鮮なタッチを添え控えめな個性を際立たせます。その上、ゴールド製のフルケースバックには、お好みで文字やデザインをエングレービングし、カスタマイズすることが可能です。
控えめなスタイルは選ばれましたが、高い精度は必要不可欠なものです。ケースの中で鼓動するヴァシュロン・コンスタンタン自社開発製造の手巻きキャリバー1440は、厚さわずか2.6mmで、約42時間のパワーリザーブを備えます。
メゾンのスタイルと技術における偉大な伝統を受け継ぐこの新作「パトリモニー・ムーンフェイズ&レトログラード・デイト」は、直径42.5mmのホワイトゴールド製ケースの中の新色アンティークシルバーを採用したサンバースト仕上げダイヤルが、インデックスと針のピンクゴールドと繊細なコントラストを映し、タイムレスで控えめな美しさを表現しています。
アクセントを添えたバイカラーの新作は、自社製自動巻きキャリバー2460 R31Lが2つの複雑機構の機能を保証します。ひとつ目は、6時位置の窓で表示されるムーンフェイズで、月の実際の29日12時間45分の周期に正確に一致した目盛りを備えます。
このムーンフェイズ表示は、122年に1回のみ調整が必要になります。2つ目は、針によるレトログラード・デイト表示で、ダイヤル上部に配されるこの表示はヴァシュロン・コンスタンタンの技術とスタイルにおけるシグネチャーです。
メゾンの象徴であるマルタ十字を模って、オープンワークが施され、22Kゴールド製ローターを搭載したこの自社製キャリバーは、サファイヤクリスタルのシースルーバックを通して堪能することができます。
エレガントで無駄がなく、美しい調和を描く「パトリモニー・ムーンフェイズ&レトログラード・デイト」は、新色のオリーブグリーンのアリゲーターレザーストラップが組み合わされ、今までにない色合いのタッチを添え新鮮なスタイルを提案します。
1950年代から息づく現代性
「パトリモニー」は、ファッションや流行に左右されることなく、世代を超えて愛されるコレクションのひとつです。生来のタイムレスな特質により、1950年代の現代性を汲み取りながら、それぞれの時代を反映するタイムピースを製作してきました。
1950年代は、創造性、再生、楽観的風潮に溢れた10年間であり、ファッションでは革命が起こり、デザインの分野では曲線と直線を巧妙に使い分け、建築様式は主にシンプルな形状を採用していました。ヴァシュロン・コンスタンタンは、緩やかに丸みを帯びたきわめて繊細な作品で、この時代のエネルギーに寄り添いました。
この年代の最も傑出した3つの超薄型の作品に数えられ、メゾンが創業200周年を記念して1955年に発表したタイムピースには、当時世界最薄と名を馳せた厚さわずか1.64mmの伝説的キャリバー1003が搭載されていました。その2年後、ヴァシュロン・コンスタンタンは「パトリモニー」コレクションから着想を得たリファレンス6179を発表しました。徹底的に無駄を省いたこのタイムピースは、スリムなベゼルで縁どられたラウンドケース、細長いインデックスとパール状のミニッツトラックで際立った緩やかなドーム状のダイヤルにより、クラシシズムの真髄を時計で体現しています。メゾンを象徴する最も美しいミニマリストのスタイルの一つである「パトリモニー」コレクションに、考え抜かれたデザインで新たな解釈が加えられました。
エレガンスを究める20年
控えめさは、ヴァシュロン・コンスタンタンが完璧に熟達しているスタイルです。
最初のモデルが2004年に発表された「パトリモニー・マニュアルワインディング」は、創造力を掻き立てる1957年のタイムピースに忠実で、このコレクションのアイデンティティをしっかりと守りながら、数々の複雑機構を搭載してきました。
20年にわたりパーペチュアルカレンダー、レトログラード表示、ミニット・リピーター、超薄型キャリバー、ハイコンプリケーションなどが組み合わされても、「パトリモニー」の確固とした控えめさは一切変わりません。
幾何学から芸術性へ
ヴァシュロン・コンスタンタンのタイムピースは、部品が集まった単なる結集体としての価値を超えています。手書きのデッサン、幾何学的なデザイン画、そしてこれらを技術的に発展させ、形状、色、感触からなるひとつの世界が生まれます。巧妙な機構の複雑構造はデザインと融合し、緻密なディテールにより優美さが吹き込まれ、職人の巧みな技で感情を掻き立てます。
メゾンが製造するタイムピースは、形状と数学の研究に基づきながらも、職人の才能を最大限に表現し、その魂のこもったエレガンスを感じ取ることができます。「トラディショナル」のクラシシズム、「パトリモニー」のミニマリズム、「エジェリー」の気品さ、「オーヴァーシーズ」スポーティでシックな精神は、2024年のメゾンのテーマに沿って表現された芸術性という錬金術を見事に表現しています。
スタイル&ヘリテージディレクター、クリスチャン・セルモニへのインタビュー
――「パトリモニー」のミニマリストなエレガンスは、実質的に時計の薄さと関係していると思います。ヴァシュロン・コンスタンタンのこの分野における正当性をお話ください。
『薄さの追求は確かに、メゾンが何代にもわたって大切にしている表現の領域です。メゾンのアーカイブには、19世紀初めの書簡には明確に«montres plates(薄い時計)»を指した表記が残されています。20世紀の間に、数多くのタイムピースがこの分野において際立った存在となり、薄さの追求はメゾンの象徴となりました。最も顕著な例として、厚さわずか0.94mmの手巻きムーブメントを搭載した、1931年の懐中時計を挙げることができるでしょう。「パトリモニー」コレクションは、1950年代のきわめてエレガントな超薄型時計からまっすぐに着想を得ています。1955年の創業200周年記念時計に搭載するために開発されたキャリバー1003も、同じ方向を目指していました。これらの例でお分かりのように、「パトリモニー」コレクションは、永遠の現代性の中で、究極のミニマリズムをタイムピースに表現するというアプローチなのです。』
――「パトリモニー」のようなミニマリストな時計を進化させるのは、なぜそれほど難しいのでしょうか?
