ヴァシュロン・コンスタンタンのW&W2021新作 メティエ・ダール 「レ・グランヴォヤージュ」~ポルトガルの海洋探検の3偉人に捧げる3種類の各10本限定モデル

 From : VACHERON CONSTANTIN (ヴァシュロン・コンスタンタン )





メティエ・ダール「レ・グランヴォヤージュ」~才能あふれる熟達の職人が世界と歴史に新たな窓を開く



ポルトガル海洋博物館(リスボン、マリニャ博物館)に複製が所蔵される1519年に作成されたミラーアトラスの地図からインスピレーションを得たグラン・フー エナメルによるミニチュア エナメルの傑作。自社ムーブメント、キャリバー1120 ATによる時間と分のオフセンター表示は、メゾンの芸術的な技術を表現するための十分なスペースを確保。ポルトガルの海洋探検家バルトロメウ・ディアス、ヴァスコ・ダ・ガマ、ペドロ・アルヴァレス・カブラルに捧げる3種類の各10本限定モデル。


未知の世界の発見へと乗り出した時代を彷彿させる時計。それは、はるかな地平の発見を目指して勇敢に大海原を渡った15世紀の偉大な探検者たちの航海をたどる時計です。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、3種類の各10本限定モデル「メティエ・ダールレ・グランヴォヤージュ」によって、バルトロメウ・ディアス、ヴァスコ・ダ・ガマ、ペドロ・アルヴァレス・カブラルの冒険精神を称えます。



グラン・フーエナメルで作られたそれぞれのダイヤルには、1519年に作成されたミラーアトラスの一部が描かれ、3種類のモデルはいずれもミニチュア化と専門技術の傑作です。



そして、時計を動かすのは自社ムーブメントのキャリバー1120 AT。Watches & Wonders 2021で発表される今回の新しいモデルは、メゾンが掲げる「Classic with a Twist(伝統的でありながら遊び心がある)」と題した2021年のテーマの一翼を担い、伝統を称え、大胆で予想をはるかに上回る時計を発表するメゾンの一貫した姿勢は、ヴァシュロン・コンスタンタンの創作エネルギーを浮き彫りにします。





旅の精神や探検、芸術と文化の発見は、ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史全体には欠かせません。マニュファクチュールの起源に根ざしたこの歴史は、フランソワ・コンスタンタンが新しい市場を開拓するために世界中を旅し、可能な限りメゾンの旗を高く広く掲げていた時代にまで遡ります。この姿勢は、今なおヴァシュロン・コンスタンタンの哲学に浸透し、15世紀ポルトガルの探検家たちを記念して発表する今回の時計でも、時を超えた新しい旅を通じて冒険精神を象徴的に称えています。



ヴァシュロン・コンスタンタンは、2004年と2008年に発表した2つのシリーズの完結編となる3作目の「メティエ・ダールレ・グランヴォヤージュ」で、世界史で最も活気に満ちた一つの時代の冒険へと踏み出しました。マゼラン、鄭和、クリストファー・コロンブス、マルコ・ポーロに捧げられたモデルは、コレクターの間で大成功を収めました。



バルトロメウ・ディアス、ヴァスコ・ダ・ガマ、ペドロ・アルヴァレス・カブラルに捧げる今回のモデルは、才能あふれる熟達の職人の技が冴える並外れたミニチュアエナメルの作品によって探検者たちを称えます。これらはエナメル職人の気品あふれるタッチや目を見張る創造性を証明し、グラン・フーエナメルに精通する彼らの技がまたもや「メティエ・ダール」コレクションの幅を広げます。職人の類まれな技能が見る者のイマジネーションをかきたて、旅への誘いに拍車をかけます。


忍耐と細心の注意が表現された見事なミニチュア・グラン・フー・エナメル
リズボンのポルトガル海洋博物館に複製画が保存されている1519年に作成されたミラーアトラスの地図をもとにして考案された各ダイヤルには、3人の探検家がそれぞれ向かった世界と航路の一部が描かれています。ヴァシュロン・コンスタンタンは、美しい微妙な色合いや極めて繊細なモチーフを再現するのにエナメル技法を採用しました。



その結果、グラン・フーエナメルによる3つのダイヤルに実を結びました。これは、まる1カ月の作業や摂氏800度から900度で11回もの炉焼きを要する忍耐と正確な技から生まれた傑作です。エナメルを焼成する各段階で鍵を握るのは火で焼く時間の加減です。数秒長くても数週間分の作業が台無しになりかねず、火の扱いに細心の注意を払うことがいかに重要であるかを証明しています。



