パルミジャーニ・フルリエを象徴する 原子番号78~プラチナの「トンダPFマイクロローター」と「トンダPFフライングトゥールビヨン」(実機画像つき)

 From : PARMIGIANI FLEURIER (パルミジャーニ・フルリエ )


パルミジャーニ・フルリエのシグネチャーには、ローレット加工のベゼルやバーリーコーン模様のギョーシェダイヤルなどのスタイルコードがあります。そして、コレクションのもうひとつの基調であるプラチナ。絶対的な美観、奥ゆかしさ、個人的な楽しみにある、無限の可能性を切り拓きます。
白色にわずかな光沢をもち、しとやかで、極めて高密度なプラチナ。貴金属の中でも特別な位置を占める、高貴な金属です。その輝きはホワイトゴールドとは一線を画し、まぎれもない魅力を放ちます。非磁性で耐摩耗性、耐腐食性、耐変色性に優れ、純粋に冶金学的な観点からも多くの特質を備えています。また希少性が高く、プラチナはおよそ10トンの鉱石からわずか30グラムしか採掘・加工することができません。
着用するとエレガントで上品な印象をもたらしてくれる、コレクターや愛好家たちに好まれる素材。2023年、パルミジャーニ・フルリエはこの高貴な素材を、『トンダPFマイクロローター』と『トンダPFトゥールビヨン』に起用しました。



気品と格調の高さを表現するプラチナ
プラチナは、16世紀後半にスペインの征服者たちによってアメリカ大陸で初めて発見されました。プラチナに関する最初の記録は、スペインの探検家であり科学者であったアントニオ・デ・ウジョーアが、1748年にコロンビアで採取されたサンプルを調査したときに記されたものです。
プラチナは、スペイン人が発見する以前、何千年も前から南米の先住民に活用されていましたが、ヨーロッパなどの地域では、17世紀後半から18世紀初頭まで広く知られることも、使用されることもありませんでした。
金の抽出の邪魔になるとして、スペインの金鉱夫に厄介者として扱われていたプラチナは、次第にその特性が評価され、貨幣、宝飾品、科学機器などさまざまな用途に使われるようになります。やがて、プラチナはそれ自体が貴金属として認識されるようになり、現在では高級時計業界をはじめ、さまざまな産業で広く使用されています。
1.希少性:プラチナは地球上で最も希少な元素のひとつであり、毎年限られた量しか生産されない金属です。
2.耐久性:プラチナは強度と耐久性に優れているため、ジュエリーや時計など、摩耗や損傷にさらされるものに適しています。
3.優れた耐変色性・耐食性:プラチナは変色や腐食に強いため、ジュエリーや時計ケースなど、風雨にさらされるものに適しています。
4.生体適合性:プラチナは生体適合性があり、人体に反応しないため、ペースメーカー等の医療機器にも安心して使用できます。
5.高融点:プラチナは高融点であるため、自動車の触媒コンバーターなど高温になるものの用途に適しています。
6.高密度:プラチナは密度が高いため、重厚感があり、宝飾品や硬貨などに適しています。

2023年、パルミジャーニ・フルリエはこのプラチナという素材を、『トンダPFマイクロローター』と『トンダPFトゥールビヨン』に起用しました。




「トンダPFマイクロローター」~希少な白に身を包む、精神の基盤

2021年9月の発売以来、トンダPFコレクション全体を特徴付けてきた純粋、洗練されたミニマリズム、奥ゆかしさという価値の基盤は、『トンダPFマイクロローター』の登場によって築かれました。パルミジャーニ・フルリエがこれまでに発表したモデルは、すべてこのモデルから生まれたもので、ウォッチメイキングの規範と基本を確立しています。



ステンレススティールケースにプラチナベゼル、または18Kローズゴールドモデルで発売されたアイコニックな『トンダPFマイクロローター』が、ケース、ブレスレット、ダイヤルともにオールプラチナ製へと進化を遂げました。搭載されているのは、プラチナ製マイクロローターを備えた3mmの超薄型自動巻きムーブメント、キャリバーPF703。



