ヴァシュロン・コンスタンタン 「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン・パ ーペチュアルカレンダー プラネタリア」~この世界に1本のみの究極

 From : VACHERON CONSTANTIN (ヴァシュロン・コンスタンタン )




レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン・パ ーペチュアルカレンダー プラネタリア


4年の歳月を経て誕生した新しいグランド・コンプリケーション・ムーブメント、キャリバー1991。レトログラード・ジャンピング・パーペチュアルカレンダー、2軸トゥールビヨン、24時間およびデイ/ナイト表示用にデザインされた両半球を表現する立体的な地球のモチーフを備える 「レ・キャビノティエ」からのユニークピース。


高度な技術を要するユニークピースの「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー プラネタリア」は、洗練され複雑機構が特徴的なデザインで、新しい自社ムーブメント、キャリバー1991を搭載するこの時計は、天文コンプリケーションでも特に優れた高精度ムーンフェイズを併せ持つパーペチュアルカレンダーによって天文機能を称えます。
ダイヤル右端で円弧に沿って日付を表示するレトログラード式の日付をはじめ、デイ/ナイトを表示する地球の両半球のモチーフ、さらに両半球を縁取るリングで曜日や12カ月を表示する仕組みなどを特徴とするこの時計はまた、2軸トゥールビヨンが規則正しい動きを司っています。Watches &Wonders 2021で発表されるこの新しいモデルは、メゾンが掲げる「Classic with a Twist(伝統的でありながら遊び心がある)」と題した2021年のテーマの一翼を担い、伝統を称え、大胆で予想をはるかに上回る時計を発表するメゾンの一貫した姿勢は、ヴァシュロン・コンスタンタンの創作エネルギーを浮き彫りにします。




新しいグランド・コンプリケーション・ムーブメント、キャリバー1991
745個の部品から成る、桁外れに複雑な機械式の手巻きムーブメント、キャリバー1991は、4年の開発期間を経て完成しました。このムーブメントは、2軸トゥールビヨンで規則正しく時を刻み、地球の両半球を象った2つのモチーフを回転させます。西暦2100年までいっさいの調整を必要とせずにカレンダーを「読み取る」ことができる天文コンプリケーションとして特に優れたパーペチュアルカレンダーに革新的な表現をもたらしました。



もう一つの特徴は、パーペチュアルカレンダーの曜日、日付、12カ月の表示にレトログラードの仕組みが用いられている点です。日付は、滑らかな直線的動きをするようにボールベアリングにマウントされ、時間と分を表示するダイヤルの右側に設けられた円弧に沿って移動します。



インデックスを配した時刻表示のダイヤルの中心部は、天文のテーマに即してムーンフェイズ表示にあてられています。月の相は、2つの地球モチーフが完全なシンメトリーを成して回る北半球と南半球のそれぞれの旋回に呼応して変化し、122年毎に1日の補正を必要とする極めて高精度な仕組みです。



パーペチュアルカレンダー機能の閏年表示は、5時位置の窓で示されます。12時位置の曜日と6時位置の12カ月は、それぞれのリングにパレット状に配置され、反復運動を行うジャンピング レトログラード方式で表示されます。そしてこれら2つの中心で、北半球と南半球を表現する2つの地球が24時間目盛りを記した丸い枠の中で互いに逆方向に回転します。
地球を覆うドーム型サファイアクリスタルは、デイ/ナイト表示のために影の部分が設けられ、明るい部分は、太陽に見立てたアーミラリ・トゥールビヨンが放つ光が地球の表面を照らすようにアレンジされています。

ドーム型でレトログラード式の日付表示までをすっぽり覆うサファイアクリスタルを0.35㎜という極めて薄く作るのは、非常に精巧な技術を要します。また、リュウズに格納されたプッシャーは、2つの地球のワールドタイム表示を同時に調整することができます。



