ヨハン・ストーニ氏来日 ランディ・ブルー カスタムオーダー会 イベントレポート

 By : Guest Blog

何度か記事を投稿させていただいております、DWBです。

今回は、去る昨年の12月に行われた、ランディ・ブルーのカスタムオーダー会について、イベントレポートとして本記事を書かせていただきます。

ランディ・ブルーは、本サイトでも何度か紹介されていますが、軽く紹介を。

ヨハン・ストーニ氏とバスティアン・ヴィリオメネ氏の2人の手によって、ランディ・ブルーは2016年に創業されました。まだ新興のブランドです。
2人は数々の有名ブランド等で経験を積んだんだのちに独立し、自由な発想で時計づくりを行なっています。

文字盤やケースの仕上げのレベルの高さと独特なデザイン性、買いやすい価格帯などで高く評価され、時計雑誌クロノス日本版で掲載されるなど、日本の愛好家の間でも注目を集めています。

日本での取り扱いは奈良の小柳時計店なので、実機を見る機会は少ないという状況でしたが、今回のイベントで関東上陸を果たし、まだ未定ですが都内での取り扱いがスタートする可能性があるという事で、更に注目されることでしょう。

さて、今回行われたカスタムオーダー会は、新宿にある伊勢丹新宿メンズ館と銀座にあるシェルマン銀座三越店の2箇所で同日に行われました。(私は2箇所とも行きました)

来日されたのは創業者の一人であるヨハン・ストーニ氏で、直接お話しながらオーダーできるというプランになっています。独立系ブランドの魅力の1つに「時計師の顔が見える」ことが挙げられますが、今回はまさしくその好例です。

ランディ・ブルーのカスタムオーダーは、低価格帯ながら幅広い選択肢が用意されている事が魅力です。文字盤や針の色、ムーブメント、ベルトの素材など自由度は高いです。特に文字盤は様々な色や素材、技法が用いられています。それでは実際にラインナップを見ていくことにしましょう。

テーブルにズラリと並べられた時計。これらはサンプル品で、実機を見ながら選択する事が可能になっています。

 


まず、最も人気の高いというグラン・フー・エナメル文字盤。通常100万円を超える高級時計にしかないか本格的なエナメル文字盤が、数十万円で手に入るという事が最も魅力的だと思います。カラーは数種類あり、それぞれで全く印象が異なります。ブルーやグリーン、バーガンディー、ホワイト、グレーなど様々。これからも種類は増えていく予定だそうです。

 



同じエナメルにも仕様の種類があります。こちらは文字盤の中心部分がエナメルになっており、それを囲むようにバーインデックスがあしらわれています。正確に時間を読む事ができるため、普段使いにも適している点がいいですね。




続いてストーン文字盤です。メテオライトやアヴェンチュリン、マラカイトなど、その種類は豊富です。天然素材を用いて製作されるため、一枚ずつ異なる表情が楽しめます。こちらも種類は増え続けるようです。




これらの文字盤は絵柄等の無い比較的シンプルなものが多いですが、新たにメティエ・ダールの手技術を用いた特別な文字盤も登場しました。

例えば、こちらのクロワゾネダイヤル。日本列島を描いた本作は、極めて細い金属線を曲げ、そこにエナメル釉薬を流し込んで電気釜で数回焼く、クロワゾネの手法を採用したもので、熟練の職人による手作業によって作られています。日本列島を描いた理由は創業者の一人であるヨハン氏が親日家であるということから。

このクロワゾネ文字盤もバリエーションは増やす予定で、その一例として製作されたのがこちらの蝶。可愛いと評判でした。

そして最後になりますが、ランディ・ブルーのコレクションとして最も高価なのが、こちらのエングレービング文字盤です。親日家のヨハン氏が実際に見た風景を描いたというこの文字盤は、光の当たり方や角度によって様々な表情に変化します。特に、湖のさざ波の表現は忠実で、まるで太陽光が水面に反射しているようです。


いかがでしたでしょうか。ランディ・ブルーの文字盤はどれもとても美しく、しかも高価過ぎず比較的手に入れやすい価格で提供されているという点が最大の魅力であると感じます。

今回の記事で紹介したものの他にも、ラインナップは豊富で、さらに現在も新たな文字盤を開発中ということですので、これからも期待すべきブランドだと思います。 
…私も、いくつか気になったものがあるので現在検討中です…

 

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。