小型のローターは、従来の半月型のローターとは異なり、ムーブメントの厚みと一体化しています。これにより厚みが大幅に減少した『トンダPFマイクロローター』は、装着した状態でわずか7.8mmの薄さを実現し、快適であり、上品でエレガント。ムーブメントもケースも、全体の仕上げの大半は職人の手で行われています。パルミジャーニ・フルリエの時計は現代的でありながら、いずれも一流の時計職人のクラフツマンシップという無形のルールに則っています。



『トンダPFマイクロローター』のディスプレイは、時、分、日付という必要最低限なものだけに絞られていて、このクリエーションへ導いた美意識が明確です。腕時計の古典主義を現代的かつ高貴な視点で再解釈した、ピュアで控えめなデザイン。ケース径40mm、サンドブラスト仕上げのプラチナダイヤルの『トンダPFマイクロローター』は、さまざまな金属や色に合わせて多くのバリエーションに生まれ変わることができますが、つねにまぎれもない存在感を纏います。



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Watch &Wonders 2023で拝見することができた実機写真をお送りします。



サンドブラストで仕上げられたプラチナ製の文字盤はいままでのギロッシェとはまた違う表情が見えます。


パルミジャーニが誇るマイクロロータームーブメントを搭載しています。


トンダPFの特徴的なしなやかなメタルベルトもプラチナで製作、重さは感じますが、しなやかさは変わらない印象です。


【仕様】
トンダPFマイクロローター
PFC914-2020001-200182
価格:12,100,000円(税抜)/13,310,000円(税込)

[機能]
時、分、日付

[キャリバー]
PF703 ‒自社製自動巻きムーブメント、プラチナ製マイクロローター
パワーリザーブ:48時間
振動数:21,600振動/時(3Hz)
石数:29
部品数:176
直径:30 mm
厚さ:3 mm
装飾:コート・ド・ジュネーブ、ペルラージュ
ローター:プラチナ950製マイクロローター、バーリーコーンのギョーシェ

[ケース]
ポリッシュ/サテン仕上げのプラチナ950、ローレット加工ベゼル
直径:0 mm
厚さ:.8 mm
リューズ:Ø 4.3mm、ねじ込み式
ガラス: ARunic反射防止加工のサファイアクリスタル
ケースバック:サファイアクリスタル
ケースバックの刻印:シリアルナンバー、“PARMIGIANI FLEURIER”
防水:100m

[ダイヤル]
素材:プラチナ950
仕上げ:サンドブラスト
インデックス:ハンドアプライド、ロジウム加工の8Kゴールド

[針]
ロジウムプレートの18Kゴールド、デルタ型スケルトン

[ブレスレット]
素材:ポリッシュ/サテン仕上げのプラチナ950
バックル:フォールディングクラスプ、18Kホワイトゴールド




トンダPFフライングトゥールビヨン~奥ゆかしさを極める

オートオルロジュリーの最高峰、トゥールビヨンとの組み合わせで、プラチナの素材はさらに昇華されます。2022年に発表された25本限定モデルに続き、新しい『トンダPFトゥールビヨン』は、プラチナ製のダイヤルにパルミジャーニ・フルリエを特有のミラノブルーの色調を採用。永久に動き続けるテンプがのぞく、7時位置の大きな窓を引き立てるカラーリングが特徴的です。



完璧なまでにピュアを体現する『トンダPFトゥールビヨン』。パルミジャーニ・フルリエのスタイルへのビジョンと、控えめでありながら強い付加価値を持つメゾンのアプローチを表現しています。シースルーケースバックからは、ミラノブルーのダイヤルの下に隠された、207個の部品から成る自社製キャリバー、プラチナ製マイクロローターによる自動巻きフライングトゥールビヨンムーブメントの一部を見ることができます。



