オーデマ ピゲ 実機レポート、究極のハイジュエリー・ウォッチ「サファイア オルブ」と、突然に訪れた「ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー・ウルトラ シン」との邂逅!!

 By : a-ls


オーデマ ピゲから、こんなお誘いメールが届いた。
『この度、女性向けモデルの内覧会を開催させて頂きます。
SIHHで発表したハイジュエリー「サファイア オルブ」は世界に一つしかないモデルで、ブルーからオレンジまでのグラデーションカラーに煌めくダイヤモンドとサファイア12000個以上を手作業でセットしています。
わずかな日数ですが日本に来日いたしますので、是非この機会にご覧いただけますと幸いです。』


ああ、「サファイア オルブ」といえば、SIHH会場でもひときわ煌めいていた、ジェムセッティングのものすごいヤツだ。
SIHH会場で撮った写真を掘り返すと、ほんの数枚写っていた。


●SIHH会場にて。たぶん回転する展示だったので撮影しづらかった印象があるが、個人的なイメージでは無数に輝く銀河の星々のような煌びやかなハイジュエリー・ウォッチという感じだった。

というわけで取材にお伺いしたのだが、通されたお部屋に、この「サファイア オルブ」と一緒のトレイの上に並んでいたのは、なんと…....!!!!

昨年のSIHHでコンセプトウォッチとして発表され大きな話題を集めた、超薄型パーペチュアルカレンダーであるロイヤルオークRD#2の″完成ヴァージョン″だったのだ!!


●こんな感じ。敬意を表して、最初の一枚のピントは「サファイア・オルブ」に合わせたw


RD#2といえば、月末処理と閏年の処理を一枚のディスクで行うギアなど、目からウロコの発明を積み重ね、通常は複数層からなる永久カレンダームーブを一層にまとめることで、自動巻きの永久カレンダーとしては世界最薄を実現。発表当時は
まだプロトタイプ段階で、製品化の時期は未定とされていたが、実はすでにデリバリーが開始されているという!

このヒストリカルなモデルの発売を、しれっと行えてしまうオーデマ ピゲの懐の深さこそ恐るべしなのだが、「サファイア・オルブ」の超絶の存在感に敬意を表しつつも、まずはこちらの″ニュースな″1本の紹介から始めさせていただきたい。



プロト発表時との大きな変更点として、まず目がいくのは、ロイヤルオークの個性でもある文字盤のグランドタペストリー・パターンが、製品版ではフラットな青文字盤へと変わっている点だろう。それによって視認性がとても向上している。また、ベゼルがサテンから鏡面仕上げとなっている。
2018年のSIHHで発表された当初はプラチナケースが採用されていたが、この最終形はチタン(ケース ブレス)とプラチナ(ベゼル)とを組み合わせたスタイルで、これは昨年争奪戦となった限定ROの好評を反映していると思われる。


2018年の発表時のプロトタイプ(左)と、2019年の製品版(右)。ダイヤルとベゼルの違いに注目

装着感は非常に軽く、袖口への収まり、ブレスの厚みは心地よい。
ロイヤルオークの確かなDNAとコンプリケーションというメカニズムからくる存在感、そしてやはり、このウルトラシン・ケースの薄さが生むエレガンスが素晴らしい。



正式名称は「ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー・ウルトラ シン(ref. 26586IP.OO.1240IP.01)」。
確認すると、ムーブメント厚2.89ミリ、ケース厚6.3ミリ。それは世界で最も薄い自動巻きのパーペチュアルカレンダーウォッチであり、オーデマ ピゲの新たな技術記録でもある。

月末のカムをデイトの歯車に一体化したうえで、月のカムを月の歯車に組み合わせて(特許取得済み)、この薄さを達成した技術的な考察については当サイトでも何度か掲載しているのでそちらも参照していただきたい。
https://watch-media-online.com/blogs/1291/




ちなみに、このムーブメントであれば、ケース厚をもっと薄くできるそうなのだが、そうするとブレスも薄くしないとバランスが取れなくなり、すると今度はロイヤルオークとしてのDNAが失われてくるとのことで、余裕をもってのこの厚みなのだそうだ!

