ローマン・ゴティエ氏 来日エキシビション、神戸・カミネ 旧居留地店レポート

 From : Romain Gauthier (ローマン ゴティエ )
※ローマン・ゴティエ氏が来日してのイベント、 
WATCH MEDIA ONLINEがサポートする東京イベントはいよいよ明日(27日)の開催です(15時~18時・出入り自由)が、それに先立って行われた神戸・カミネさんでのイベントの模様が、ゲストブロガーのharuさんより届きましたので、早速掲載します!
◆11月27日の「
ローマン・ゴティエ エキシビション for  WATCH MEDIA ONLINE」まだ若干名お招きできますので、ご興味をお持ちの方はこの記事末をご覧下さい。




ローマン・ゴティエ(Romain Gauthier)神戸イベントレポート


はじめまして haru と申します、今回御縁がありレポートを書かせていただきます、宜しくお願いします。
 
11月25日(土)スイス マニュファクチュールの至宝 ローマン・ゴティエ氏が来日し直接カスタムオーダーできる特別な1日
 「ローマン・ゴティエと時計愛好家の会 in カミネ」のレポートをお送りします。

元町店2階は普段リシャールミルのプライベートサロンですが、この日はローマン・ゴティエ 一色に塗り替えられていました。 階段を上がってまず目に飛び込んでくるのは、専用の什器に陳列されたローマン・ゴティエの時計と正面に置かれた大きなパネル、そしてゴティエ氏とスタッフが笑顔でお出迎えしてくれました。


展示は時計だけではなく、愛飲しているスイスの特別な赤ワイン、ドメーヌ・アンリ・クルション (輸入元 杉山商事株式会社)
  


ワインに合うおつまみです。
これを頂きながら ゴティエ 氏から直接話が聞けるイベントでした。
私個人としては3度目の再会です!
硬い握手と記念撮影の後(当然3度目)、ワインを頂きながら話しを聞かせてもらいました。


 
ゴティエ氏が横に座り時計とタブレットで丁重な説明、それを通訳の方がわかりやすく訳してくれるので納得いく話が聞く事が出来ました。
では今回見せていただいた時計の紹介です。 まず「プレステージ HMS ブラックチタニウム」。



ケースがどのメーカーにもないオリジナルの仕上げ。


写真ではわかりにくいですが、まずケースのサイド部分にサンドブラストを施し、その後ADLC 加工し、セラミック(詳しくは教えて貰えませんでしたが)で磨いたもの。チタンの素材と相まって肌触りが良く、温かみのある感触! 
指紋が付いても汚れない独特の質感が醸し出されていました。

次は、ローマン・ゴティエの代表作であり、2013年の GPHG ジュネーブグランプリを受賞している傑作、「ロジカルワン カミネ オリジナルモデル」。


チェーンフュジーを動力としたロジカルワン。この仕組みは、バイク・車なども好きなゴティエ氏が、昔からの伝統技術だけではなくそれらから受けたインスピレーションを再構築しチェーンフュジェを現代に復刻させたと説明。

チェーンを選んだ理由としては香箱から放たれる力を一定にするため、ただし長すぎるとスペースを取るし、パワーも一定にならないため、チェーンを短くし摩擦も少なくした。また、耐久性・信頼・美的感覚・歯車の噛み合わせ等からチェーンにルビーを採用、裏面のパワーリザーブのインジケーターの香箱部分が分かれているのもロジカルワンの特徴などなど、ゴティエ氏は熱く語ってくれます♪



なお、事前のオーダーによって、歯車の素材(時計裏側・上部に見える輪列部分)も自分好みの仕様にできます!  これは青文字盤、何時見ても素晴らしく綺麗!(写真よりもう少し深い色合い)。
溜息がでるほど美しい・・・。

