ヴァシュロン・コンスタンタン、キャリバー2755 TMRCCの高度技術に芸術性を加えたユニークピース「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート 獅子座ジュエリー」を発表~W&W2021新作

 From : VACHERON CONSTANTIN (ヴァシュロン・コンスタンタン )






キャリバー2755 TMRCCの絶妙な技術に、高い芸術性を加えたユニークピース「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート 獅子座ジュエリー」


トゥールビヨン、ミニット・リピーター、回転天空図という3つの主要な複雑機構をキャリバー2755 TMRCCに統合。さらにブリリアントカット ダイヤモンで星をあしらった獅子座を手作業のギヨシェ彫りで描写し、18Kホワイトゴールドのケースには、ケースサイドとラグ、ベゼル、リュウズに100個のバゲットカット サファイアをセットするなど、技術的な挑戦と熟達の職人技を組み合わせて獅子座を強調したユニークピース。





マニュファクチュールの職人、ジェムセッター、ギヨシェ彫りの専門家は、この並外れて複雑な時計を、創意あふれる独創的なスタイルで獅子座を象った星座モチ ーフで飾りました。Watches & Wonders 2021で発表されるこの新しいモデルは、メゾンが掲げる「Classic with a Twist(伝統的でありながら遊び心がある)」と題した2021年のテーマの一翼を担い、伝統を称え、大胆で予想をはるかに上回る時計を発表するメゾンの一貫した姿勢は、ヴァシュロン・コンスタンタンの創作エネルギーを浮き彫りにします。



初期の天体観察者は、星の配置を動物の形になぞらえて認識するようになりました。レオ=獅子もこれに含まれます。ヴァシュロン・コンスタンタンの職人は、このキャビノティエのユニークピースに備わる天文コンプリケーションを引き立てるにあたり、獅子座からアイディアを得ました。ギヨシェ彫りとダイヤモンドで獅子座を描いたダイヤルは、この高貴な動物が威厳をもって存在感を放ち、バゲットカット サファイアで装飾したケースがダイヤルを囲みます。
この芸術的で職人的な獅子座の解釈が、トゥールビヨン機構、メゾンのリピーター・ウォッチの偉大な伝統に根ざすミニット・リピーター、そして移動する夜空を描いた天空図の3つが組み込まれたキャリバー2755 TMRCCの絶妙な技術に高い芸術性を加えています。
この時計は、18Kホワイトゴールドで作られた直径45㎜、厚さ15.1㎜のケースに気品があふれ、ダークブルーのアリゲーターレザーストラップと宝石をセットしたゴールド製のクラスプが組み合わされています。




メティエ・ダールに焦点を当てる
「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート 獅子座ジュエリー」の複雑さは、すでにトゥールビヨンが存在することで強調されていますが、さらにそれを強調するのが、時計の裏面に配された、移動するスカイチャート(天空図)です。これらの星座の眺めは、ギヨシェ彫りを施したオパーリンのダークブルーダイヤルを飾る獅子のモチーフの発想をもたらし、ダイヤル自も、100個のバゲットカット サファイアで装飾したケースサイドとラグ、ベゼル、リュウズの輝きによって引き立てられています。



ダイヤルには獅子座が効果的に演出されています。ヴァシュロン・コンスタンタンで作られた、手作業によるギヨシェ彫りのまさに傑作である獅子のシルエットは、それぞれのモチーフを持つ三角形で構成されています。



熟練の職人による芸術的なタッチをもって操作される手動のギヨシェ彫り機は、一般的に円や幾何学状の装飾エレメントを刻むように設計されているため、直線的な彫刻が印象的な奥行き効果をもたらす多角形の組み合わせによって獅子のモチーフを描く難しさは容易に理解できます。



星座を構成する星はブリリアントカット ダイヤモンドで表現され、黄褐色の毛皮に包まれた偉大な獅子を飾り立てます。


傑出したムーブメント、キャリバー2755 TMRCC
「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート 獅子座ジュエリー」の413個の部品から成るキャリバー2755TMRCCは、技術、天文、音響の分野に渡る複雑機構が組み合わされています。