エナメル技法は数少ない専門技術で、職人の動作の一つ一つに経験と鋭敏な感覚の巧みな融合が見て取れます。ガラス質と金属酸化物で構成されるエナメルは、最初は小さな色の塊を成しており、職人がまず取りかかるのは、これを砕いて微粒子のパウダーにすることです。それから絵画と同じように、エナメルのパウダーをモチーフの実体を作り出すのに用い、それを何度も続けて施します。



エナメル職人は驚くほど精巧で微細なタッチでモチーフを描き出すことができます。ダイヤルを背景色でコーティングした後に、ダイヤルを彩るモチーフに取り組み、まず大陸の輪郭から始めます。ここでは輪郭が金粉で強調されています。



エレガントなダイヤルの作品に含まれる船や動植物、風配図といった装飾的な要素は、繊細なミニチュアエナメル技法を駆使して作られ、数多くのディテールや微妙な諧調の陰影の再現にも同じ技法が活用され、これらはエナメル職人による度重なるテストを経て得られます。色を足す度に火で焼く必要があるのは、エナメルならではの有名な輝きや深い色味を実現するため鉱物のエナメルを熱で溶融しなくてはならないからです。




サテライト方式の時刻表示が備わるキャリバー1120 AT
エナメル職人が専門技術を発揮する場を確保するために、「メティエ・ダール レ・グランヴォヤージュ」を駆動するムーブメントとして、自社キャリバーの1120 ATを採用。このムーブメントの特長は、なにより5.45mmという薄さです。これによって、ピンクゴールドで作られた直径41mmのケース全体の厚さも11.68mmに抑えることができ、その薄さが腕に装着した際にエレガントな表情をもたらします。



キャリバー1120 ATは、唯一無二の構造や、着用者が時の移ろいを目にする時刻表示のスタイルなど、機構面にも際立った特長があります。上部ダイヤルの背後に隠れたアワーホイールは、3本のアームのそれぞれに4つの数字が備わり、ヴァシュロン・コンスタンタンのシンボルマークのマルタ十字を模したカムによって回転します。この独創的なサテライトモジュールにより、時間数字は120度に展開する60分目盛りに沿ってダイヤルの上から下に向かって移動します。ダイヤルを移動するこの時間数字はまた、従来の分針に代わり、分表示の役割を担います。



透明なケースバックからは、方位図のモチーフで装飾した22Kピンクゴールド製のローターをはじめ、ムーブメントに施された装飾仕上げを目にすることができ、凝らされた技術をすべて堪能できます。




メティエ・ダール「レ・グランヴォヤージュ」
バルトロメウ・ディアス

もし彼の船員たちがアフリカ南端を過ぎてから航海を続けることを諦めさせなかったら、おそらくバルトロメウ・ディアス(1450-1500年)は、初めてインドに到達した人物になっていたでしょう。このポルトガル人探検家は、1488年に喜望峰を発見し、後の探検への道を切り開いたのです。さらにバルトロメウ・ディアスは、1497年から1498年の間に艦隊を率いてインド洋に向かったヴァスコ・ダ・ガマの乗組み員の一人でもありました。
1488年にバルトロメウ・ディアスの船がたどった航路は、グラン・フー エナメルのダイヤルに赤い線で再現され、無数の驚くほど精緻なディテールによって引き立てられています。拡大鏡を使いよく見ると、アフリカの西に向かって航海する2隻の船に乗った探検家ディアスの乗客員たちが描かれているのがわかります。また、エナメル職人が用いたさまざまな色合いによって、ミラーアトラスの地図に描かれているのと同様の風景や動植物が正確に再現されています。


メティエ・ダール「レ・グランヴォヤージュ」
ヴァスコ・ダ・ガマ

ポルトガルからインド沿岸までの長い旅は、15世紀の発見の中でも最も重要な一つでした。1497年に祖国を離れたポルトガル探検家ヴァスコ・ダ・ガマ (1469-1524年)は、大西洋とインド洋を横断する壮大な航海で度重なる苦難に見舞われながらも、ヨーロッパからアジアに海路で旅した最初の人物となり、アフリカ南端を周回した後、4隻から成る彼の艦隊はケニアの沖合からインド洋を横切り、1498年にインドへ到達しました。


ヴァスコ・ダ・ガマの船がたどった航路は、ダイヤルの上に赤いエナメルで細かく描かれ、ダイヤルの細部もミラーアトラスの地図を極めて忠実に再現しています。当然ながら、見る者の視線はダイヤル中央に描かれた、荒れた海で帆を膨らませた彼の船へと注がれるでしょう。あるいは方位図の周辺や金粉で強調された大陸も見どころです。