最適なバランスと美しさを常に追求しているムーブメント設計において、球形のひげゼンマイを装備する2軸のアーミラリ・トゥールビヨンを鑑賞するための十分なスペースを確保しながら、レトログラード式の曜日と12カ月表示をどのように設計するのか、さらなる挑戦がありました。


歴史的なマスターウォッチメーカーへの賛辞
キャリバー1991の複雑な機構は、アーミラリ・トゥールビヨンにおける技術的な挑戦と同時に、その目を見張る眺めに完全に凝縮されています。60時間のパワーリザーブを有するこのムーブメントのトゥールビヨン機構は、世界で最も複雑な時計の「リファレンス57260」の開発に際して行われた研究の成果が生かされています。



トゥールビヨンは、時計の左側に置かれ、バブルのように膨らんだサファイアクリスタルに覆われています。球形を成して絶えず動き続けるトゥールビヨンは「アーミラリ」と名づけられています。この名称は、フランスの時計師アンティード・ジャンヴィエに由来します。彼は18世紀末にアーミラリで知られる回転式の天球儀を発明し、これは彼の最高傑作とみなされました。



この時計の機構のもう一つの技術的な特徴は、テンプに取り付けられたシリンダー状の球形ひげゼンマイです。1814年にジャック・フレデリック・ウーリエによって発明された、この外端曲線を欠く異形のひげゼンマイは、トゥールビヨンのひげゼンマイに完璧な同心円の伸縮をもたらし、等時性を向上させる効果があります。



毎時1万8000回(2.5 Hz)の振動数に合わせ、このひげゼンマイが備わるテンプに動力のインパルスを伝えるために、ヴァシュロン・コンスタンタンはシリコン製の脱進機とダイヤモンドの爪石をセットしたレバーを開発しました。注油を必要とせず、摩擦も抑えるこれらの素材によって機構の精度が一段と増します。



オート・オルロジュリーの仕上げ
ユニークピースを美しく飾る仕上げの一つ一つが、この独創的で天文学的な時間のオーケストラを引き立てています。微細なグレイン仕上げのダイヤルの中でゆっくり回転する2つの地球のモチーフは、チタンにガルバニック処理を施して作られ、重さはわずか0.12グラムです。地球を取り巻く24時間の目盛りはサーキュラー サテン仕上げを施した上に数字を転写しています。




さらに、曜日と12カ月、日付の文字や数字は、サファイアクリスタルの真下に印字されています。時刻表示のダイヤルに配されているのは、ゴールドにポリッシュ仕上げを施したアプライドのローマ数字です。これらオート・オルロジュリーの仕上げを美しく囲む直径46㎜のケースは、18Kピンクゴールドから作られ、アリゲーターレザーストラップが組み合わされています。




「天空の時間」 

レ・キャビノティエ部門は、ヴァシュロン・コンスタンタンが大切にするテーマに関連したユニークピースを毎年発表してきました。2021年は天空の時間を意味する「 Le Temps Céleste(天空の時間)」。このテーマに沿って、時間計測の起源が天体観測にあることを時計で示します。
文明の夜明けから、人間は日や季節の周期をはじめ、夜空に展開する星座、月の満ち欠けや日食などに神秘的なものを感じ、それらに魅了されてきました。宇宙の神秘の解明に熱心に取り組んだ最初の人間が発見したのは、神話の世界の伝承と詩が入り混じるコスモゴニー(宇宙進化発達論)でした。非常に早い段階で科学精神を発揮した最初の人間は、自然のリズムを解読して、それを予測可能なパターンに適合させようとしました。