続いて、ファースト・コレクションの「プレステージHM」。


裏蓋側のリューズ、摩擦抵抗パワーロスがなく力の方向を変えずに済む、また装着感(手首に竜頭が当たらない)を考え設計したと話してくれました。 まだまだありましたがテーブルの上でゆっくりと見たのは以上の時計でした。
他に、「プレステージHMS」もありました。




インサイト マイクロローターはありませんでしたが、ゴティエ氏がそのプロトタイプを身につけていました。


手にとって見せていただくと… 0/10 の刻印! 39.5mm サイズ、感じがいいです! この後もゴティエ氏は色々な質問に答えてくれました。
皆さんが気になる、フィリップ・デュフォーの事について質問すると、
「時計製作に入る前からの関係の話」、「その後少し間を置き、製作した時計を見せ彼に認めてもらった後の話」、「現在の父と子のような師弟関係の話」、「また時計仲間となり飲み友達でもある話」、最後に彼の事を“今、一番良く知っている間柄だよ”と語り、『彼はワイン当然も飲むけれど、夜はパイプを咥えてウイスキーを飲んでいるょ』と笑いながら話していました。
また、来日してからのスケジュールや食事の話。自身が大好きなウイスキーの話等々、やっぱり彼は、お茶目な一面があります。
ゴティエ氏との話はこれぐらいにしておきます。
次にローマン・ゴティエの工房の凄いところがあります!  それを少し紹介してみたいと思います。


これは クロノス 71号 (P146からの4頁特集) で、クロノス編集長の広田氏が取材された記事ですが、なぁなぁな・なんと…この時計、カミネさんの顧客がオーダーされた特注品なのです!
工房やゴティエ氏の思いの凄さは一度記事を読んで下さい、ローマン・ゴティエがより理解できます!

私の驚きは、ローマ数字の黒エナメル文字盤 と 針 が特注出来る事!

こんな細かいオーダーを受けてくれる事が凄い!
針もオーナーの希望で先端を内側に曲げたワンオフ!
当然磨きも仕上がりも最高レベル!
ローマン・ゴティエは部品製造をきっかけに独立時計師となっているため部品製造は超一流、歯車の仕上げ・材質交換等もオーダー出切るフットワークの軽さ、公表はされていないが少し前に発表された 某社の超コンプリの心臓部を製作したのもここローマン・ゴティエとか。やはり時計業界を支えるローマン・ゴティエは凄い!


最後に、正面パネルに設置された写真。 時計を触っている時計師について教えてくれました。(眼鏡の彼)。
昔からの時計好きならお分かりと思いますが、

ブランパンが1991年に完成した「1735」。
機械式時計の6つの基本機能を直径 30mm 厚さ 11mmに納めたグランドコンプリケーションの製作に携わった彼が、今はゴティエ氏の所で、ローマン・ゴティエの時計製作にかかわっているのです。

あれこれと貴重な話しを聞きながら、ゴティエ氏からの話を聞き、また物凄く美味しいワインを飲みながら…最高の午後を過ごし、お店を後にしました。
1日限りのイベントでしたが日本好きのゴティエ氏、以前カミネさんで商品を扱いだした頃は一人で東京から新幹線に乗って納品に来てくださっていたそうです。 そんなゴティエ氏なので、また近いうちにお会いできる事を信じています。

最後にスタッフ関係各位の皆様、ありがとうございました。 尚、私の記憶でまとめたものですので間違い等あるかもしれませんが時計ファンの独り言と思い聞き流してください。 最後までお読みくださりありがとうございました。

【問合せ】カミネ 旧居留地店
Tel.078-325-0088 Open.10:30~19:30


haruさん、素晴らしいレポートをありがとうございました! この神戸に引き続きまして、東京では11月27日にイベントが開催されます!
詳しくは以下をご覧ください!!



ローマン・ゴティエ氏が来日しての「エキシビション for  WATCH MEDIA ONLINE」、
東京ではいよいよ明日(27日)の開催です(15時~18時・出入り自由)。
まだ若干名お招きできます。

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