『「パトリモニー」のデザインは一見すると非常にシンプルに見えるのですが、確かにその個性を守りながら、変化を加えるのは結構難しいのです。「パトリモニー」は当初から、クラシック時計の真髄として認められ、男女問わずに愛されてきました。この理由から2004年の発表以来、非常に微細な進化をさせる方針がとられました。それはまず、機構の選択から見て取れます。例えば、2006年の「パトリモニー・レトログラード・デイ/デイト」、2011年の「パトリモニー・パーペチュアルカレンダー」、2013年の「パトリモニー・エクストラフラット・ミニットリピーター」、2017年の「パトリモニー・ムーンフェイズ&レトログラード」などです。デザインの進化は、直径の微調整などによっても行われます。まさしくそれが今年の提案で、小さくなったケース径の「パトリモニー・マニュアルワインディング」を、新色のダイヤル、新たな色合いのストラップ、カスタマイズの可能性と組み合わせています。タイムレスであると同時に、その時代と強い繋がりをもっていることは、「パトリモニー」の強みのひとつです。』
【技術データ】
パトリモニー・ムーンフェイズ&レトログラード・デイト
リファレンス・ナンバー:4010U/000G-H070
キャリバー・ナンバー:2460 R31L(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造)
ジュネーブ・シール:取得
駆動方式:機械式自動巻き
ムーブメント・サイズ:直径27.2mm(11½ ʼʼʼ) × 厚さ5.4mm
パワーリザーブ:約40時間
振動数:4HZ (毎時2万8800回振動)
部品数:275
石数:27
表示:時・分
機能:レトログラード・デイト、精密ムーンフェイズ(月相と月齢)
ケース:18Kホワイトゴールド、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
ケース・サイズ:直径42.5mm × 厚さ9.7mm
防水機能:3気圧(約30m)
文字盤:アンティークシルバー
・サンバーストサテン仕上げ
・周縁部より微妙に隆起したドーム型
・18K(5N)ピンクゴールドの «パール» 状ミニッツトラック
・18K(5N)ピンクゴールドのアプライド・インデックスと時分針
ストラップ:オリーブグリーンのミシシッピアリゲーターレザー、カーフスキンレザーによるライナー
・同系色のステッチ
・ラージスクエア・スケール
バックル:18Kホワイトゴールド製ピンバックル、ポリッシュ仕上げの半マルタ十字
価格:予価7,084,000円 (税込み)
発売時期: 2024年08月予定
パトリモニー・マニュアルワインディング
リファレンス・ナンバ:1410U/000G-H017 (WG)/1410U/000R-H018 (PG)
キャリバー・ナンバー:1440(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造)
駆動方式:機械式手巻き
ジュネーブ・シール:取得
ムーブメント・サイズ:直径22.1mm(9½ ʼʼʼ) × 厚さ2.6mm
部品数:116
石数:19
パワーリザーブ:約42時間
振動数:4HZ (毎時2万8800回振動)
表示:時・分
ケース:18Kホワイトゴールド/18K(5N)ピンクゴールド、フルケースバック
防水機能:3気圧(約30m)
ケース・サイズ:直径39mm × 厚さ7.7mm
文字盤:アンティークシルバー、サンバーストサテン仕上げ
・周縁部より微妙に隆起したドーム型
・18K(5N)ピンクゴールドの «パール» 状ミニッツトラック
・18K(5N)ピンクゴールドのアプライド・インデックスと時分針
ストラップ:オリーブグリーン/アジュールブルーのミシシッピアリゲーターレザー
・カーフスキンレザーによるライナー
・同系色のステッチ
・ラージスクエア・スケール
バックル:18Kホワイトゴールド/18K(5N)ピンクゴールド製ピンバックル
ポリッシュ仕上げの半マルタ十字
価格:予価3,608,000円 (税込み)
発売時期: 2024年08月予定
【お問い合わせ】
Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)
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実機画像
[ヴァシュロン コンスタンタン]
1755年に創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、270年近く一度も途切れることなく時計製造を続ける世界最古のマニュファクチュールであり、卓越した時計製造と洗練されたスタイルを何世代にもわたり熟練の職人により継承し、輝かしい遺産を守り続けてきました。メゾンが製造する時計は、控えめで気品豊かなスタイルに高級時計の素晴らしい価値が体現され、その一つ一つに、最高峰の職人技と極めて高度な仕上げを施し、ヴァシュロン・コンスタンタンならではの技法や美意識が表現されています。ヴァシュロン・コンスタンタンは、そのコレクションを通じて、比類ない伝統と革新の精神を実現しています。「メティエ・ダール」、「パトリモニー」、」「トラディショナル」、「オーヴァーシーズ」、「フィフティーシックス」、「ヒストリーク」、「エジェリー」はメゾンを代表するコレクションです。さらにメゾンでは、時計に精通した時計愛好家のために「レ・コレクショナー」のヴィンテージウォッチや、レ・キャビノティエ」部門を通じてユニークピースを提案する貴重な機会を提供しています。
#VacheronConstantin #OneOfNotMany
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