そうした計算に基づき、文字の出現とともに最初のカレンダーが誕生しました。その後、バビロニア人の60進法によって時間が角度を分割する物理的単位になりました。伝統的な時計製造は、厳密な科学的アプローチを直接受け継いでおり、現代の時計にそれが反映されています。カレンダーや天空図、ムーンフェイズ、潮汐、四季、さらには常用時や太陽時、恒星時とそれらの差分などの表示はすべてそうです。とはいえ、ヴァシュロン・コンスタンタンは、ギヨシェ彫りや象徴的なモチーフの彫金、星のように輝く宝石のセッティングといった繊細な職人技を通じて、こうした精巧な天文観測機器に天体にもとより備わる神秘的な魅力を付与しようと考えました。「レ・キャビノティエ」のこの新しいモデルは、天文時計の比類ない専門技術を語るだけでなく、ポエトリー オブ タイム、すなわち、時の詩的表現にも力を注いだのです。



ヴァシュロン・コンスタンタンと天文時計

天文時計は、ヴァシュロン・コンスタンタンの中で長く豊かな伝統を育んできました。
保存資料をひも解くと、1884年に最初のパーペチュアルカレンダーが発表され、イエローゴールドでダブルフェイスのこの時計は現在メゾンのプライベート コレクションの一部となっています。この時計は、世紀の変わり目から独自の世界を築くことになるメカニズムの壮大な「叙事詩」の幕開けを告げるものでした。1900年にヴァシュロン・コンスタンタンは、しばしば天文機能をともなう複雑時計の組み立てに特化した専用の工房を設けました。ここに複雑時計やさらに高度な複雑時計の注文が殺到しました。するとパーペチュアルカレンダーに他の技術的な妙技が組み合わされるようになり、ミニット リピーターやスプリットセコンド クロノグラフ、パーペチュアルカレンダー、月相と月齢表示を盛り込んで機能を充実させた1905年の懐中時計のようなモデルが作られました。
1929年にエジプト王ファルーク1世のために製作された懐中時計は、パーペチュアルカレンダー、クロノグラフ、グランドおよびプチ ソヌリ、ミニット リピーターなど各種の機能が盛り込まれ、この黄金時代を象徴しています。複雑時計の卓越した専門技術は、のちに腕時計にも用いられ、「トゥール・ド・リル」ではそれらが力強く表現されました。メゾンの250周年を記念して2005年に製作されたこの時計には、天文機能を含む16種類のコンプリケーションが搭載され、その中の天空図は、ヴァシュロン・コンスタンタンを特徴づけるものとなりました。57種類のコンプリケーションが備わる「リファレンス 57260」にも天空図が含まれ、恒星時やユダヤ暦も特徴的です。
ヴァシュロン・コンスタンタンは2017年に、常用時、太陽時、恒星時を表示し、恒星時が星座の移動と同調するキャリバー3600で再び革新を成し遂げました。


レ・キャビノティエ:ユニークピースの創作
「レ・キャビノティエ」は、ヴァシュロン・コンスタンタンでは、グランド コンプリケーションやユニークピースのパーソナライズを専らとする部門に位置づけられます。この伝統は18世紀にまで遡り、当時のマスターウォッチメーカーは、ジュネーブの建物の最上階に設けられ自然光が降り注ぐアトリエ「キャビネット」と名付けられた工房で働き、「キャビノティエ」と呼ばれていました。啓蒙主義の新思想に通じ、熟達の職人の手によって、天文学や精密機械工学、芸術などから着想を得た比類ない時計が誕生しました。ジュネーブの偉大な時計づくりの伝統を築くことになったこの専門技術は、1755年の創業以来ヴァシュロン・コンスタンタンに脈々と受け継がれているのです。



CLASSIC WITH A TWIST 
ヴァシュロン・コンスタンタンは、過去の記憶を呼び覚ましながら、常に時代と密接に結びついた時計を創作してきました。何世紀にも渡り時計師やさまざまな職人、デザイナーたちがエレガンスを表す常套句として用いてきた「Classic with a Twist」は、歴史遺産や予想外のものを開拓する大胆な挑戦を賞賛した言葉です。高度な時計技術と洗練された美意識が交差するヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、時代を超えて揺るぎない魅力を放っています。タイムレスなるものは、伝統的な時計製作の規範に従うだけでは達成できるわけではなく、それぞれの時計の細部まで大胆なタッチで彩られていなくてはなりません。
表示スタイル、オフセット表示、全部品のそれぞれに即した面取り、手作業による仕上げ、複雑機構はこの高度な専門技術の一部に過ぎません。成果はそれぞれの分野で極めて個人色の強いものになって表れますが、その表現には、テクニックとスタイルが伝統の踏襲と型破りという、両極の絶妙な調和に集約されるのです。




