オーデマ ピゲが アイコンの50周年を記念した 新たなロイヤル オーク RD#3 を発表

 From : AUDEMARS PIGUET (オーデマ ピゲ )


オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)のRDモデルといえば、2015年のコンセプトRD#1を皮切りとして、常に大きな注目を集める実験的な機構を持つシリーズとして知られている。
RD#1はスーパーソヌリ機構。腕時計サイズのミニッツ・リピーターの音響的最適化を図るため、音響盤を用いるという構造革新に挑み、"手本"とする懐中時計リピーターに匹敵する響きと音量を得た機構だった。
RD#2は2018年にコンセプト段階として発表された、厚さわずか6.3mm、世界最薄の自動巻き永久カレンダーを搭載したロイヤル オーク(翌2019年に実用化)。
そしてこの度、RD#3がそのベールを脱いだ!
「ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン エクストラ シン」。8.1mm厚にトゥールビヨンを収めた"ジャンボ"が、ロイヤル オーク50周年記念作のひとつとして追加発表されたのである。
ご存知のように、ロイヤル オークはもちろん、RDシリーズは、その機構の精密性から年間の生産量がたいへん限られているため非常な入手困難なモデルではあるが、常に進化を続けるロイヤル オークの最新形であるため、以下、プレスリリースを全文掲載する。ちなみにブランド自ら9月にもバリエーションの別カラーの新作発表を予告している。




アイコンの50周年を記念した 新たなロイヤル オークRD#3を発表


オーデマ ピゲは研究開発の新たな成果となるRD#3、ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン エクストラ シンを発表します。この記念モデルはステンレススティール、径39ミリ、厚さ8.1ミリ。史上初のトゥールビヨン"ジャンボ"として発売されます。このモデルはマニュファクチュール最新の自動巻きエクストラ シン トゥールビヨン ムーブメント、キャリバー2968を搭載。厚さわずか3.4ミリで伝統的な装飾とコンテンポラリーな装飾を組み合わせています。オーデマ ピゲの時計師たちは技術的挑戦に挑みディテールのデザインを充実させ、このタイムピースに息吹を与えました。メゾンはリミットをさらに押し進め、9月にはこのモデル第二弾。37ミリ径バージョンも登場します。別のカラーのダイヤルを組み合わせ、より華奢な手首のお客様にお届けします。


 
ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン 39mm、ステンレススティールバージョンは、自動巻きフライング トゥールビヨンを搭載し、"ジャンボ"のケースに収められます。ダイヤルの6時位置にチタンのトゥールビヨンキャリッジが回転します。© オーデマ ピゲ提供



新ムーブメント、エクストラ シン フライングトゥールビヨン

この最新のイノベーションの中心にいるのがキャリバー2968。5年をかけて開発された、自動巻きのエクストラ シン フライング トゥールビヨンムーブメントです。オーデマ ピゲのエンジニアと時計師たちは、これまで41ミリのケースにしか使われていなかったこのコンプリケーションを、より小さな"ジャンボ"に入れることに成功しました。マニュファクチュールの初めての成果で、時計業界でも稀有な快挙です。より小さな空間に入るよう、自動巻きフライング トゥールビヨンの設計を根本的に見直し、新たなデザインの可能性を模索し部品の配置を総合的に勘案してこのコンプリケーションを薄く仕上げることに成功しました。初めて周辺駆動[註1] となったトゥールビヨンのキャリッジはチタン製です。この二つの要素の組み合わせによりトゥールビヨンのエネルギー伝達がよりなめらかになっただけでなく、トゥールビヨンを軽く、薄くすることができました。



トゥールビヨンとムーブメントがよく見えるようにするため、オーデマ ピゲのエンジニアたちはメカニズムの構成を根本的に見直しました。デザインのディテールを究極まで追求したロイヤル オーク フライング トゥールビヨン エクストラ シンの新しいエスケープメントでは、ムーブメントの歯車が最大限に見えるように工夫されています。テンプの腕の形状と位置も見直し、ウォッチのハートであるテンプの鼓動がよりよく見えるようになっています。フライング トゥールビヨンがダイヤルの上に出ているようにムーブメントが設計されていることから、視覚的なインパクトがより強くなりました。
サファイアケースバックからは手作業で装飾されたムーブメント部品を見ることができます。へこみ角の伝統的な美しさとダイナミズム、そして地板とブリッジでは伝統的なコート・ド・ジュネーブの代わりにモダンなヘアライン仕上げが施されています。透かし彫りにしたブリッジはロジウム加工で、その他のピンクゴールドカラーで仕上げた部品と美しいコントラストに輝いています。




