クレヨン 非限定のエブリウェア スタンダードバージョンを発表!

 By : CC Fan
去年、何度も取り上げたクレヨン(Krayon)のエブリウェア(Everywhere)、去年のGPHGでイノベーション・プライズを受賞したことも相まって、注目を集めてビジネスは好調…と何よりのニュースを、突発的スイス取材紀行の時に代表者のレミ(Rémi Maillat)から伺っていました。

”次”も気になるところではありますが、それに先立ちエブリウェアの非限定スタンダードピースが発表されました。


エブリウェア(Everywhere)はもともとユニークピース前提、オーナーごとに仕様を決めて作り上げるシステムでしたが、組み合わせを固定し、非限定とすることでプライスを”比較的”抑えたモデルとなります。
価格についてはWeb掲載はNGということなので、ご興味があれば個別に私にお問い合わせください。

ケースはホワイトゴールド・ダイヤ・エングレーブなし、文字盤はホライゾンの黒文字盤をベースに昼間の色をノーマルと同じ濃い黄色にしたものとのこと。

ダイヤやエングレーブを省いたことで一見するとシンプルな時計にすさまじい複雑性が秘められれている…というキャラクターが明確になったと思い好印象です。

レミからいくつかのヌーシャテルの自然を交えたシチュエーションショットを送ってもらえたのでご紹介。



自然の中で。
ホライゾンはダイヤのおかげで割と”夜”のイメージでしたが、シンプルなベゼルと組み合わせることで印象がだいぶ変わります。
今回、技術的なトピックとしては3層の表示ディスクに新しいコーティングを採用、様々なシチュエーションでの視認性が向上したのこと。



ディスクの”反射”が減って、より一層表示としての精度が高まったとのこと。



一種のレギュレータースタイル、わかりやすい表示は健在…
日の出日の入りと24時間時針が統合されています。



ムーブメントも熟成が進んでいるよう。
自動巻き カレンダーの拡張と考えればそんなに”無理”はしていないという印象は変わりません。
あくまで使うためのコンプリケーションだと私は思います。



本人のリストショット。
彼は大柄ですが、比較的薄めで日常使いできるサイズ感だと思います。

非限定ではありますが、もともとそんなに数が作れるものではないのでデリバリーは1年に1~2本程度になるのではないかとのこと、すでに数本が成約済み!とのこと。
チャレンジャー求む!

関連 Web Site
Krayon, mécanismes horlogers suisses(英語サイト)
https://www.krayon.ch/en/accueil

参考資料 国立天文台 暦計算室
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/

参考資料 海上保安庁 海洋情報部 日月出没計算サービス
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KOHO/automail/sun_form3.html

Noble Styling
http://noblestyling.com/