手巻きで58時間のパワーリザーブが備わるこのムーブメントは、1分間で1回転するトゥールビヨンを搭載し、スモールセコンドを併せ持ちます。






19世紀の幕開けに発明されたトゥールビヨンは、脱進機とひげゼンマイ付きのテンプを回転式のキャリッジに格納した装置で、地球の重力が調速機の等時性に及ぼす影響を補正して精度を高めるために考案されました。この時計のトゥールビヨンは、1880年以来ヴァシュロン・コンスタンタンの象徴として用いられてきたマルタ十字を象った独特のキャリッジによって一目で見分けられ、手作業による面取りとポリッシュ仕上げに36時間を費やして繊細に仕上げられたブリッジも特徴的です。



時計の裏面は、奥行き感を演出するために凹面のダイヤルをセットして、その中心部に天空図が置かれています。そこに描かれた目を見張るような銀河や星座は、実際の時刻に望遠鏡で見ているようなリアルな眺めをもたらします。この天空図は、正確を期すために、1恒星日で1回転します。天空の恒星を基準にし、地球が360度自転するのに必要な時間は、恒星時でちょうど23時間56分04秒になります。



地球は自転しながら太陽の周りを公転するため、設定した恒星に対して地球が出発点に戻る時間は、通常のカレンダーでの1日よりも約4分短くなるのです。この恒星時は、10分間隔で区切られた24時間目盛りで反時計回りに読み取れます。

これに対して、現在の日付は、正確な目盛りが備わる回転ディスクに表示されます。恒星時の表示は、サファイアクリスタルの下で移動する天空図を正確に調整するのに不可欠です。またファイアクリスタルのディスクには、オフセンターの楕円があり、時計が示す時刻に北半球で見られる星座の正確な位置がわかるようになっています。



またこの時計には、任意の操作によって時刻を時、15分、と分単位のチャイムを鳴らすミニット・リピーターが搭載されています。ケース側面に設けられたスライドピースで操作するこの極めて複雑なストライク機構を新たに作るために、ヴァシュロン・コンスタンタンの技術者と時計師は、2005年の「トゥール・ド・リル」で開発された機構の中で特に求心式フライング・ストライク・ガバナーを参考にしました。完全に無音のこのガバナーは、ハンマーがリング状の2本のゴングを叩く際に、時、15分、分のそれぞれの音がはっきりとした調和のとれた音になるように、連続音の間隔を完璧に調整することを可能にしています。






【技術データ】
レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート 獅子座ジュエリー
リファレンス・ナンバー  :9737C/000G-005C

[概要]
「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート獅子座ジュエリー」にはトゥールビヨン、メゾンのリピーター・ウォッチの偉大な伝統に根ざすミニット・リピーター、そして回転する天空図の3つが組み合わされています。この技術的挑戦に匹敵するのが、メティエ・ダールで表現されたポエトリー・オブ・タイム(時の詩的表現)。それを形づくるのは、45㎜の18Kホワイトゴールドのケースと、ケースのラグやベゼル、リュウズにセットされた100個のバゲットカットサファイアです。サファイアとトーンを合わせたオパーリンのブルーダイヤルには、獅子座を象った象徴的なモチーフが配されています。ヴァシュロン・コンスタンタンの工房で生み出された、手作業によるギヨシェ彫りの傑作である獅子のシルエットは、多くの幾何学模様で構成され、黄褐色の毛皮に包まれた偉大な獅子は、ブリリアントカット ダイヤモンドによって引き立てられています。
ジュネーブ・シール :取得  
キャリバー  :2755 TMRCC(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造)
駆動方式  :機械式手巻き
ムーブメント・サイズ :直径33.9MM×厚さ9 .4 MM    
パワーリザーブ :約58時間 
振動数 :2.5HZ (毎時1万8000回振動)     
部品数 :413     
石数 :38      
表示 :時、分。トゥールビヨンのキャリッジによるスモールセコンドの秒。トゥールビヨン。ミニット・リピーター。スカイチャート(天空図)。
      
