Patek Philippe 2017 実機レポート③ ~Rare Handcrafts timepieces collection
By : KITAMURA(a-ls)毎年のバーゼルワールドで発表されてはいるものの、多くが一点モノや限定モノのためカタログには載らず、一説によれば、世界中のディーラーの入札を集計して抽選、つまりとてつもない倍率から選ばれた幸運な正規店へデリバリーされるという、手作業による工芸レアピース。
パテック・フィリップ・ブースの内部に展示されるそれらは、ブース壁面を飾る新作群とはまた違った華やかさと彩りとを持って、訪れるゲストを迎えてくれる。
たとえば(上と下の画像のような)、クロワゾネに金彩とエナメル・グラデーションなど、高度な技術を凝縮した工芸ダイヤルのシリーズもあれば・・・、
ポルトガルの伝統的な装飾タイル手法である”アズレージョ”をモチーフとしたミニアチュール・エナメル文字盤もある。
こうした世界各国の工芸手法とパテック・フィリップ・ウォッチとの”マリアージュ”をモチーフにした、もはやアートの域に近い作品がテーマごとに並び、そのひとつひとつが溜息の出る出来栄えなのである。
しかも、ほぼ限定なので、実機を見るのはこれが最初で最後家と思うと、非常な感慨が。。。。。
腕時計に合わせたテーマや技法で作られたドームクロックや懐中時計も多種ある。
もちろん、クリスタル・ドーム・クロックの逸品も。
また、新たな試みを活かした作品として、フランケ・エナメルによる新デザインのテーブル・クロックが目を引いた。
フランケとは、ローズ・エンジンと呼ばれる専用の回転旋盤や手作業によって、幾何学模様を彫り込んだ装飾で、時計業界でもアワーサークルや自動巻きのローターなどにも使用される伝統的な工法だが、その地板にエナメル釉をかけて発色させギョウシェとして仕上げたものと思われる。機能をフォローするための外装というバウハウスの原理に基づいた意欲的な作品。
過去、これらの画像がメディアに出てくるのは会期後半か、バーゼル終了後のことが多かったのだが、昨年に引き続き開幕段階でオフィシャル動画が公表されている。
https://www.patek.com/en/communication/news/baselworld-2017
こうしたことからも、ブランドとしても、この工芸分野にかなり力を入れていることがわかる。
その他、こんな展示も!
今年の新作であるレディースカラトラバ4899/900G-001 - White Gold の文字盤が、彩色ではなく、本当にピンク色の肌を持つ白蝶貝から切り出したことを示す展示。よく見ると針までエングレーヴされている!!
おおお~。。。。5990/1400G-001
ケースに102個、リューズに12個、ブレスに474個、インデックスもダイヤで、総計45.2カラット!!
バゲット・カット、ブリリアント・カット、そしてエメラルドなど、宝石がふんだんに使われたレディース・アクアノートなども、展示されていた。
さて、この実機シリーズもいよいよ最終コーナ。
今しばらく、お付き合いください。
問合せ先
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
〒101-0047 東京都千代田区内神田3-6-2 アーバンネット神田ビル19F
TEL: 03-3255-8109
https://www.patek.com/jp/
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