メゾンのウォッチメイキングセンターの職人によって設計、製造、組み立てを経たケース径32.6mmのPF517ムーブメントは、正確で高い信頼性を保持し、最高峰の高級時計の製造基準(面取り、サーキュラーグレイン、コート・ド・ジュネーブ)で仕上げられ、厚さはわずか3.4mmに抑えられています。



繊細なローレット加工とポリッシュ仕上げのプラチナベゼルが、アイコニックなタイムピースの一群に共通する存在感を示しています。

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Watch &Wonders 2023で拝見することができた実機写真をお送りします。


マイクロローターと同様にプラチナ950とサンドブラストを採用した文字盤ですが、こちらはミラノブルーという色の仕上げが加えられています。


光の当たり方によって色の印象が変わります。


角度によってはまるで黒文字盤のようにも。


マイクロローターとトゥールビヨンを組み合わせています。


【仕様】
トンダPFフライングトゥールビヨン
PFH921-2020002-200182
価格:21,350,000円(税抜)/23,485,000円(税込)


[機能]
時、分、トゥールビヨン

[キャリバー]
PF517 ‒自社製自動巻きムーブメント、フライングトゥールビヨン プラチナ950製マイクロローター
パワーリザーブ】48時間
振動数:21,600振動/時(3Hz)
石数:29
部品数:207
直径:32.6 mm
厚さ:3.4 mm
装飾:コート・ド・ジュネーブ、ペルラージュ、面取りされた角
ローター:プラチナ950製マイクロローター、バーリーコーン(麦の穂)パターンのギョーシェ

[ケース]
ポリッシュ/サテン仕上げのプラチナ950、ローレット加工ベゼル
直径:42 mm
厚さ:8.6 mm
リューズ: Ø 4.3mm、ねじ込み式
ガラス: ARunic反射防止加工のサファイアクリスタル
ケースバック:サファイアクリスタル
ケースバックの刻印:シリアルナンバー、“PARMIGIANI FLEURIER”、
防水:100 m

[ダイヤル]
素材:プラチナ950
カラー:ミラノブルー
仕上げ:サンドブラスト
インデックス:ハンドアプライド、ロジウム加工の18Kゴールド

[針]
ロジウム加工の18Kゴールド、デルタ型スケルトン

[ブレスレット]
素材:ポリッシュ/サテン仕上げのプラチナ950
バックル:フォールディングクラスプ、18Kホワイトゴールド


【お問い合わせ】
パルミジャーニ・フルリエ
03-5413-5745


[Watches & Wonders 2023 パルミジャーニ・フルリエ~純粋であることの真髄]
パルミジャーニ・フルリエは、純粋と革新性の二軸を追求することで、ウォッチメイキングに変化をもたらしています。「純粋」であることは、パルミジャーニ・フルリエのブランドコンセプトであり、創造物のシンプリシティに代表される「ピュリスム」と、精神の明瞭さや雑念の無い状態を示す哲学的な意味の「ピュリティ」を含みます。パルミジャーニ・フルリエが生み出すものは、メインストリームとは対照的で、希少性、意味、フォルム、中身について語ります。それは、2023年のウォッチズ&ワンダーズで発表されるすべての新作コレクションにも共通しています。世界初となるモデルと、プラチナ製の三部作で新たな境地を開拓しつつも、ブランドの精神と本質的な特徴である純粋さ、奥ゆかしさ、ミニマリストな洗練を保っています。そしてそれは、生涯のパートナーとなる時計をつくるため、革新し続けたいという思いに突き動かされています。パルミジャーニ・フルリエは、純粋へのこだわりを創造プロセスの中核に据えながら、機構の見直しによる操作性の向上という、たったひとつの目標を目指しています。
「パルミジャーニ・フルリエの創造的アプローチは、ピュアであるというコンセプトによって導かれています。将来の設計開発のアイデアから最終的なディテールまで、フォルムと機構の両面において純粋さが存在していなくてはなりません。私たちにとってこれは、ブランドのスタイルを定義する絶対的な条件なのです。」グイド・テレー(パルミジャーニ・フルリエCEO)