ケース :18Kホワイトゴールド。ベゼルにバゲットカット サファイア60個(約3.8CT)。ケースサイドにバゲットカット サファイア24個(約1.9CT)。ラグにバゲットカット サファイア16個(約0.3CT)                                  
ケース・サイズ :直径45MM×厚さ15.1MM   
文字盤(表と裏)  :18Kホワイトゴールド、オパーリンのダークブルーダイヤル。手作業のギヨシェ彫りによる獅子座のモチーフ。アワーマーカーに9個のブリリアントカット ダイヤモンド(約0.03CT)、18Kホワイトゴールド製の針

ストラップ :ダークブルーのミシシッピ アリゲーターレザー。アリゲーターレザーのライナー。手縫いサドルステッチ、ラージ・スクエア・スケール     
クラスプ :18Kホワイトゴールド製クラスプ。バゲットカット サファイア16個(約1CT)。18Kホワイトゴールド製フォールディングクラスプ。バゲットカット サファイア16個(約1.1CT)。    
付属ボックス :レ・キャビノティエ・モデル  
時計裏面に《LES CABINOTIERS》《PIÈCE UNIQUE》、《AC》、の文字を刻印






【お問い合わせ】
Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)



[天空の時間] 
レ・キャビノティエ部門は、ヴァシュロン・コンスタンタンが大切にするテーマに関連したユニークピースを毎年発表してきました。2021年は天空の時間を意味する「Le Temps Céleste(天空の時間)」。このテーマに沿って、時間計測の起源が天体観測にあることを時計で示します。文明の夜明けから、人間は日々や季節の周期をはじめ、夜空に展開する星座、月のさまざまな相、日食や月食などに神秘的なものを感じ、それらに魅了されてきました。宇宙の神秘の解明に熱心に取り組んだ最初の人間が発見したのは、神話の世界の伝承と詩が入り混じるコスモゴニー(宇宙進化発達論)でした。非常に早い段階で科学精神を発揮した最初の人間は、自然のリズムを解読して、それを予測可能なパターンに適合させようとしました。
そうした計算に基づき、文字の出現とともに最初のカレンダーが誕生しました。その後、バビロニア人の60進法によって時間が角度を分割する物理的単位になりました。伝統的な時計製造は、厳密な科学的アプローチを直接受け継いでおり、現代の時計にそれが反映されています。カレンダーや天空図、ムーンフェイズ、潮汐、四季、さらには常用時や太陽時、恒星時とそれらの差分などの表示はすべてそうです。とはいえ、ヴァシュロン・コンスタンタンは、ギヨシェ彫りや象徴的なモチーフの彫金、星のように輝く宝石のセッティングといった繊細な職人技を通じて、こうした精巧な天文観測機器に天体にもとより備わる神秘的な魅力を付与しようと考えました。「レ・キャビノティエ」のこの新しいモデルは、天文時計の比類ない専門技術を語るだけでなく、ポエトリー・オブ・タイム、すなわち、時の詩的表現にも力を注いだのです。


