ヴァシュロン・コンスタンタンとルーヴル美術館が 芸術と文化におけるパートナーシップを締結!

 By : a-ls

この10数年あたりからだろうか、エナメル文字盤やエングレーヴィングなど、時計機構以外の部分での高級化を多くのブランドが目指している。

たとえばエナメル文字盤に関して言えば、単色のエナメルは基本として、金線で囲いながら図形を形作るクロワゾネですら最近ではさほど珍しくなくなり、名人級の細密画(ミニアチュール)アーティストも複数人知られるようになっている。
また、エングレーヴィングと透明釉のハーモニーといえるシャンルベやフランケの技術革新も進み、ついには完全に途絶していたとされる白黒を反転して細密画を描くグリザイユも復興され、超難度の技法とされるプリカジュールまでもが文字盤に採用されている。

実はしかし、こうした工芸技法に欠かすことのできないノウハウの多くは18世紀19世紀にその頂点を迎え、結果として、20世紀以降の現代ではむしろ忘れられ、技法として途絶えてしまっているものも少なくない。

大量生産に向かなかったこれらの"職人技"は、工業製品にとってかわられ、受注が減れば職人数も減ることになる。
そのため、埋もれた技術を掘り起こすと同時に職人を育て、それらを新たな開発や発見へとつなげていくといった地道な努力が必要とされるのだが、こうした息の長いプロセス自体をひとつのセクションとしてメゾンを挙げて取り組み、時計の工芸化に多大な貢献をしてきた稀有のブランドに、ヴァシュロン・コンスタンタンがある。

ヴァシュロン・コンスタンタンは、エナメル、エングレーヴ、ジェムセッティングといった古典技法を司る「メティエ・ダール」という部門を持ち、それぞれの分野の熟練した職人たちが技術を研究・研鑽し、ある時は共同で合作することで、おそるべき完成度を誇る作品を世に送り出している。


●プリカジュール・エナメルとエングレーヴィング、そしてジェムセッティングなど、部門を超えた数々の工芸技法が施されているメティエ・ダール・レ・アエロスティエ」 (2018年) 参考 https://watch-media-online.com/blogs/1216/

Métiers d'Art Les Aérostiers- Paris 1784


そのため、ヴァシュロン・コンスタンタンの「メティエ・ダール」コレクションのタイムピースは、時計製造とジュエリーの世界で採用された装飾技術の中でも、芸術的、歴史的、文化的にもきわめて価値が高いものとされ、このマニュファクチュールがから生み出される作品は、時代を超えた創造性と受け継がれてきたノウハウ・技法を凝縮した、真の芸術作品とも評されてきたのだが、この度、そのことをあたらめて証明するようなプロジェクト&パートナーシップが立ち上げられた!

あのルーブル美術館とヴァシュロン・コンスタンタンとが、芸術的・文化的なパートナーシップを発表したのである。

「モナリザ」や「ミロのヴィーナス」を所蔵する世界的な美術館とヴァシュロン・コンスタンタンとのパートナーシップは、 職人技、オートクチュール、芸術・文化分野でのコラボレーション、さらには共同作成プロジェクトの立ち上げなど、非常に包括的な分野にその結果を提示することになるという!

まずはプレスリリースを見ていこう。




ヴァシュロン・コンスタンタンとルーヴル美術館

芸術と文化におけるパートナーシップ


ヴァシュロン・コンスタンタンが名高いルーヴル美術館のパートナーに。
• この特別なパートナーシップにより、工芸や高級時計製造、文化などの分野での共同プロジェクトや創作活動を予定
• 両者のコラボレーションは2016年にすでに実施され、ルーヴルに展示されている18世紀のクロック傑作時計、『天地創造』がヴァシュロン・コンスタンタンの支援により修復されている


ヴァシュロン・コンスタンタンは、長い歴史を通じ、数々のパートナーシップを結んで芸術や文化と深く関わってきました。ルーヴルとのコラボレーションも、美を称え、遺産の保存や維持、そして未来への継承に関する継続的な取り組みへの一環といえます。今後のプロジェクトには、ルーヴル美術館の収蔵品から着想したコラボレーションも含まれる予定です。

2016年にヴァシュロン・コンスタンタンは、ヴェルサイユ・トリアノン宮殿国立博物館によってルーヴル美術館に保管されている18世紀の傑作で、1754年にフランス王ルイ15世に献呈された『天地創造』と題されるクロックの修復を支援しましたが、今年ルーヴルと結ばれたパートナーシップは、この修復に続くものです。
今回のコラボレーションには、歴史や文化の継承に対して同じく敬意を払う両組織それぞれの遺産が反映されています。