「誕生から50年を迎えたロイヤル オークは今も進化を続けています。ファッショナブルな感性、未知のスタイル への挑戦を続けながらさらに新たな50年に向かいます。 技術開発とデザインの探求を実現したこの新しいフライングトゥールビヨン エクストラ シンは、クラシックな39ミリ径の "ジャンボ "として登場し、さらに37ミリ径のバージョンも加わります。最先端技術による仕上げとコントラストを強調した、より小さなキャリッジが生き生きと眼前に現れるよう、ムーブメントの構造が設計されています 」
マイケル・フリードマン(コンプリケーション部門責任者)



繊細な美しさ

この新しいRD#3は、アイコンモデル"ジャンボ"のデザインコードを忠実に受け継いでいます。ステンレススティールのケースとブレスレットはコレクションの特徴でもあるサテンとポリッシュの手仕上げ。ダイヤルにはオリジナルのロイヤル オークへのトリビュートとして、ナイトブルー、クラウド50カラーのプチタペストリーのモチーフが輝きます。このカラーはPVD(蒸着)加工により、全てのダイヤルが均一で変化しない安定したカラーに仕上げられています。



1972年のモデルと同じように、この新しいリファレンスの"ジャンボ"はインデックスと針の中央をややへこませて蓄光素材をのせ、暗い場所でもよく見えるようにしています。オーデマ ピゲのシグネチャーは分目盛のようにタペストリーの上に白で印刷。6時位置にはタペストリーのブルーの上にチタンのフライング トゥールビヨンのキャリッジが浮かび上がり、目くるめく回転を続けます。
この新バージョンではオリジナルにはないサファイアケースバックを通して、新しいエクストラ シン ムーブメントと特製のローターを見ることができます。


ロイヤル オーク50周年記念のローター

ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン エクストラ シンはセントラルローターを採用しています。ボールベアリングを使い、2つのインバーター[註2]により双方向の回転による巻き上げを行います。ロイヤル オークのアニバーサリーに向け特別に開発されたこのローターは22Kピンクゴールド製、ロジウム加工仕上げで、50周年のロゴとオーデマ ピゲのシグネチャーが彫り込まれています。ステンレススティールのケースとブレスレットのカラーに合わせたローターは、コレクションの特徴であるサテンとポリッシュを組み合わせた仕上げで装飾されています。



技術革新の伝統

1986年、オーデマ ピゲは世界初の自動巻きトゥールビヨンウォッチを世に送りました。ジャクリーヌ・ディミエのデザインによるこのウォッチでは、トゥールビヨンのエスケープメントを初めてダイヤル側に配置しました。キャリバー2870は厚さわずか5.3 ミリの極薄ケースに収められています。チタンのトゥールビヨンキャリッジは径7.2ミリで世界最小のものの一つで、重さわずか0.123グラムと世界で最も軽量のものの一つです。 このモデルは別名自動巻きトゥールビヨン ラーとしても知られます。ジャクリーヌ・ディミエは小さなレギュレーター(これまで最小のものの一つ)に太陽光線のような外観を与え、ダイヤルに光線が輝くかのようにデザインしました。このウォッチは1992年まで401本が製造されました。オートオルロジュリー に新たな道を開き、トゥールビヨンウォッチを始めとする品格高いメカニズムの復活に貢献しました。
ジャクリーヌ・ディミエがデザインしたその30年後、マニュファクチュールは定評のあるイノベーションの継続に光をあてたR&D(研究&開発)モデルのシリーズを発表します。

2015年、最初のプロトタイプRD#1ロイヤル オーク コンセプト ミニッツリピーター スーパーソヌリを発表しました。スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)、及び時計師、エンジニア、音楽家、音響専門家などのエキスパートからなるチームと共に8年におよぶ研究を行いました。その成果として生まれたスーパーソヌリ[註3]テクノロジーをこのウォッチに組み込みました。この研究では3つの特許を取得しました。ソヌリのメカニズムと革新的なケースの構造により、音響効果、音量、美しい音色という全ての点において大きな進歩をとげています。同年のSIHHで発表されたRD#1の一年後にマニュファクチュールは、ロイヤル オーク コンセプト ミニッツリピーター スーパーソヌリを発売。2016年のジュネーブ賞の「優れたメカニズム」カテゴリーにてグランプリを獲得しました。

