チャペック新作「アンタークティック・レヴェラシオン」~チャペックの美しいハートが露わに

 From : Czapek (チャペック)




チャペックは、人気のアンタークティック・コレクションに加わる新しい印象的なモデルを発表しました。その名前が示すように、Antarctique Révélation(アンタークティック・レヴェラシオン)は巧みにスケルトン化されており、新しいビスポーク・ムーブメントは、ダイヤル側で躍動する心臓部を露出させ、着用者はそのスリルを味わうことができます。



スケルトン加工の高度な技術により、愛好家も初心者も同様に、時計内部の仕組み、スケルトン・ブリッジ、透かし細工されたブリッジと針の相互作用を発見し、楽しむことができます。

チャペックのアンタークティック・レヴェラシオンを、この考えをさらに進めています。ムーブメント自体はダイヤル側に配置され、着用者をわくわくさせる魅力的なアニメーションとして機能します。これは、2021年に発表されたアンタークティック・ラトラパントを想起させるもので、ダイヤル側に初のスプリット・セコンド機構が搭載されました。CEOのザビエル・デ・ロックモーレルは、ブランドのファンからインスピレーションが再び得られたと述べています。 「人々は私たちのムーブメント、キャリバーSXH5の素晴らしいデザインを気に入ってくれたので、どうすればそれを文字盤上で見えるようにできるかを自問しました。」と続けました。



最初は単純に思えたことが、美学とエンジニアリングを深く探求する3年間の物語になりました。パワフルなキャリバーSXH5は、それ自体の長所と、19世紀、チャペックが製造したポケットウォッチのムーブメントからのヒントである、歯車を保持するために傾いた細いブリッジなど、非常に厳格なデザインを備えた傑出したキャリバーでした。

「最初のリクエストの一つは、“だまし絵”としてダイヤルにムーブメントの絵を刻むことでした」とロックモーレルは言います。「しかしすぐに、はるかに複雑なアイデアが浮かび上がりました。つまり、ケース内でムーブメントの一部を上下逆さまにし、地板をスケルトン化するというものです。」



この決定により、多くの重要な課題が生じました。最初の課題は、エスケープメントを完全に逆転させることでした。次に、例えば、ローターの両面にエングレーブする必要があり、また可視化されたリューズ周りの機構を完全に再加工する必要がありました。技術的な話としては、独自の形状のブリッジのためセンターに秒針を取り付けることができなくなったため、4時30分位置にスモールセコンド用のスペースが作られました。解決策は秒目盛にサファイアクリスタル製のリングを使用することでした。時・分を表示する大きなサファイアリングにさりげなく取り付けられ、可能な限りの透明性が確保されているため、着用者はメカニズムを深く理解することができます。

徐々に新しいムーブメント、キャリバーSXH7の姿が見えてきました。進化したムーブメントでは、他のモデルの要素を見つけることができます。アンタークティック・ラトラパントで採用されていたセンターのトライポッド・ブリッジ、スモールセコンドの位置も、ケ・デ・ベルクでおなじみの7日間のパワーリザーブ表示のサブダイヤルを連想させます。



年間100本の限定生産であるアンタークティック・レヴェラシオンはWatches & Wonders 2023で発表され、4月1日から、チャペック指定販売店、ジュネーブ、コラトゥリー通り18番地のチャペック・ブティックでオーダーできるようになります。納品は2025年1月を予定しています。

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Watch &Wonders 2023で拝見することができた実機写真をお送りします。



ラトラパンテのトライポッドブリッジの意匠を取り込んだ文字盤側のデザイン。
SXH5の改造のつもりが変更箇所が多くなったため、新たなるムーブメント番号SXH7を冠することになったそうです。


地板もブリッジと同様の意匠で肉抜きすることで両面からムーブメントパーツを鑑賞することができます。
マイクロローターや歯車も「両面から観賞する」前提の仕上げが施されています。