●両者のコラボレーションは2016年にすでに実施され、その際にルーヴルに展示される傑作時計で、18世紀のクロック『天地創造』がヴァシュロン・コンスタンタンの支援により修復されました。この特別なパートナーシップにより、工芸や高級時計製造、文化などの分野での共プロジェクトや創作活動が予定されています。

ヴァシュロン・コンスタンタンのCEOルイ・フェルラ(下の写真・右)はこう語ります。
「今回の両者のコラボレーションを熱烈に歓迎いたします。どちらも数世紀に及ぶ歴史をもつ一方で、21世紀にしっかりと根差しています。それは、詳しい知識を持つ目利きたちの間で好評をもって迎えられていることからも明らかです。私たちメゾンは、芸術への取り組みや文化に対する支援活動のどちらにおいても長年に渡って際立った存在でした。私たちは、ルーヴル美術館とともに非常に前途有望な一歩を新たに歩み始めたいと思います。芸術や文化のテーマについて積極的に話し合える、より良きパートナーを得られるとは夢のようです」。


ルーヴル美術館の館長ジャンーリュック・マルティネズ(写真・左)もこう述べます。
「ルーヴルは、各時代の才人たちに創作のインスピレーションを与えた、常に活気あふれる場所となってきました。高級時計製造の分野で忍耐強く困難な作業に取り組んできたヴァシュロン・コンスタンタンが、彼らの美への関心を一段と高めるためのレパートリーやテクニックをここルーヴルに見出したことを喜ばしく思います」。

ルーヴル美術館と交わされたこのパートナーシップも、ヴァシュロン・コンスタンタンが芸術や文化に対して継続的に取り組んできた自然の流れに即したものです。数世紀にも及ぶ組織に継承されてきたその広範な分野で決定的に重要なのは、公式記録の保存と維持、そして修復です。
壮麗な過去とのつながりを保ち、知識の伝達を大切にすることはまた、ヴァシュロン・コンスタンタンの創作においてもルーヴル美術館の活動においても欠かせない芸術的な職人技への深い敬意の表明をも意味します。

職人的な手腕や技法についての交流が当然行われることになりますが、両者に共通するこうした専門技術の強みを生かしながら、二つの組織は、とりわけルーヴル美術館のキュレーターが入念に選んだルーヴルの傑作から想を得た時計づくりのプロジェクトを軸としたパートナーシップに調印しました。
ヴァシュロン・コンスタンタンとルーヴル美術館はまた、多角的なアプローチから芸術や創作、美の振興を目的とする創造的活動で協力していくことになります。


●ヴァシュロン・コンスタンタンのプリカジュール・エナメル「Métiers d'Art Les Aérostiers」



いかがだろうか、ちょっとすごいことではないだろうか!
過去に学び、それを現代の技術とするには、歴史的な傑作の調査が欠かせないが、この世の中でルーブル美術館ほどその目的に適した場所はないだろう。一方、ヴァシュロン・コンスタンタンは時計だけでなく、オートマタや計測器など、歯車で動く様々な文化財の修復に260年以上のノウハウを提供できるのだ。
今後、ヴァシュロン・コンスタンタンのメティエダール・コレクションの完成度はさらに高まることになるだろう。もしかしたら、数世紀後には、それらメティエダール・コレクションの時計自体がルーブル美術館の展示品となっているかもしれない。
ヴァシュロン・コンスタンタンの今後の工芸作品に大いに注目したい!



ルーヴル美術館について
かつての王宮で、8世紀以上も前に礎が築かれたルーヴルは、1793年に美術館として一般公開されました。9000年、5大陸に及ぶコレクションを所蔵するこの世界規模の美術館が所蔵する62万点の中には、世界的に称賛される『モナリザ』や『サモトラケのニケ』『ミロのヴィーナス』などがあります。2018年の来場者数が1020万人にもなるルーヴルは、世界で最も多くの人が訪れる美術館です。
開館は毎日午前9時から午後6時まで(展示室は5時30分閉室)、毎週火曜日は休館日。毎週水曜日と金曜日は午後10時まで(展示室は9時30分閉室)。毎月の第一土曜日は、午後6時から午後10時まで特別に無料で入場できます。
詳しい情報は:Louvre.fr


Le Louvre, Pyramide
Architecte de la Pyramide © I.M. Pei
Photo © Musée du Louvre / Olivier Ouadah


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Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)

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