[ヴァシュロン・コンスタンタンと天文時計]
天文時計は、ヴァシュロン・コンスタンタンの中で長く豊かな伝統を育んできました。保存資料をひも解くと、1884年に最初のパーペチュアルカレンダーが発見できます。イエローゴールドでダブルフェイスのこの時計は現在メゾンのプライベート・コレクションの一部を成しています。この時計は、世紀の変わり目から独自の世界を築くことになるメカニズムの壮大な「叙事詩」の幕開けを告げるものでした。1900年にヴァシュロン・コンスタンタンは、しばしば天文機能をともなう複雑時計の組み立てに特化した専用の工房を設けました。ここに複雑時計やさらに高度な複雑時計の注文が殺到しました。するとパーペチュアルカレンダーに他の技術的な妙技が組み合わされるようになり、ミニット・リピーターやスプリットセコンド・クロノグラフ、パーペチュアルカレンダー、月相と月齢表示を盛り込んで機能を充実させた1905年の懐中時計のようなモデルが作られました。
エジプト王のファルーク1世のために作られ、1929年に出荷された懐中時計は、パーペチュアルカレンダー、クロノグラフ、グランドおよびプチ・ソヌリ、ミニット・リピーターなど各種の機能が盛り込まれ、その黄金時代の典型となっています。複雑時計の卓越した専門技術は、のちに腕時計にも用いられ、「トゥール・ド・リル」ではそれらが力強く表現されました。メゾンの250周年を記念して2005年に製作されたこの時計には、天文機能を含む16種類のコンプリケーションが搭載され、その中の天空図は、ヴァシュロン・コンスタンタンのスペシャリティになりました。57種類のコンプリケーションが備わる「リファレンス 57260」にも天空図が含まれ、恒星時やユダヤ暦も特色でした。ヴァシュロン・コンスタンタンは2017年に、常用時、太陽時、恒星時を表示し、恒星時が星座の移動と同調するキャリバー3600で再び革新を成し遂げました。


[レ・キャビノティエ:ユニークピースの創作]
「レ・キャビノティエ」は、ヴァシュロン・コンスタンタンでは、グランド・コンプリケーションやユニークピースのパーソナライズを専らとする部門に位置づけられます。この伝統は18世紀にまで遡ります。当時のマスターウォッチメーカーは、ジュネーブの建物の最上階に設けられた光あふれる場所、すなわち「キャビネット」と名付けられた工房で働き、「キャビノティエ」と呼ばれていました。啓蒙主義の新思想に通じ、熟達のアルティザンであった彼らの手の中で、天文学や精密機械工学、芸術などから想を得た比類ない時計が誕生しました。ジュネーブの偉大な時計づくりの伝統を築くことになったこの専門技術は、1755年の創業以来ヴァシュロン・コンスタンタンに脈々と受け継がれてきました。

[CLASSIC WITH A TWIST] 
ヴァシュロン・コンスタンタンは、過去の記憶を呼び覚ましながら、常に時代と密接に結びついた時計を創作してきました。何世紀にも渡り時計師やさまざまな職人、デザイナーたちがエレガンスを表す常套句として用いてきた「Classic with a Twist」は、歴史遺産や予想外のものを開拓する大胆な挑戦を賞賛した言葉です。高度な時計技術と洗練された美意識が交差するヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、時代を超えて揺るぎない魅力を放っています。タイムレスなるものは、伝統的な時計製作の規範に従うだけでは達成できるわけではなく、それぞれの時計の細部まで大胆なタッチで彩られていなくてはなりません。
表示スタイル、オフセット表示、全部品のそれぞれに即した面取り、手作業による仕上げ、複雑機構はこの高度な専門技術の一部に過ぎません。成果はそれぞれの分野で極めて個人色の強いものになって表れますが、その表現には、テクニックとスタイルが伝統の踏襲と型破りという、両極の絶妙な調和に集約されるのです。 ヴァシュロン・コンスタンタンは、過去の記憶を呼び覚ましながら、常に時代と密接に結びついた時計を創作してきました。何世紀にも渡り時計師やさまざまな職人、デザイナーたちがエレガンスを表す常套句として用いてきた「Classic with a Twist」は、歴史遺産や予想外のものを開拓する大胆な挑戦を賞賛した言葉です。高度な時計技術と洗練された美意識が交差するヴァシュロン・コンスタンタンの時計
は、時代を超えて揺るぎない魅力を放っています。タイムレスなるものは、伝統的な時計製作の規範に従うだけでは達成できるわけではなく、それぞれの時計の細部まで大胆なタッチで彩られていなくてはなりません。表示スタイル、オフセット表示、全部品のそれぞれに即した面取り、手作業による仕上げ、複雑機構はこの高度な専門技術の一部に過ぎません。成果はそれぞれの分野で極めて個人色の強いものになって表れますが、その表現には、テクニックとスタイルが伝統の踏襲と型破りという、両極の絶妙な調和に集約されるのです。