グルーベル・フォルセイ 銀座ブティック「トゥールビヨン フェア」速報レポート~9月21日まで開催

 By : CC Fan

WMOでも開催をお伝えしたグルーベル・フォルセイ 銀座ブティック「トゥールビヨン フェア」
、なかなか見ることができないトゥールビヨン作品が3本も拝見できる、という事で早速伺いました。



展示されている第1の発明、ダブルトゥールビヨン30°を搭載したアートピースイストリーク。

グルーベル・フォルセイの名前を有名にした出来事の一つ、ハリーウィンストンと独立時計師のコラボレーション作品OPUSの6作目、OPUS6にオマージュを捧げた作品です。
リュウズ同軸のプッシャーによって「シャッター」が作動、ディスク表示の分針を隠し控えめな時針のみの表示にすることができ、また時分表示よりもダブルトゥールビヨンとパワーリザーブインジケーターをより大きくするというユニークさを備えています。



こちらは最新の第8の発明、トゥールビヨン カルダンを搭載したトゥールビヨンカルダン。
グルーベル・フォルセイが追求する腕時計のためのトゥールビヨンの方法論、傾斜により6姿勢の姿勢差を小さくするというアプローチの現在の到達点です。
大型のインハウステンワを搭載し、姿勢を効率的に散らす歳差運動(すりこぎ運動)を実現するカルダンジョイントを備えたトゥールビヨンはメインの文字盤と同じ大きさで「主役」として君臨します。

そして最後は高速回転と傾斜によるトゥールビヨン24セコンドを搭載したトゥールビヨン24セコンドアーキテクチャ…は、なんとフェア初日のオープンと同時に「ご成約」に至ったとのこと。



なので、展示は2つの固定テンワを備えたダブルバランシエール コンヴェクスが。
今回、トゥールビヨンの2本についてはじっくりと拝見させていただくことができました。



ダブルトゥールビヨン30°とトゥールビヨンカルダンは考え方は「傾斜をつけて姿勢差キャンセル機能が効かなくなる姿勢を無くす」で基本的におおむね同じですが、構造は大きく異なっており、実現方法の違いが感じられて興味深いです。



アートピースイストリークを改めて。

最初に発表された時アリゲーターストラップでしたが、アニマルレザーからの脱却により、ラバーストラップと組み合わされています。
ケースはチタンで44mm径ながら非常に軽量です。

ART PIECEと書いてある部分が「シャッター」で、リュウズ同軸のプッシャーによって開閉、ディスクの分表示が現れます。
時間は赤のマーカーを文字盤と同じ高さのリングが回すミステリークロックのような仕組みにより、一見しただけではどうやって動いているか分からないかもしれません。



同様にダブルトゥールビヨン30°を駆動する歯車も巧妙に隠され、一見しただけではトゥールビヨンはどこにも繋がらず、独立して浮いているように見えます。
よく見ると「ここに繋がってるな」というのは分かるのですが、時分針が配置されている階層とトゥールビヨンとスモールセコンドが配置されている階層に大きな段差を設けていることによる視覚的な効果により、トゥールビヨン周辺はケース内の空間を使い切っているように感じてしまいます。
これによりトゥールビヨンが浮いているという印象がより強まります。

ユニークなパワーリザーブインジケーターは24時間ごとの数字が大きく表示され、残りパワーリザーブを表示します。



トゥールビヨン カルダン。
こちらは「植物由来」のストラップを使用しているそうです。
こちらもケースはチタンで、個人的にはイストリークと共に是非とも「日常使い」してほしいと思う作品です。



トゥールビヨンを駆動する輪列を支持するブリッジはX型に抜かれ、トゥールビヨン カルダンの動きは両面から堪能することができます。



この繊細な動きは是非実機で…



流石に拡大しすぎな気もしますが、香箱と表示輪列、すごいレイアウトですね…



フェアは21日(土)まで、この機会に是非お出かけください。


【フェア概要】
グルーベル・フォルセイ ブティック 銀座 「トゥールビヨン フェア」
<会期>:2024年9月19日(木)~21日(土)
<会場>:グルーベル・フォルセイ ブティック 銀座
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座4-3-10
TEL.:03-3538-5401
営業時間:10時30分〜19時30分
※火曜日定休(祝日を除く)


【お問い合わせ】
グルーベル・フォルセイ ブティック 銀座 
03-3538-5401




[グルーベル・フォルセイ]

2004年の創業以来、絶えず卓越性を探求し、高級時計製造のピラミッドの頂点で活動するグルーベル・フォルセイは、一線を画したクオリティで名高いタイムピースを設計・製造しています。ラ・ショー=ド=フォン(スイス)に位置するマニュファクチュールのアトリエは、傑出したノウハウ、並外れた革新力、そして卓越した希少な職人技を結集しています。グルーベル・フォルセイは《アート オブ インベンション》を自らの羅針盤として、創業以来、高級時計の世界を根本から覆す8つの重要な発明を想像して特許を取得してきました。グルーベル・フォルセイのタイムピースはすべて、発明と革新、ハンドメイドと手作業による装飾、性能と信頼性、構造とデザイン、希少性と特別性という5つの原則を満たしています。一切の妥協を許さないブランドは、わずか数年で、テクニカルで現代的な高級時計業界において代表的な地位を確立しています。創業20周年を迎えたグルーベル・フォルセイは完全な独立性を有しており、根本的な変革に着手して、創意に満ちたアトリエから正真正銘のウォッチブランドへと進化を遂げています。


[YOSHIDA]

1920年に東京・渋谷区幡ヶ谷で創業したYOSHIDA(ヨシダ)は、パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなど世界最⾼峰の時計・宝飾品を扱う正規販売店です。現在では、創業地である東京から大阪・名古屋へと店舗を展開。各ブランドとのパートナーシップから生まれたYOSHIDA限定モデルをはじめ、稀少なコレクションの数々を取り揃えております。また、食の分野においても東京にてレストラン「松阪牛 よし田」「鮨 東京 よし田」を展開し、お客様お一人おひとりへのさらなるおもてなしを追求しております。2020年に創業100周年を迎え、次なる100年に向け、YOSHIDAはこれからも進化し続けます。