カール・スッキー & ゾーネ ワルツ No. 1にゴールドケースが登場

 By : CC Fan
2019/4/15追記:公式のスペックと画像を文末に追加しました。

昨年のバーゼルで取材し、ファーストコンタクトの印象はそこまででもなかったものの、徐々に良さがわかり、ファーストデリバリーの様子自分でも購入に至ったウィーンのエレガンスとスイスメイドが融合したカール・スッキー & ゾーネ(Carl Suchy & Söhne)のワルツNo.1(Waltz No.1)、ぱっと見は地味で日常使いに向いたモデルですが、見れば見るほど各部はタダものではないです。

詳細はリンク先のインプレッションをご覧ください。

今年のバーゼルでは去年と同じくハイペリオン(旧ラマダ)ホテル内に出展、いままでのコレクションはステンレススティールケースでしたが、2018年がウィーンの芸術家クリムトの没後100年という事でクリムトが特徴としたゴールド(金)、特に"最も金らしい金"であるイエローゴールドをフィーチャーしたコレクションを発表しました。



最も雰囲気が出ているブラック文字盤にイエローゴールドケースのモデル…と言いたいのですが、これはプロトタイプのためケースはステンレススティールにゴールドメッキをしたもの、あくまで印象を見ていただければと思います。



ホワイトも。
一番の特徴とも言っていい縦横が使い分けられたギロッシェは視認性と見た目のユニークさを両立した秀逸な表現で、ウィーン出身の建築家アドルフ・ロースのテイストを取り込んでいます。



自分で使って問題なしと時針を持って言えるヴォーシェの薄型ムーブメントVMF5401。
カールスッキー仕様のマイクロローターを備えます。



"金らしい金"と言っていい色気…



ゴールドケース・ゴールド文字盤とステンレスケース・グレイ文字盤も追加されるようです。



スケルトン文字盤モデルにもゴールドケースが追加されるようですが、サンプルはなし。
これはステンレススティールケース。



ホワイトとブラック。



オークションで入手したという、"初代"のクロック。



鐘打ち機構を備えています。



文字盤のアップ。
珍しいのはゼンマイ巻き上げ用の穴が3つあること、これは識者によると鐘打ち輪列が2つに分かれているためで、片方が1時間ごと、もう片方が15分毎を打ち鳴らし、この方法はこの時代のウィーンに見られる特徴的なスタイルとのこと。
最後の一つは計時輪列の巻き上げです。



イベントでも展示されていた懐中時計が再び。
この意匠ではなく、アドルフ・ルースを解釈しなおしたデザインを時計に持ってきたのが慧眼だなと思います。



ウィーンのエレガンスとスイスの正確さの融合。

公式のフォトとテクニカルスペックを掲載します。




TECHNICAL SPECIFICATION

WALTZ No. 1 GOLD
YEL L OW GOLD 750
5本の限定生産

- ケース: 18Kイエローゴールド
- サイズ: 41.5(径)x 9.3(厚)mm
- 時・分・秒表示「秒」は6時位置にある回転ディスク「ワルツィング・ディスク」で表示
- Vaucher Manufacture Fleuier社製自動巻きムーブメント VMF 5401
- サファイア・クリスタルのケースバック
- Carl Suchy & Söhneデザインゴールドプレイトを施したオフセンターのマイクロローター
- コート・ド・ジュネーブ装飾と手作業による面取り
- 100% スイスメイド
- 振動数: 21,600 A/h
- 29石
- 約48時間のパワーリザーブ
- ダイアル: ホワイト、ガルバニック仕上げのブラックとゴールド
- ゴールドプレイトの針とアワーマーカー
- 3気圧日常生活防水
- 18Kイエローゴールド製フォールディング・バックルには、Carl Suchy & Söhneのロゴ
- 価格: ¥ 3,300,000.-(税別予価)
- 発売予定: 2019年12月

関連 Web Site

Carl Suchy & Söhne
https://www.carlsuchy.com/

Noble Styling
http://noblestyling.com/