センターセコンド用のブリッジがない分シンプルになっている…と思ったのですが…


SXH5のほうもなんか変わってる…
これについては別途確認します。



【仕様】
アンタークティック レヴェラシオン
Antarctique Révélation
[概要]
サイズ:40.5mm
ステンレススティール製ケース
スケルトン化された自動巻き、完全自社製ムーブメント
スモークグレイ・サファイアクリスタル製のミニットトラックと
スモールセコンドのサブダイヤル

[FUNCTIONS]
時・分表示
スモールセコンド

[MOVEMENT]
-Czapek キャリバーSXH7 : スケルトン化された自動巻き
-パワー・ワインディング・システム: リサイクルされたプラチナ製のマイクロローター
-シングルバレルのパワーリザーブ: 約60時間
-バレルのトルク: 8.8Nmm(ニュートン・ミリメーター)
-振動数: 28,800 VpH(4Hz)
-径: 30mm(13 ¼リーニュ)
-厚: 4.2 mm
-コンポーネント総数: 152
-石数: 25
-スイスレバー・エスケープメント: 4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプ
-19世紀のポケットウォッチからのインスピレーションによる7つのスケルトン化されたブリッジ

[FINISH]
-サンドブラスト仕上げブラックのブリッジ 手作業による面取りサイドはストレート・グレイン装飾
-手作業による6つのインワード・アングル

[CASE]
-ステンレススティール
-ケース: 40.5(径)X 10.6(厚)mm
-無反射加工がなされたグラスボックス型サファイア・クリスタル
-内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
-防水性: 120m
-ねじ込み式リューズ

[BRACELET]
-リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット独自の「イージー・リリース」システムマイクロ・アジャストメント機構
-カーフレザーまたはラバー・ストラップが付属

[DIAL]
-スモークグレイのサファイアクリスタル製ミニットトラックとスモールセコンドのサブダイヤル
-スティール製、ソード・シェイプの針
-ロジウムプレイとされたスティール製のアワーマーカー
-スーパールミノーバ



【関連 Web Site】
CZAPEK Geneve:
https://czapek.com/

Noble Styling:
http://noblestyling.com/



[Czapek & Cie.社]
FrançoisCzapek(フランソワ・チャペック)は、チェコ生まれのポーランド⼈ウォッチメーカーで、ポーランド暴動に参戦した後、1832年、ジュネーブに逃れました。まもなく彼は自身のアトリエを開き、それから間もない1839年、同郷のAntoine Norbert dePatek(アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック)とのパートナーシップを結び、彼をウォッチメイキングの世界に誘いこみました。そのパートナーシップが終了する1845年、彼はCzapek & Cie.(チャペック時計会社)を立ち上げ大きな成功を収めました。そして彼は、ナポレオン3世のお抱え時計師となり、パリのヴァンドーム広場にウォッチメイキングの歴史における最初期のブティックを開きました。また時計関連の書籍も著しましたが、残念ながら、その第2巻が発刊される前に亡くなってしまいました。
チャペックは、エクイティ・クラウドファンディングのおかげで2015年に優れたコレクションとともに復活し、その代表モデルは2016年11月、ジュネーブにて開催されたGrand Prix delʼHorlogerie(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)のパブリック・プライズを受賞しました。このコレクションは、1850年代のCzapekの作品からインスピレーションを受けています。美しいエナメル・ダイアルと7⽇間のパワーリザーブを持つ自社製ムーブメントが特徴のこのコレクションは、クラフトマンシップとデザイン、限定性が融合したものです。セカンド・コレクションは、サスペンド・トゥールビヨンとセカンドタイムゾーン機能が搭載されたモデルで、その1年後の2017年に発表されました。そして、チャペック社にとって初めてのクロノグラフ・モデルFaubourg deCracovie(フォーブル・ド・クラコヴィ)が2018年のバーゼルワールドで公開されました。2020年に同社は、チャペック社初の自社製ムーブメントを搭載しスポーティなブレスレットを備えたアンタークティックを発売しました、このモデルはマイクロローターの自動巻きを備えた3ハンドのモデルです。
チャペック社は、ジュネーブに本社を構えています。#wecollectrarepeople