2019年、オーデマ ピゲはパーペチュアルカレンダー エクストラ シン41ミリを発売しました。そのプロトタイプはその1年前にSIHHでRD#2という名で発表されています。このカレンダーウォッチはケース厚が6.3ミリで、ムーブメントはわずか2.89ミリ。当時世界で最も薄い自動巻きのカレンダーウォッチでした。ここでの技術的進歩は、通常は3層に分かれているカレンダー機能を一層にまとめて配置したことです。マニュファクチュールのエキスパートたちはさらに二つの特許に守られたイノベーションを達成。月末デイトのカムをデイトの歯車に一体化させ、月のカムを月の歯車に組み合わせました。コンプリケーションウォッチの歴史に新たなページを開いたロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー エクストラ シンは、2019年11月のジュネーブ賞で、エギュイーユ・ドール賞グランプリを獲得しました。

今年ル・ブラッシュのマニュファクチュールは、このロイヤル オーク フライング トゥールビヨン エクストラ シンで新たな技術的進歩の成果を発表しました。このRD#3はこれまでの革新の延長上に、新キャリバー2968を搭載しています。技術革新と洗練されたデザインを組み合わせたこのタイムピースは、ロイヤル オーク50周年への繊細なトリビュートとなっています。


[註1] トゥールビヨンキャリッジを周辺駆動とすることにより、コンプリケ―ションの一層を減らして薄くしたことで “ジャンボ“ のエクストラ シンケースに収めることができました。さらにエネルギー伝達の効率がよくなり、ステップ角がより小さくなることでエネルギー伝達がより安定します。.
[註2] 自動巻きウォッチでは、ローターの双方向回転の動きをインバーターが単一方向回転の動きに変換してネジを巻き上げます。
[註3] オーデマピゲがスパーソヌリと名づけたこのウォッチは、懐中時計にも匹敵する音響パワーを持ちます。スーパーソヌリの音響パワーと音色、音程は特許を保持する構造のゴングと構造により可能となりました。


【仕様】
ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン エクストラ シン (RD#3) // 39ミリ
26670ST.OO.1240ST.01

機能:フライング トゥールビヨン、時、分。
ケース:ステンレススティールケース、反射防止加工サファイアクリスタルとケースバック、5気圧防水。
ケース厚:8.1ミリ
ダイヤル:「プチタペストリー」模様の「ナイトブルー、クラウド50」ダイヤル、蓄光処理を施したホワイトゴールドのアプライドアワーマーカーとロイヤルオーク針。
ブレスレット:ステンレススティールブレスレット、APフォールディングバックル。

ムーブメント仕様
自動巻きキャリバー 2968
外径 :29.6ミリ (13リーニュ)
厚さ :3.4ミリ
部品数 :226
石数 :33
パワーリザーブ :約50時間
振動数 :3 Hz (21 600振動/時)

発売時期:4月予定
価格:要問い合わせ



“Born in Le Brassus, raised around the world.”
⟪ル・ブラッシュの自然が生み出し、人とともに生きていく⟫



@AudemarsPiguet でのディスカッションにご参加ください
Follow us on #AudemarsPiguet
日本特別コンテンツ https://borninlebrassus.audemarspiguet.com
Facebook https://www.facebook.com/audemarspiguet
Instagram https://www.instagram.com/audemarspiguet
LinkedIn https://www.linkedin.com/company/audemars-piguet
Pinterest https://www.pinterest.com/audemarspiguet/
Twitter https://www.twitter.com/AudemarsPiguet
YouTube https://www.youtube.com/c/audemarspiguet





[オーデマ ピゲ]
オーデマ ピゲは、今なお創業者一族(オーデマ家、ピゲ家)によって経営される最も歴史ある高級時計ブランドです。1875年以来ル・ブラッシュを拠点に、型破りなトレンドを生み出そうと新たなスキルや技術の開発、そして職人技の向上を続ける才能ある職人たちを、何世代にもわたり育んできました。スイス・ジュラ山脈に抱かれたジュウ渓谷で、マニュファクチュールが受け継いできた職人技と先進的なスピリットが込められた、デザインや技術の粋を極めた数々の厳選されたマスターピースが制作されています。感性という言語を通して、世界中の時計愛好家と情熱や職人技を共有するオーデマ ピゲは、創造的な実践を行うさまざまな異分野と豊かな交流を楽しみ、素晴らしいコミュニティを築いてきました。ル・ブラッシュの自然が生み出し、人とともに生きていく。Born in Le Brassus, raised around the world. — www.audemarspiguet.com
© Audemars Piguet 2022