メティエ・ダール「レ・グランヴォヤージュ」
ペドロ・アルヴァレス・カブラル

1500年のブラジル発見は、まさにこのポルトガルの貴族で探検家ペドロ・アルヴァレス・カブラル (1467-1520年)のおかげです。ペドロ・アルヴァレス・カブラル は、ポルトガル王マヌエル1世から命を受け、ヴァスコ・ダ・ガマの業績を継続するためにポルトガルからインドを目指しましたが、彼は当時の人々とはまったく異なる航路をたどりました。ペドロ・アルヴァレス・カブラル率いる船団は、アフリカ沿岸を南端まで航海するのではなく、西へと向かい、ブラジルという新世界を発見したのです。
この航路は、ミラーアトラスの地図に見られる要素を限りなく忠実に再現したベージュのエナメルの背景に対して、赤いエナメルの線でくっきり記されています。
ダイヤル中央に描かれたペドロ・アルヴァレス・カブラルの船は、風に帆をはためかせながら堂々と海を切り裂き、その描写は本物そっくりの迫力に満ちています。精密な職人技は、鳥の羽の輝きや南米大陸の人物像にも表現されています。




【技術データ】
メティエ・ダール「レ・グランヴォヤージュ」
[リファレンス・ナンバー]
7500U/000R-B687:バルトロメウ・ディアス
7500U/000R-B689:ペドロ・アルヴァレス・カブラル

7500U/000R-B688:ヴァスコ・ダ・ガマ


[概要]
ヴァシュロン・コンスタンタンは、「メティエ・ダール レ・グランヴォヤージュ」3種類各10本の限定モデルを発表。世界史の中でとりわけ活気に満ちた時代の冒険の旅へと誘います。2004年と2008年に発表したマゼラン、鄭和、クリストファー・コロンブス、マルコ・ポーロに捧げたモデルに続き、バルトロメウ・ディアス、ヴァスコ・ダ・ガマ、ペドロ・アルヴァレス・カブラルを称え、才能あふれる熟達の職人の技によって生み出されました。メゾンが15世紀に活躍した3人のポルトガル人海洋探検家を称えるために採用したのは、グラン・フー とミニチュア エナメルです。忍耐と細心の注意で実現したこの傑作と呼べる3種類のダイヤルには、ポルトガル海洋博物館に複製が保存されている1519年に作成されたミラーアトラスの地図の一部が再
現され、これらの精巧なエナメル作品は、18Kピンクゴールドによる直径41mmのケースに収められています。
そして、エナメル職人に十分な表現の場を確保するために、これらのモデルで時を刻むのは、サテライトモジュールで時刻をオフセンター表示する自動巻きムーブメントのキャリバー1120 ATを搭載しています。

ジュネーブ・シール  :取得   
キャリバー・ナンバー :1120 AT(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造)
駆動方式  :機械式自動巻き。タペストリー装飾を施した22Kゴールド製ローター
ムーブメント・サイズ :直径32.8 ㎜×厚さ5.45MM 
パワーリザーブ  :約40時間
振動数  :2.75HZ(毎時1 万9800回振動)
部品数  :205
石数   :36

表示   :サテライト方式による時、分。
ケース  :18K(4N)ピンクゴールド。サファイアクリスタルのシースルーケースバック。
ケース・サイズ   :直径41MM×厚さ11.68MM
防水機能   :3気圧(約30M)
文字盤   :18Kゴールド。2 層ダイヤル。グラン・フー エナメル。エナメルによるアワー マーカー。
ストラップ   :ブルーのミシシッピ アリゲーターレザー。アリゲーターレザーのライナー。
クラスプ   :手縫いサドルステッチ、ラージ スクエア スケール。18K(4N)ピンクゴールド製クラスプ。ポリッシュ仕上げの半マルタ十字。
限定  :各モデル10本限定
ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック限定商品






【お問い合わせ】
Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)



[Classic with a Twist] 
ヴァシュロン・コンスタンタンは、過去の記憶を呼び覚ましながら、常に時代と密接に結びついた時計を創作してきました。何世紀にも渡り時計師やさまざまな職人、デザイナーたちがエレガンスを表す常套句として用いてきた「Classic with a Twist」は、歴史遺産や予想外のものを開拓する大胆な挑戦を賞賛した言葉です。高度な時計技術と洗練された美意識が交差するヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、時代を超えて揺るぎない魅力を放っています。タイムレスなるものは、伝統的な時計製作の規範に従うだけでは達成できるわけではなく、それぞれの時計の細部まで大胆なタッチで彩られていなくてはなりません。表示スタイル、オフセット表示、全部品のそれぞれに即した面取り、手作業による仕上げ、複雑機構はこの高度な専門技術の一部に過ぎません。成果はそれぞれの分野で極めて個人色の強いものになって表れますが、その表現には、テクニックとスタイルが伝統の踏襲と型破りという、両極の絶妙な調和に集約されるのです。