ブランドからの説明によれば、これらの特許技術に加え、
「各部品の設計は最大効率化され、調整の必要を少なくし、組立時間も短縮されています。ダイヤルデザインも以前の
ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダーモデル(例えば 26574)とは違った趣きとなっていて、曜日、デイトと月のサブダイヤルは大きめで読みやすく、8時位置の昼/夜表示が4時位置の閏年表示と対称の位置に置かれています。」とのことであった。








これぞまさに、ブランドのスローガンである
“To break the rules, you must first master them.”
「型を極める。型を壊すために」の典型例といえるのだろう。


【ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー・ウルトラ シン // 41ミリ】
<<スペック>>
機能:
パーペチュアルカレンダー、曜日、デイト、アストロノミカルムーン、月、閏年表示、ナイト&デイ表示、時、分

ケース:
サテン仕上げのチタンケース、反射防止加工サファイアガラスとケースバック、ポリッシングが施されたプラチナ950製ベゼルとリンク、チタンネジ込み式リューズ 、2気圧防水

ダイヤル:
サテン仕上げのブルーダイヤル、ブルーのカウンター、蓄光処理を施したホワイトゴールド製アプライドアワーマーカーとロイヤルオーク針

ブレスレット:
サテン仕上げのチタンブレスレット、プラチナ950製リンク、チタンAPフォールディングバックル

ムーブメント:
自社製自動巻き キャリバー5133
外径 32ミリ (14¼リーニュ)
厚さ 2.89ミリ
部品数 256
石数 37
パワーリザーブ 約40時間
振動数 2.75Hz
(19,800振動/時)

なお、年内のデリバリーは終了しており、
次回入荷に関してはオーデマ ピゲ ブティックへの問合せとなっているが、当面、入手にはかなり高いハードルが予想される、と思う・・・・。




さて、いよいよ、本来の″主役″、「サファイア オルブ」女王様である。



イメージは銀河と書いたが、実際はオーデマ ピゲの故郷であるル・ブラッシュの川の名からイメージしたデザインだということだ。
晴れた日の川の水面(みなも)にキラキラと交錯するオレンジとブルーの陽光を、ブルー・サファイアとオレンジ・サファイア(各3000個ずつ使用)で表現し、川の流れと水の波紋をWGケースと6000個のダイヤで表しているという。

合計で12000個にもなる貴石の美しさに目を取られて、これが時計であることを一瞬忘れてしまうのだが、肝心の時計部分は頂点のブルーサファイア(約2センチのカプセル状の部分)を回転させると現れる。



ブレスのコマとケースの″つなぎ″が非常に柔軟で、動きを加えるとブルーとオレンジがより鮮やな対比と組み合わせを見せてくれる、とても表情豊かなジェム・セッティングが素晴らしい。





ちなみに、ダイヤモンドは計27.3カラット、ブルー・サファイア23.03カラット、オレンジ・サファイア15.14カラットにもなる。
中央の花びらの形をしたリングは全体がダイヤモンドとサファイアのスノーセットで飾られ、グラデーションを構成するために、0.5ミリから1.5ミリまで20種類の異なる径の石と、ブルーとオレンジそれぞれのサファイアは6種類の色味の石を組み合わせているそうだ。



いわゆる宝飾ブランドの作品と比べると、どこか斬新な感覚を受けるのは、デザインからセッティングまですべてがイン・ハウス、つまりオーデマ ピゲという、時計マニファクチュールの感性に則って行われているからかもしれない。

貴石のセッティングだけで1050時間、その他の工程に900時間、合計でおよそ2000時間の労力とクリエイティヴィティ―を費やした、もちろん世界に1つだけのピース・ユニーク作品。
いかほどなのかを尋ねると「プライス・オン・リクエスト(時価)ではありますが、目安としては1億円くらい」というお答えに、「あ、意外とお買い得ですね」と思ったわたしは、どこかアタマが馬鹿になっているのかもしれない・・・・・。


さすがに自分の腕でリストショットはとれなかったので、資料から転載w。
ちなみに、尖った楕円部分が袖口を向くように着けるのが正しい装着例です。
長径47.2mm。




いかがだろう。

「ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー・ウルトラ シン」にしろ、「サファイア オルブ」にしろ、こうしたすごい作品を、ほんとうにひょっこりと見せてくれる、オーデマ ピゲ恐るべし!! と、そのコレクション層の厚さと技術力とをつくづく感じた午後であった。


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