【技術データ】
レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー プラネタリア
リファレンス・ナンバー9820C/000R-B707

[概 要]
回転する地球のモチーフをダイヤルに組み込んだ「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダープラネタリア」は、複雑を極める天文コンプリケーションとデザインを特徴とする時計に精通するヴァシュロン・コンスタンタンの技術を証明しています。このユニークピースには、開発に4年を費やした新しい手巻きムーブメント、キャリバー1991が搭載され、日付、曜日、12カ月をレトログラード方式で表示する完全に独創的なパーペチュアルカレンダーが採用されています。また、北半球と南半球をそれぞれ表現する立体的な地球のモチーフという非常に珍しい機構も備え、チタンで作られた2つの地球は24時間で1周しながらデイ/ナイトを示します。ムーブメントの規則正しい動きについても特別な専門技への関連づけに基礎を置き、アルミニウム製のキャリッジが60秒で1回転する2軸のアーミラリ・トゥールビヨンにそれが表現されています。このモデルは、18Kピンクゴールドから作られた直径46㎜のケースにダークブラウンのアリゲーターレザーストラップが組み合わされています。

ジュネーブ・シール :取得
キャリバー :1991(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造)
駆動方式  :機械式手巻き
ムーブメント・サイズ : 直径35MM×厚さ11.2MM
パワーリザーブ   : 約60時間
振動数  :2.5HZ (毎時1万8000回振動)
部品数  :745
石数  :94

表示  :時、分。2軸アーミラリ・トゥールビヨン。パーペチュアルカレンダー。レトログラード式の日付、曜日、12か月。
北半球と南半球のムーンフェイズ。北半球と南半球のデイ/ナイトおよび24時間
ケース  :18K(5N)ピンクゴールド
ケース・サイズ : 直径46MM×厚さ20.2MM
文字盤  :18Kゴールド、シルバートーンダイヤル。18K(5N)ピンクゴールド製の針
ストラップ  :ダークブラウンのミシシッピ アリゲーターレザー。アリゲーターレザーのライナー。手縫いサドルステッチ、ラージ・スクエア・スケール
クラスプ :18K(5N)ピンクゴールド製のクラスプ
付属ボックス :レ・キャビノティエ・モデル 
ユニークピース  :時計裏面に《Les Cabinotiers》、《Pièce Unique》、《AC》の文字を刻印






【お問い合わせ】
Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)




[ヴァシュロン・コンスタンタン]
1755年に創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、265年以上にわたり一度も時計づくりを中断したことがない、時計製造の分野で世界最古のマニュファクチュールです。何世代にも渡る名工たちによって培われた時計づくりの卓越した技術と洗練されたスタイルを途切れなく代々継承し、そこに根差す輝かしい遺産を守り続けてきました。メゾンが創作する時計は、控えめで気品豊かなスタイルに高級時計の素晴らしい価値が体現されています。その一つ一つに、最高峰の職人技と仕上げを維持しながら、ヴァシュロン・コンスタンタンならではの技法や美意識が表現されています。ヴァシュロン・コンスタンタンを代表するコレクション「パトリモニー」や「トラディショナル」、「メティエ・ダール」、「オーヴァーシーズ」、「フィフティーシックス」、「ヒストリーク」、そして「エジェリー」などでは、つねに比類ない伝統と革新の精神が一体になっています。さらにメゾンでは、時計に精通した顧客の方々の難しい要望に応え、“レ・キャビノティエ”部門を通じて特注によるユニークピースの提案も行っています。
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